こんばんは。いつもお話を楽しく読ませてもらっています。そこで、何かフィードバックになればかと一つ昔の話をしようと思います。
もう数年前の事ですが、友人達とある高原へ行ったときの出来事です。
定番のようですが、夜に肝試しをしようという話になりました。
その前に雰囲気を盛り上げる為とでも言いましょうか、怪談をすることになりました。
初めはたわいのないありふれた話だったんです。
しかし途中、私の体の震えだし止まらなくなりました。自称霊感がある友人が言うには「集まってきている」というようで、天井付近の窓ガラスから「赤い光」が見えるらしいのです。
しかし、私も含めにはそんなものはわからない者ばかりなので私が臆病風に吹かれたのだと言うことでその場は収まり、いざ肝試しという事になりました。
その段階でよせばよかったのですが、若いというのは歯止めが効かないものらしく、勢いで森の遊歩道まで行ってしまったんです。
確か、そのときの肝試しのルールは簡単なもので、遊歩道を一周して元の場所に戻るというものでした。
初めの数組は何もなかったようでそれなりに安堵した私は、気が進まないのも先ほどの震えも気のせいからだということを自分に言い聞かせ、いざ肝試しに足を踏み出しました。
異変にはすぐ気づきました。森の中にぽつんと何か赤いものが光ってるんです。
それもいくら進んでも光の位置が変わらないんです。
まさか?と思った私は、連れの子に赤い光について訪ねたんです。
どうやら連れの子も異変に気がついていたようで、半ばパニック見たいな状況でした。
初めてでしたね。声も上げられない恐慌というものを感じたのは。
それでも強行軍で進んでいたら急に光が消えたんです。私たちは何とか助かったのだと安心したしました。しかしその矢先、光が私たちの進行しようとする先に急に現れたのです。
もうだめでした。急遽来たみちを引き返し、全力ダッシュです。もうなりふりかまってられませんでした。
その後友人たちの元に戻った私たちは事の顛末を話しました。しかし、友人達には何も無く、ただ私たちが何か見間違えたんだろうということでその場は収まりました。
その後わかった事ですが、森の遊歩道の先には昔の修道場であった滝があって祠で奉られていたという話でした。もしかしたら修験者の霊だったのかもしれません。
今思い出しても不思議な話ですが、何か参考になれば幸いです。