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[1506]新・ことばの路地裏 第304回 「見違える」と「見間違える」 投稿者:小矢野哲夫

投稿日:2013年01月24日 (木) 05時03分

「見違える」と「見間違える」

 「聞き違う」「聞き違える」「言い違う」「言い違える」「見違う」「見違える」などの語がある。そして、「見間違う」「見間違える」という語はあるのに、「聞き間違う」「聞き間違える」「言い間違う」「言い間違える」などの語は辞書に登録されていない。「間違う」を後項とする複合動詞は少ない。個人的には「聞き間違い」という名詞形を使うことがあるのだが、辞書には登録されていない形だったのだ。
 ところで、「見違える」と「見間違える」との間には語義に共通点と相違点がある。
 「見違える」の一つの語義は「見間違える」の語義と同じで、「見誤る」と同義的である。そして、「見違える」は「見間違える」にない語義、「予想していた姿・様子とは異なる」ことをも表す。「風呂上りに化粧した園子は見違えるほど美しかった。」(新田次郎『孤高の人』)のように良い評価を伴って使うような印象があるが、必ずしもそうではない。「その頬骨があらわれ見違えるばかりに憔悴した顔」(北杜夫『楡家の人びと』)、「兵達の状態は、見違えるように、悪くなっていた。」(大岡昇平『野火』)といった使用例もある。
 「間違う」を後項とする複合動詞が少ないのは、「見違える」と「見間違える」のように語義の分担をする必要がないためであろう。従って、わざわざ「聞き間違える」とか「言い間違う」とか言う必要がないのだ、ということになる。しかし、名詞の「言い間違い」は登録されていて、「言いまつがい」という言い方もある(『ほぼ日刊イトイ新聞』のコンテンツ)。
(2013年1月24日)



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