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(234) The world [第三話:海苔川 五右衛門の恐るべき特訓] 投稿者:○は MAIL URL
海苔川 五右衛門の恐るべき特訓


3人目、ショーを仲間にした俺達は、手流尾がショーの実力を知りたいと言うので、修練所の試合場に来た。

海苔川「開始!!」

ショー「遠慮なく行かせて貰いますよ!」
手流尾「…」
俺はショーが姿を消したりするのかと思ったが、違った。ショーは腰に挿してある
"くない"を取り出し、手流尾に投げつけた。速い。
手流尾がそれを避けると、その間に手流尾に数m近づいたショーが短刀を抜き、手流尾に
切りかかった。木製の短刀は手流尾の肩に当たった。ショーの勝ちだ。

海苔川「試合、終了!」
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こうしてショーの実力は確かめられた。俺達は手流尾の家に戻り、これから何処に
行くか、何をするかを話し合った。

ショー「まずは手流尾の再生薬探しじゃないのか?」
海苔川「そうだな…でも冒険者の薬学書なんて超専門的で俺には読めないよ。」
ショー「俺もだ…薬学所が読める奴、誰か知らないか?」
手流尾「そんなことは大きな町で医者にでも相談すればよい。それよりも、まずは
海苔川の実力向上のほうが重要じゃ。」
ショー「そ…そうか!!その方が数百倍重要だ!!!」
海苔川「数百倍って…」
手流尾&ショー「鍛えろ。」
海苔川「はい;」
海苔川「じゃぁやっぱ修練所かなぁ…」
手流尾「短期間でレベルアップできるところがある。過酷だが、やるか?」
海苔川「そんな所が在るんですか!もちろん行きます!!」
手流尾「じゃぁ、ついて来い」
-------------------------------------------------
手流尾は街の大きな建物の間の小さく細い道を歩いて行った。
そして、目的地に着いた。

手流尾「ここだ。」
海苔川「ここって…下に通じる階段じゃないですか…」
ショー「地下ってことですか。」
手流尾「そうだ。」
海苔川「まぁ取りあえず入ろう。」

薄暗い階段を下りると、『レベルアップなら!!』と書いた看板の付いた扉があった。
手流尾が扉を開けると、店のマスターが手流尾に話しかけてきた。どうやら知り合いらしい。
マスター「お、久しぶり。今日はその剣士だね。」
海苔川「ぇ…どうしてわかったんですか?」
マスター「勘さ。」
手流尾「ここ特訓は2、3日泊り込みで行うものだ。がんばって来い。」
海苔川「ぇ…そんなこと聞いてn…」
マスター「さぁ特訓を始めますよ。」
海苔川「そんなぁーーーーーーーーーーーー」
手流尾「後は任せたぞ。マスター」
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店を出たショーと手流尾は歩き始めた。
ショー「あの店はいったいどんな特訓をするのです?」
手流尾「口では言えないな。」
ショー(な…いったいどんな特訓なんだろう…)
手流尾「それはそうと、腹が減ってしにそうじゃ。何か食べよう。」
ショー「あ…俺も。そうですね。何食べます?」
手流尾「もちろんわんこそば。」
ショー「いいですね!!」

手流尾とショーは海苔川の事など全く忘れている。

手流尾「ここのそばが一番安くてうまい。」
ショー「『Mr.SOBAYASAN』ですか。なんかありきたりなのかどうなのか良くわからない名前ですね。」
手流尾「それがうまいんじゃよ。」
ショー「はあ…」

そば店店員「ありがとうございました〜」

ショー「うまかった!!!」
手流尾「じゃろ〜」
ショー「こんな店見たことありませんよ。わんこそば食べ放題で\190、二人だと\250の店なんて。」

食べ放題でないわんこそばなど果たしてあるのだろうか。

手流尾「海苔川は多分三日は帰って来んじゃろう。それまではのんびりと道具集めでもするかのう」
ショー「そうですね^^」



こうして手流尾とショーは家に戻った。このときすでに海苔川が地獄を見ていたことは
言うまでも無い。




続く

2003年03月11日 (火) 18時44分




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