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[1499]新・ことばの路地裏 第299回「無礼の言葉」 投稿者:むささびとびのしん

投稿日:2012年12月20日 (木) 05時36分

第299回 無礼の言葉

 「その発言は問題だ」と言って問題視する。当の発言をメインに据えると「問題な発言」(もちろん「問題発言」とも言う)と言う。「問題の発言」という表現は、必ずしも問題視されている発言を表すわけではない。「例の発言」とも言えるものである。「問題の」という形式は一般に認められている名詞に係る形式である。そこへ「問題な日本語」という本が発行された。2004年12月のことである。
 編者はあえて「問題な」という形式を使ったと述べている。間違った日本語と言われるものであっても、間違いを批判し断罪するだけでなく、そのような表現が生まれる論理を説明する、そのような解釈が生まれる理由を説明することができるという立場で書かれている。
 ところで「無礼の言葉」である。通常なら「無礼な言葉」と表現するところである。しかし、「無礼の言葉」はれっきとした法律上の用語なのである。『地方自治法』(昭和二十二年四月十七日法律第六十七号)という法律の「第9節 規律」の第132条に出てくる。
 第百三十二条  普通地方公共団体の議会の会議又は委員会においては、議員は、無礼の言葉を使用し、又は他人の私生活にわたる言論をしてはならない。
 この「無礼の言葉」は、一般社会で聞くことはめったにないと思うが、政治の世界では時に使われるようだ。
 城陽市議会の市議が市長に対して「自分のことは好き勝手し、人のことは義理人情もない」「冷血漢」「確信犯」などと発言したことについて、市長側が「人格攻撃で、地方自治法132条が禁じる『無礼の言葉』に当たる」と主張したことを争った名誉毀損の裁判である。
 http://mainichi.jp/select/news/20121206k0000m040086000c.html
 いわゆる形容動詞が名詞の機能も併せ持っている語がいくつかある。例えば、かなりな/かなりの、同様な/同様の、あいにくな/あいにくの、名誉な/名誉の、偶然な/偶然の、などがある。
 「無礼な/無礼の」もこの例に含めることができるだろう。
(2012年12月20日)



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