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投稿日:2003年04月25日 (金) 05時23分
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『毎日新聞』2003年4月24日夕刊に掲載された「ことばの路地裏」の「ねん」を載せます。 みなさんのご意見、ご感想などをここでおしゃべりしてください。
「ねん」 関西弁の文末表現でよく使われるものに「ねん」がある。「行くねん」「ないねん」と動詞や形容詞に付く。形容動詞や名詞に付くときは「や」を介して「いややねん」「あしたやねん」となる。しかし、丁寧形の「でんねん」「まんねん」を使う若者はいないだろう。 関西弁と言っても、地域によって差がある。過去のことを表すときは「行ってん」「食べてん」のように「てん」になり、「ねん」は付かない。使い分けは関西人以外には難しい。しかし、和泉では「行ったねん」「食べたねん」と言うらしい。これはいわば合理的な形だ。過去形も非過去形も「ねん」で済む。関西も、京都、大阪、神戸という大きな地域で方言差がある。さらに他府県からの人の移動もある。「行ったねん」が普及する日がくるかもしれない。 |
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