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投稿日:2004年02月05日 (木) 16時07分
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来ない 方言はお年寄りが使う変化しないことばというイメージがあるが、若い人を中心に新しい方言形が各地で発生している。 一口に関西弁と言っても、地域差がある。標準語の「来ない」を例にとると、大阪市でケーヘン、京都市でキーヒン、神戸市でコーヘンといった分布だ。35年前、神戸で暮らしたとき、コーヘンを使った。今は、コーヘンが多用される大阪府北部に住んでいるが、ケーヘンも使う。ゆれている。 大阪大大学院の真田信治教授が提唱する「ネオ方言」は、標準語との混交によって生じ、若い世代に使われはじめて広がりつつある新しい方言だ。コーヘンは「来ない」の「コ」と関西弁の否定形式「ヘン」との混交形だ。大阪府全域がコーヘンになる日は来るのか? ケーヘンが踏ん張るか? (『毎日新聞』(大阪本社版)2004年2月5日夕刊)
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