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[1330]目には青葉 投稿者:オヤジ

投稿日:2005年05月01日 (日) 23時03分

平安時代の和歌で許される字余りには法則があります。それは,
  母音連続がある場合にのみ許される
というルールです。皆さんもご存じの百人一首から拾うと,次のようなものです(*が付いている句が字余り)。
  11 わたの原 八十島かけて こぎいでぬと*
   人にはつげよ あまのつりふね(『古今集』)
  48 風をいたみ* 岩うつ波の おのれのみ
   くだけてものをおもふころかな(『詞花集』)
  57 めぐりあひて* みしやそれとも わかぬまに
    くもがくれにし よはのつきかな(『新古今集』)

このルールについては,本居宣長が『字音仮名用格』の中で指摘しています。
「目には青葉……」の句は,江戸時代の山口素堂(1642〜1716)のものですが,やはりこのルールをふまえていたと見ていいでしょう。

むささび先生の原稿を「目に青葉」と直した担当者さんが私の教え子ならば,補習を命ずるところです。
 

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[1333]投稿者:むささびとびのしん
投稿日:2005年08月11日 (木) 14時39分
オヤジさん、「字余りの法則」を教えてくださいまして、ありがとうございます。
「目には青葉」が正しいのですね。これからは、典拠を示して堂々と使います。



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