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■ 母の子宮

2005年07月29日 (金) 21時11分


↓なんか、楽しそうなURLがありますね。

ま、冗談はさておいて・・・
本日は私の夜がたりを聞いてくださいまし。
先日、母が子宮ガンだとかで、子宮をとりました。病院にいって少し驚いたのですが、術後、摘出したものを見せながら、どういったことになっていたかなんてことを話すのですね。
そこで私たち兄弟は、何の心構えもなく、子宮を見せられる羽目になってしまいました。
次男の弟は顔をゆがめ、見ませんでした。長男は、どちらかというと、病気のことが気がかりであったため、医師の顔を、聞き逃すまいといった面持ちで見入っておりましたが、そうして、私はというと、じっと子宮に見入っておりました。
自分も持っている女独特の臓器であったことや、料理や、生理などで血を見ているせいなのか、母の病気と、ちょっとかけ離れた観点でみていたように思います。
・・・というか、目がはなせなかった気がします。何かが私を捉えているという気がしました。いや、今考えると逆に見られているという気すらしました。
母の子宮は、ファスナー付きのビニールの中で、たゆたゆと、液体の中浮かんでいたのですが、ピンクで、美しく、正直、「おいしそう」とすら感じていました。(この感想は、誰にも話してはおりません)病気のせいで外壁が分厚くなってはいましたが、つやつやと綺麗で、ほや(貝)のようでした。悪性の腫瘍も、白い米粒大で、もっとまがまがしいものと思っていた私には意外なものでした。

「おいしそう」なぜ、そんな不謹慎なことを考えてしまったのでしょう?後でつらつら考えてみるに、あそこは、私たち兄弟が、細胞のときから、はぐくまれていた場所だったのですよ。最初に夢を見たところだったのですよ。
そういった点からしますと、顔をゆがめてみなかった弟より、おいしそうと思えた私のほうが自然だったかも知れぬと思い立ちました。
太古から、つい最近まで、人は、人を食べていたと聞きますが、それは、単に食糧事情というより、尊敬や、呪術の意味があったということですね。
ああ、長くなってしまいました・・・
また、臓器を提供してもらった患者は、よくなってから、その提供者の嗜好や趣味に似ることがあるとも聞きます。
そうしてみると、臓器もまた、意思を持ち、夢を見るのかもしれないと思い立ちました。

もしかして、あのまま、子宮と二人だけで対峙していたら、そのまま、手を突っ込んで、取り出し、触っていたかもしれません。
私の、その感覚は異常なものだったのでしょうか?

このようなこと、ネコタ様にしかお話できず、ここに書き込んでみました。

1981番 MAIL HOME 扉の番人 ▼

■ レスが遅くなって申し訳ありません

2005年08月03日 (水) 22時26分


いやいや面白い。読んでいて、なにかしら原初の記憶原初の感覚を呼び覚まされるような気分でした。
特に、見られている、というところ。
胎内で、自分の全身は、子宮細胞に包まれ、感じ取られていた。
それが、見られている、という感覚につながったのではないか。

とても面白い体験です。
是非書き起こさせていただきます。

ネコタ斑猫 拝

1982番 MAIL HOME ネコタ斑猫 ▲


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