| [6] E大腿前面の筋(伸筋群) |
- sizu - 2005年01月27日 (木) 19時06分
a.第1層 1)縫工筋:幅が狭い。人体の中で最も長い。 〔起始〕 上前腸骨棘のすぐ下方 〔停止〕 脛骨粗面の内側(鵞足) 〔作用〕 大腿を前面に上げる 。下腿を内転、屈曲。膝関節伸展の際、大腿をその位置に固定させる 〔神経支配〕大腿神経(L2、L3)
b.第2層 1)大腿四頭筋:4頭からなる。共同の腱は膝蓋骨を種子骨として包み、下方に進んで膝蓋靱帯となって、脛骨粗面に停止する。3個の単関節性(内側・外側・中間広筋)と1個の二関節性(大腿直筋)からなる。 a)大腿直筋:2頭筋である。 〔起始〕 下前長骨棘 寛骨臼の後方上部の溝 〔停止膝蓋骨の底。一部は、膝蓋靱帯を介して脛骨粗面に付着 〔作用)大腿の挙上。起立の姿勢で骨盤の屈曲 〔神経支配〕 大腿神経(L2、L3、L4) b)内側広筋: 〔起始〕 大腿骨の転子間線の下部。大腿骨粗線の内側唇 〔停止〕 膝蓋骨の内側縁と上縁。中間広筋の停止腱 〔作用〕 下腿の伸展 内側膝蓋靱支帯の緊張 〔神経支配)大腿神経(L2、L3、L4) c)中間広筋:大腿直筋におおわれている。 〔起始〕 大腿骨体の前面 〔停止〕 膝蓋骨の底 〔作用〕下腿の伸展。内側膝蓋支帯の緊張 〔神経支配〕大腿神経(L2、L3、L4) d)外側広筋: 〔起始〕大転子の外側面。大腿骨粗線の外側唇 〔停止〕膝蓋骨の外側と上縁。中間広筋と大腿直筋の停止腱 〔作用〕大腿の外転 〔神経支配)大腿神経(L2、L3、L4)
2)膝関節筋:中間広筋の一部が分かれたもの。中間広筋におおわれている。 〔起始〕大腿骨体の前面下部 〔停止〕膝関節包の膝蓋上包 〔作用〕膝伸展の際、膝蓋上包を上包に引く 〔神経支配〕大腿神経(L2、L3、L4) 大腿三角(スカルパ三角) 大腿前面の上部にある鼠径靱帯、縫工筋の内側縁、長内転筋の外側縁に囲まれた領閾。下方は内転筋管につらなる。この上方内側の深部は恥骨筋と腸腰筋の間にできる腸恥窩で、陥凹部には大腿動脈・静脈、リンパ節、リンパ管などが入る。
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