こんばんは、うみゆきです。ふれスクのことでは人情味あふれる連絡をありがとうございました。年度はじめのおたふくかぜで大変ですね。おとなにうつりませんように(うつるとたいへんです)
さて、日頃のお礼というわけではないのですが、わたしの体験をお話します。長くなるかもしれません。
わたしは2人姉妹の母親ですが、次女が赤ん坊のときに、ひとばん、顔を忘れられたことがありました。
12月に、水戸の温泉旅館にあんこう鍋を食べに行きました。旅館の部屋は、しょうじで仕切られた縁側で囲まれた部屋でした。次女は、鏡台が珍しいみたいで、両手で姿見をつかんで、自分の顔を見たり顔を近付けたりしていました。
わたしたちが油断していたときに、鏡をつかんだまま立ち上がろうとしたのか、鏡に体重をかけすぎて鏡が倒れてきました。次女は仰向けにひっくりかえり、いっしょに倒れた鏡が額にあたりました。幸い、抱え込んだまま、鏡といっしょに倒れたので、鏡の衝撃は弱かったようです。鏡が割れるなどの惨事はまぬがれました。
しばらく泣いたあと、おふろにみんなで入ることにしました。おふろは温泉で家族風呂でした。
わたしは先に髪を洗い、湯船につかっていた夫と交代しようと思って手を出しました。しかし、次女を抱くと泣くのです。おふろばで子どもの泣き声は超音波を超えます。
何度か次女をいきつ戻りつさせて様子をみたのですが、どうやらわたしを見て泣いているらしいのです。
その時は髪を洗ったばかりだったし、それで印象が違ったのかねえと言いながら、夫は大急ぎで出ました。
寝る前に母乳を飲ませようとすると大泣きします。わたしの顔を見て本気でこわがって泣くんです。仕方なく、夫と首をすげかえるようにして母乳をのませて寝かしました。子どもが母親の顔を忘れるなんて…。そんなことってあるんだ! と、思いました。あの体験のおかげで、母親でいることの重たさを一瞬忘れられたような気がします。赤ん坊でも、親の顔を忘れることがあるんだ! と、思って、ほっとしました。赤ん坊に「わたしも忘れることあるからね、忘れてもいいんだよ…」と、言われたような感じがしました。
わたしの大事な体験です。