【広告】楽天市場から大感謝祭を開催中26日1時59分まで

小説投稿掲示板

何か記念に書いてください!

TOPへ

名前
Eメール
題名
内容
URL
削除キー 項目の保存

こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。

(245) 万年最下位チームの逆襲記〜第17話〜 投稿者:名鑑引受人(元兵藤洋平) MAIL URL
翌日、監督・コーチ陣が1回の食堂に集まって、打ち合わせをしている。
矢『どうする?』
原『そうですね、ファームでの成績もなかなかいいですし、そろそろ個人的にはあげてみてもおかしくないですね』
梶『俺も、あの二人はなかなかの物を持っていると思うなあ』
マ『そうですネ、一度、一軍を経験させるのも悪くないと思いマース』
高『思い切って上げましょう』
矢『そうだな、じゃあ梶さん、梶さんのほうから伝えておいてくれないか』
梶『OK』
彼らは何を話し合っていたのか、そう、キャンプ中の紅白戦、なかなかいい活躍をしていた、立川、北村を一軍に上げるかどうかを話し合っていたのだ。
プルルルル・・・
2『もしもし』
梶『あっ、1軍打撃コーチの梶岡です、えっとですね、北村と立川に、今すぐこっちに合流するように伝えて置いてください』
2『分かりました、球場の方に向かわせればいいですね?』
梶『うん、それでいいよ』
2『分かりました』
ガチャン、ツーツーツー・・・
その頃矢嶋は、一人グラウンドに行っていた。
しかし、先客がいるみたいだ。
矢『おい、水無月、何してるんだ、そこで』
水『あっ、監督、おはようございます』
矢『早朝自主トレか、ご苦労ご苦労』
水『立川さんと北村さん、こっちに来るんですね』
矢『ああ、それと今日のアタッカーズ戦、お前先発で行くから、きっちり準備しておけよ』
水『分かりました』
それから何時間か経ち、
立・北『今日から一軍に昇格した、北村大輔、立川弘です、よろしくお願いします』
立川、北村が一軍に合流。
水『北ちゃん、立チャン、やっと上がってきたね』
立『ちょっと遅かったな』
北『俺が上がるとは思ってもいなかったよ』
水『今日はひょっとしたらいきなりスタメンかもしれないよ、一緒にアップしない?』
北・立『そうだね、じゃあお願いするよ』
その頃バックネットでは、矢嶋が今日のオーダーで悩んでいた。
矢『うーん、よし!今日はあいつらを思い切って使ってみるか』
それからしばらくして、アタッカーズの選手がベンチ入りした。
その中には、今季ドラフト3位で入団した、大川の姿もあった。
午後3時48分、センターバックスクリーンの緑のボードに、今日のオーダーが並べられた。
  アタッカーズ            オーシャンズ
1 一 三郎太           1 遊 槙 田
2 捕 北 澤           2 二 平 田
3 二 大 川           3 右 鈴 木
4 DH 平 光           4 三 田 中
5 三 柳 生           5 左 バークス
6 左 村 高           6 中 北 村
7 遊 浅 倉           7 一 立 川
8 右 丸 倉           8 捕 城ヶ崎
9 中 志 倉           9 DH 千 葉
 投手  城             投手 水無月
北『水無月の言った事、どうやら本当みたいだな』
立『それだけ期待させられているって事か、頑張らないと』
午後4時3分、球審の右手が高々と上がり、プレイボールが宣告された。
最初にマウンドに登ったのは、今日が初先発の水無月。
7球のウォーミングアップを終え、先頭打者の三郎太を迎える。
三郎太・孝一(さぶろうた・こういち)珍しい名字の持ち主だが、バランスの取れた選手だが、打撃よりは守備の得意な選手だ。
水無月の足が上がり、第1球が投げられた。
136`のストレートが外角低めに決まり、ストライク。
三郎太はこの後3球目を打ち上げレフトフライに倒れた。
続く北沢、大川を難なく打ち取り、まずまずの立ち上がり。
1回の裏、今度はオーシャンズの攻撃。
マウンドにいるのはアタッカーズのベテラン、城公康(じょう・きみやす)。
今季12年目のベテラン右腕だ。
持ち球はまっすぐとカーブというすごくシンプルな投手だが、それだけで119勝をあげているのはすごい事かもしれない。
こちらも先頭の槙田を四球で歩かせたものの、続く平田、鈴木、田中を三振に抑え、まずまずの立ち上がり。
先にピンチを迎えたのは水無月である。
4回、ノーアウト2・3塁で、迎えるバッターはチャンスにすごく強いと噂されている大川。
しかし、大川を見逃しの三振、平光をサードライナーダブルプレーに斬って獲り、ピンチを凌いだ。
対する城は非常に落ち着いており、ピンチを迎えるも、きっちり抑える絶妙なピッチング。
この回の先頭打者は6番の北村。
『今までの打席で大体投球パターンは分かった、この打席こそ打つぞ!』
北村は意気込んでいた。
その初球、目線ほどの高さから落ちてくる落差の激しいカーブ、北村はそれにバットをちょこんとあわせ、センター前へはじき返す。
続く立川の時に、矢嶋からサインが出た。
立川は待ってました!といわんばかりにうなずいた。
しかし打席に入る時には冷静さを取り戻す。
ふぅ、と一息つき、バントの体制から1球目を待つ。
当然のようにアタッカーズの野手はサードが前に出てくる。
その初球、149`のストレート、サードがダッシュで突っ込んでくる。立川は、ボールが指から離れた瞬間にバットをすばやく引いた。
ファーストランナーの北村もスタートを切っている。
ボールはややウエスト気味に高めに投げられたが、立川はそれに逆らわずに右中間へはじき返す。
ボールは右中間を転々とする。
がら空きのサードベースめがけ、北村が猛スピードで突っ込んでくる。
当然セーフ、打った立川も2塁に到達、バスターエンドランを仕掛けたのである。
そして矢嶋がベンチを立った。
”オーシャンズのバッター、城ヶ崎に変わりまして、三井、バッターは三井、背番号40”
三井がゆっくり打席に向かう。
それも、いつもの右打席ではなく、左打席に。
実は三井、オーシャンズ入団後に打撃コーチの梶岡からスイッチ転向を聞かされていて、すでに取り組んでいた。
そして、今日始めて左打席を試すのである。
まだぎこちなさが残っているが、右打席と同じフォーム。
それにあわせて今度は辛嶋が動いた。
”アタッカーズのピッチャー、城に変わりまして、古本、ピッチャーは古本、背番号5”
古本・心(ふるもと・しん)、5年前に尼崎フィッシャーズからトレードで入団したワンポイントのサウスポー。昨年は自身初の無安打無得点試合を達成。
持ち球は真っ直ぐ、チェンジアップ、スライダー、シンカー。
しかし三井はそのまま動かない。
その初球、古本はインコースへ145`のストレートを投げる、しかし、三井は全く動じない。
2球目、3球目も見逃し、カウント2ストライク1ボール。
4球目、古本は外に逃げるスライダーを投げる、そのとき、三井のバットが動いた。
球に逆らわずにそのままレフト方向にはじき返す。打球はグングン伸びている。そして、レフトポールを直撃、三井の代打3ランホームランである。
ついに均衡が崩れた。
オーシャンズは水無月が8回にランナー2・3塁の場面で大川にタイムリーを打たれるものの、なかなかの好投を見せ、8回1アウトで降板。
水無月→酒井→続木とつないでゲームセット。
3−1でオーシャンズが3連戦の頭をかった。
その他の地域の試合結果は、
フィッシャーズ対ドリームス戦はドリームスが小橋の代打逆転サヨナラグランドスラムで5−4で勝利。
シマントス対イーグルス戦はこの試合がデビュー戦の金が初打席初アーチを放ち1点を先制するものの、その後が続かず、結局この1点のみ。
対するイーグルスは松井2世の呼び名が高い猪口が4安打3アーチの大暴れ。7−1でイーグルスが勝っている。
続きはまた磁界。

2003年03月30日 (日) 08時56分




Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】楽天市場から大感謝祭を開催中26日1時59分まで
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板