悟空「フェ、フェ、フェックション!!!ん〜!?どうしちまったんだ?何だか、くしゃみが出るし頭もボ〜っとするし・・・。」
チチ「悟空さ。そりゃ風邪だ。」
悟空「風邪?何だそりゃ?」
チチ「あんまりにも体を冷やしたりするとなるだ。」
悟空「これじゃあ修行出来ねーなー。どうすりゃ治るんだ?」
チチ「医者に行って見てもらって薬をもらや一発で治るだ。じゃあ今から行くぞ?」
悟空「うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!!(叫)オラ注射嫌ぇだぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!!」
チチ「そったら幼稚なこと言うでねぇ!!!さ、とっとと病院行くぞ。」
悟空「チチーーーー!止めてくれー!!!」
チチ「帰りに何かうめぇもん、いっぺぇ買ってやるから早くするだ!」
悟空「帰りにうめぇもん!?よし!じゃあ行くぞチチ!」
チチ「流石悟空さ・・・。単純だな。」
―――――――――――――数時間後――――――――――――――
看護婦「では次、孫悟空さん。」
チチ「さ、覚悟を決めて行ってくるだ。注射はねーみてーだぞ。」
悟空「本当か!?ならオラ平気だ。」
スタスタ(病院の廊下を看護婦に連れられ歩く音)
医者「では孫悟空さん、先ず喉を見ますから口をあけて。」
悟空「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。」
医者「扁桃腺が腫れていますナァ〜。よし!じゃあこの薬を処方しますのと、注射を一本打っておきましょう。」
悟空「注射!?」
医者「そうですよ。注射です。はい。」
悟空「うわぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!止めてくれーーーー!!!」
医者「何言ってんですか!さあ早く腕を出して!」
悟空「うわぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!やめろーーーーーーー!!!(泣/叫)」
ドンッ!(突き飛ばした音)
看護婦「きゃぁっ!!!」
悟空「オラ注射嫌ぇだーーーーーー!!!」
医者「一寸暴れないで!奥さん!この人を何とかしてください!」
悟空「うぎゃぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!!!」
チチ「悟空さ!いい加減にするだ!オラ恥ずかしいぞ!」
悟空「だってよぉ〜チチ〜。」
チチ「だってもヘチマもねえだ!全く、とっとと注射終らしてうめぇもん食いたくねぇのけ?」
悟空「う〜ん。そうだナァ〜。よし!じゃあ早く終らせっか!」
チチ「んだ。それがいいだ。」
看護婦「それでは打ちますよ〜。」
悟空「んぎぎっ!!!」
バキッ!!!
看護婦「あッ!針が・・・。」
チチ「悟空さ!そったら強ぇ力入れてたら針入っていかねえべ。」
悟空「でもよ〜。つい力が・・・。」
看護婦「じゃ、じゃあもう一回打ちますよ〜。今度は力抜いてくださいねぇ〜。」
バキッ!!!
看護婦「また針折れちゃった・・・(汗)」
チチ「悟空さッ!諦めが悪いぞ!」
悟空「だってよ〜(涙)」
チチ「いい加減にせんとオラ飯作ってやんねぇーぞ!」
悟空「そ、それだけは止めてくれ!」
チチ「だったら素直に受けるだ。」
悟空「わ、わかったよ。(飯がかかってっからな)」
看護婦「じゃあ打ちますよ〜。」
ブスッ!!!
ちゅぅーーーーーーー!!!
悟空「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!(叫)」
看護婦「ほら、もう少しですよ。頑張って・・・。」
悟空「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!止めろーーーーーーー!!!!うわぁぁぁぁーーーー!!!!!もう、駄目だぁぁぁぁーーーーー!!!!!」
バビュン!!!(気功波の音)
ドッカァァァァァァン!!!!!(病院爆発)
[辺り一面焼け野原となった]
悟空「ふぅ〜っ!すっきりした!風邪ってのも治ったみてぇだな。」
看護婦「一寸どうしてくれるんですか!病院の在った所がこんなに焼け野原になっちゃって!修理代、きっちり払ってもらいますよ!」
チチ「悟空さ!ただでさえ家計が苦しいっていう状態なのにこったら修理代うちが払えるわけねぇべ!修理代は悟空さがしっかり働いて返すだ!」
悟空「ええ!?そんなぁ。勘弁してくれよぉ〜(涙)」
チチ「いいや、もう我慢なんねぇだ!とっとと働いて来るべ!!!」
その日から、工事現場で働く悟空の姿が数回目撃されるようになったという。