金八の長男・幸作(浪人中)は、父のような教師になることを目指し、教育学部の受験を決めた(第二の金八先生??)。父の背中を見て育った証拠だ。
一方桜中では、推薦入試で順調に合格者が出る中、学級委員・通称シマケンも合格。しかし何故かシマケンの元気がなく給食にも手をつけずに貧血を起こす。金八が事情を聞くと、大工の父親が作業中の事故で怪我をしたために収入が途絶え給食費が払えないから食べられないというのだ。
給食費未納といえば、伸太郎が有名。
彼の給食費は1年生から一度も納められていないにも関わらず、本人は平気で食べ続けていると非難が集中、伸太郎は辛い立場となる。
伸太郎の父は一代で会社を起こし、事業を拡大してきた苦労人だが、人一倍税金を払っているのだから、義務教育は税金で賄うべきだ!という、言わば未納確信犯だ。
伸太郎の頼みに耳を貸す事もなく、八百万円の壺を購入してご満悦。
思い余った伸太郎は、シマケンと自分の給食費を払おうと、壺を持ち出し質入しようとしたが、見つけた父親が警察に突き出し大騒ぎに。
伸太郎は、断固として父と闘うことを決心しハンスト宣言。
同情した3Bたちは、街で給食費納入に賛同する人の署名を集め、ビラを撒き、伸太郎も加わって、抗議のため会社の屋上に立てこもる。
報せをうけた金八は、3B達を諭すが、集まった従業員達や取引先の社長らの前で、騒ぎを詫びつつ、国語の臨時授業を始める。
不正や卑怯な行為は、必ず天が見ているものだ。
スポーツの世界でもズルをする事は情けないことで、
本当の勝利者は何者にも恥じることなく拳を天に突き上げたり天を仰ぎ感謝できるのだ。
耐え切れずに、ついに伸太郎の父が折れ、未納金を納入してくれたが、学校など何の役にもたたない。友情などあてにならない。頼りになるのは金だけだ。と暴言を吐く。
怒った伸太郎は父に殴りかかるが、金八に止められ思い留まる。
子供がたった一つだけ親にしなければならないことは、成長する姿を見せることだと諭す。「成長している伸太郎は親不孝ではない」と。
今やタメ口を卒業し、普通に話せるようになった伸太郎は、更に成長を見せた。両親が伸太郎を認めるようになる日も何れは来る事だろう。
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本日の名言
『人の価値は、心の中に壊れないものを幾つ持っているかで決まる』
壊れないもの=友情を持っている伸太郎は、心のお金持ちなのだ。
なお、しゅうの薬物中毒は深刻度を増し、禁断症状に打ち勝てない。
ついに舞子がその様子に気づいたので、次は金八の耳にも入るだろう。