投稿日:2005年01月20日 (木) 14時33分
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こら
感動詞。「こ」を高く発音する。相手を威嚇したり、注意をうながしたりするときに発する。「こらあ」と長く伸ばすこともある。頭高型アクセントの「これ」「こりゃ」も同様。声の大小は問わない。 「おい、こら」「こら、待て」と見知らぬ者にどすの利いた声で言われると怖い思いをする。巻き舌だとなおさら。命令口調になじむ。「こら、こら」と重ねて言うと、多少優しく注意する響きがある。 『戦時中の話しことば ラジオドラマの台本から』(遠藤織枝他著、ひつじ書房)を検索してみた。「こら、静かにせんか!」(1948年)、「おいこら、くすぐったいじゃないか!」「こら、誰かおらんのか、このばっき野郎!」(55年)の3例があった。ぞんざいさのためか、使用頻度は、出てきたのが珍しいほどきわめて低い。 (『毎日新聞』(大阪本社版)2005年1月20日夕刊) |
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