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俳々塾
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  少しまとめてみました。  萬坊 
2009/08/21 18:58  [返信]
旧暦の季語では、はっきりと新年一月一日を春の始めとしました。年賀状に書く「新春」とは新しい春のことでした。これから、三か月ごとを四季に分けました。

旧暦の明治5年12月3日を「新暦の明治6年1月1日」としました。ということは旧暦の最後の季節12月は冬のことですから、新暦一月は冬の最終月となります。そこで仮に新暦の「2・3 ・ 4 月」を春としました。以下順に「5・6 ・ 7 月」を夏。「8・9 ・10月」を秋。「11・12 ・翌1 月」を冬としました。あくまで俳句の世界であり、旧暦の一日からの四季の「仕切り」を、新暦に当てはめて「一か月遅れ」と呼んでしまいました。

旧暦は月の運行(29日と半日で地球を一周)をもとにしていますから、旧暦の朔日(ついたち)が新月であり意味があったことでした。旧暦は必ず15日は満月なのです。
一方、新暦は太陽(地球が365日と少々で一周)を基にしていますから、すでに月と太陽の大きな矛盾があるにも関わらず、新暦で一か月遅れの俳句の四季を作り上げました。
(旧暦の矛盾は一年のずれを13月がある年などで修正していました。また、太陰太陽暦としてたびたび暦の改編がおこなわれていましたが、、)

文字もない時代には、月の満ち欠けは月日を限定できるただ一つの手段でした。しかしながら、一年の周期からは、どうしても矛盾が出てきます。これに気付くのは季節のずれだけではなく。もう一つ気付くものがありました。太陽が真東から出て、柱の真上に太陽があり影がない時が、一年ごとに巡ってくるということです。太陽暦の発見ですね。
これは、東洋でも西洋でも気付いた出来事で。西洋では太陽の道(黄道)を十二等分して十二星座がうまれます。東洋では二十四節季です。獅子座が大暑と立秋にピタリ合います。今年の立秋は8月7日でした。(通年8月8日ころ)。

さあ、大変。実は俳句の世界では8月7日は立秋で「秋」となります。西瓜も朝顔も秋の季語おかしいですね。歳時記で「原爆忌」を引くとどうなっていますか。広島の被爆は8月6日。長崎の被爆は8月9日。で、「原爆忌」は「夏」と「秋」の二種類の季節となっています。季語では秋に分類されている「終戦記念日」はやはり暑い夏でしょう。暑い中コウベを垂れたのです。秋などに分類してはいけません。

新暦では一か月遅れなどといわない方がよいのです。新暦で立春がくれば春(2月8日ころ)。立秋がくればこの日から秋(8月8日ころ)。これを目安とすれば良いだけのことだったのです。

もう一つ、困った問題があります。例えば、学校の夏休みは八月末までが「夏休み」です。ということは実生活では八月は夏。旧暦よりは二か月おくれた生活があります。九月からを秋とした方が実感があります。

暦の季節にこだわって俳句を詠む必要はありません。しかし、例えば下記の場合は
  兼題「街」当季でお願いします。  
(俳句の中に「街」の字を入れて当季の季語を使い作句すること)となっていれば、みんなの約束ごとの立秋が過ぎていれば「秋」の季語で作句することとなります。

俳句は写生です。暦では秋でも、眼前に蝉がいれば、夏の「蝉」を詠んでもかまいません。(ヒグラシなら秋の季語ですが)。
実生活・日常を詠む。季語の季節の分類にあまりこだわらない。俳々塾の考え方です。
結社によっては厳しいところもあります。季節にこだわるのは、兼題の場合、あるいは本を出版する時くらいです。(句集は季節順に句を並べるのが基本となっています。)

この季語の分類のズレなどで俳句のうんちくを話しながら、酒を飲むのも楽しいのかもしれません。使われなくなった季語を省き、生活に則した季節に分類された季語集も発売されています。



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