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HP管理員 2010年08月09日 (月) 13時54分 No.1441
≪ALL ABOUT≫
騒音を減らす工夫
特にマンションなどの集合住宅に住んでいる場合は、これらの騒音を少しでも減らすような意識を持ち、工夫して住まう努力が必要になります。生活音は生活していく上でどうしても出てしまう音ではありますが、お互いに気を使い合い、なるべく迷惑をかけないように心掛けることが一番初めにとるべき対策と言えます。
それでも音が気になる場合は、音の発生源や建物などハード面での防音対策を施すことも必要になってきます。それではまずマンションに関係する音について取り上げ、有効な騒音対策を見てみましょう。
マンションで発生する音の種類と対策
マンションの床周りで発生する音には、人がとび跳ねたり重いものを落としたときに生じる「重量床衝撃音」と、スリッパでパタパタ歩く音、スプーンやコップなど軽いものを落としたときに生じる「軽量床衝撃音」の2種類があります。
重量床衝撃音は、床スラブ(コンクリートでできた床の構造材)の厚さや梁で囲まれた面積などによって変化します。気をつけたいのは床スラブ、梁といった部分は「共用部分」になり勝手にリフォームできないこと。次ページのマンション購入時のポイントを参照に、遮音性の高いマンションを選ぶことが最大の対策になります。
軽量床衝撃音は、床仕上材の工夫により軽減することが可能です。仕上材をじゅうたんやカーペット、畳などの柔らかいものにしたり、遮音性能の高いフローリングにする、フローリングの上にじゅうたんやカーペットなどを敷くなどの対応が考えられます。これは住み始めてから各々の住まい手が取ることのできる対策です。
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住みながら解決する住まいの遮音性
遮音等級を示すL値
参考に遮音性を示す「L値」の基準を示します。1ページ目に出てきた「デシベル=音の大きさ」に対し、「L値=遮音性」の単位となります。Lの後の数字が遮音性のレベルを示します。数字が小さいほど遮音性能が良いことを示します。
L値は重量床衝撃音と軽量床衝撃音を合わせた総合的な遮音等級を示します。表3でL値とその値が示す遮音性能の目安、生活の中で感じる感覚の目安を示します。
【表3】L値の基準。L値とその値が示す遮音性能の目安。(出典:日本建築学会)
例えばフローリングは人気のある床仕上材です。音の問題が気になる人は遮音性能の高いもの(Lの後の数字がより小さいもの)を選ぶと良いでしょう。じゅうたん、カーペット、畳などは一般的にフローリングより遮音性能が高いとされていますが、やはり種類によって遮音性能はまちまちになります。遮音性の高い種類を選ぶように心掛けてください。
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それでは次のページでマンションを選ぶ時のポイントを見てみましょう。
http://allabout.co.jp/r_house/gc/26928/2/
HP管理員 2010年08月09日 (月) 13時57分 No.1442
≪ALL ABOUT≫
マンションを選ぶポイント:1
床スラブの厚さ
音環境を重視したマンション選びのポイントのひとつ目は「床スラブの厚さ」です。ドシーンという重衝撃音対策では、梁の位置や梁に囲まれる面積にもよりますが、床スラブに着目すると厚さは20センチ以上を目安に選ぶようにすると良いでしょう。
最近では23センチ、25センチのマンションも出ています。高級マンションでも25~27センチのものが多いようです。
また注意したいのはボイドスラブという工法を取ったケースです。ボイドスラブ工法はコンクリートスラブの中に空洞があるため、通常の工法に比べ見た目のスラブが厚くなります。
見た目のスラブの厚さだけで遮音性が高いと判断せず、具体的にどのくらいの遮音性能があるのか、どのような遮音対策がとってあるのか確認した方が良いでしょう。
マンションを選ぶポイント:2
何階を選ぶか
マンションでは一般的に高層階の方が人気が高く、眺望の良さ、開放感は何にも代えられない魅力です。しかし、もし子育て世代の方が住むのであれば、下階にそれほど気兼ねをせず、専用庭で外遊びや土いじりのできる1階を選ぶという選択を視野に入れても良いでしょう。
音の問題を第一に考える場合は特に「何階を選ぶか」について、よく検討されることをお勧めします。
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マンションを選ぶポイント:3
上下・左右の間取りもチェック
マンションで気になる音には足音のほかに浴室・便所・台所といった水周りから出る音が挙げられます。特に水の流れる「排水音」については気になる方も多いようです。
事情により入浴時間が深夜になったり、夜に洗濯機を回す時もあるかもしれません。そこで、自分の住戸の上下・左右に接する他住戸の間取りもチェックしてください。気をつけたいのは、自住戸の水周りに隣接して他住戸の寝室があること。排水音が響きやすく、苦情が発生する可能性も高くなります。より理想的なのは、水周りの上下・左右に同じように隣戸の水周りがあることです。
また、排水管にはきちんと遮音材が巻かれているかなど、きちんと遮音対策がとられているかのチェックも忘れないでください。
近隣との挨拶や誠意ある対応が必要
子どもの足音で慰謝料36万円の支払を命じられたケースは「男児の父親の住まい方や対応の不誠実さ」に対する判決だと言われています。マンションは多くの人が住む集合体である以上、なるべく近隣に迷惑をかけないように気をつけて住むことや、苦情があったときには誠意のある対応をすることは大切なことです。
音の感じ方は受け取る側によることも多く、昼なのか夜中なのかでも変わってきます。生活をしている以上、いくら気をつけていても生活音を一切消すことは不可能です。日頃から挨拶を交わし、顔見知りであればその分腹も立ちにくいものです。
マンションでは特に近隣に誰が住んでいるか知らないケースもみられますが、せめて上下・左右など隣接する住人の方とは、日頃から交流を持つように心がけましょう。
http://allabout.co.jp/r_house/gc/26928/3/