翌日の仕事も忘れ、REIMANIAを読み耽ってしまいました。
幻想的な物語はその非日常に取り込まれ、溺れることが楽しみでは御座いますが、溺れていながらも、自らの人生の欠片がうわんうわんと共鳴して、更に深い世界へ呑み込まれていくような心持が致しました。
御礼にもならないかもしれませんが少しだけふしぎな出来事をば。
個人的な体験で御座いますゆえ、めいるフォームなど探してみましたが、羞恥プレイとは(笑)。…嫌いじゃないですがね。
わたしには兄が居りましたが、彼はわたしが生まれる前に亡くなってしまっておりました。
だから兄のことなど、わたしは殆どしらなかったし、気に掛けることもなかったのですが。
18のとき、わたしを初めて愛してくれた男性ができましたが、彼の名前に兄と同じ文字が入っておりました。
というよりも、長男次男を表す部位が異なるだけでした(仮にわたしの兄を秀一だとすると、次男坊である彼の名前は秀二、みたいな)。
それからふと気になって調べてみると、兄と彼は血液型が同じ、誕生日も数日しか違わない。
生まれ変わりなんかは信じていないけれど、それでもなんだか、縁って不思議だよなぁ、このまま結婚するんかなぁ、と小娘なわたしは思っておりました。
が、そうも人生はうまくいかないもので、わたしの両親が普通でなく交際に反対し、彼のご両親が病気で倒れたりとか、それにも関わらず彼も定職につけなかったり、いろいろなことが重なって、貧すれば鈍するの言葉どおり、それはそれは酷い別れ方をしました。
もう絶対連絡なんてしないだろう、と思いつつ、それでも彼を喪ったことでわたしは心を病み、別の男を愛しましたが、気がついてみると、これが少々ろくでなしであったらしく、怪我をきっかけに金をせびるようになり、わたしは病を誤魔化すためにプチODを繰り返し。
半ばらりって仕事をして、遅くなったある晩、家に電話をかけたつもりでダイアルしたのは別れた彼の携帯電話の番号。
一体なんでそんなものを覚えていたのか、でもその夜の電話がきっかけで、更生した彼はわたしからろくでなしを引き離すように取り計らってくれたりで、そのあとなし崩しによりが戻っていたりする訳で。
何故あの時、わたしのラリった脳髄は、4年間もかけていなかった彼の携帯の番号を思い出したのか。
はたまた、兄と同じ名前を受けた彼は、どうしてここまでわたしの運命にかかわりを持つのか。
半ば惚気になってしまいましたが、縁というか、無意識というか、とにかくそういうものは途方もないなぁと思うわけで御座います。