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Re:文語では「の」は格助詞と終助詞です。終助詞は「あれがたべたいの」〜「お主も悪よの」〜の類いです。明快です。 格助詞は体言(名詞)に付きその体言との関係を示し、連体修飾語をつくります。
文語では「の」以下の体言が共通の認識があれば省略できるものでした。俳句では定型のシバリにより、省略による創作表現を多とします。そのため、またイメージの補完を読み手にゆだねての、「の」の使用はハイテクニックです。
今回の質問の海雀さんの自答通り=(若いころの華やいだ気持ち)に解釈してもかまいません。ここまでイメージしてもらえば作者も喜ぶことでしょう。
大事なことは、この俳句形式での「の」は、ここで「切れ」があることです。(「切れ」についてはいずれ勉強しますが。)この「の」には、「や」「かな」と同じ「切れ」があります。 香水のお洒落心の//失せてゐず と間をおいて読みます。
俳句を常に声を出して読んでいれば、こういう句に出会っても、気にならなくなると思います。
私自身も俳句をはじめた頃、この「の」でつまずき、一番気になったことでした。この俳句の「の」の切れの話をまとめたものも、いまだ目にしません。誤解があるかもしれません。私見です。
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