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[156]その後のメッセ会話まとめ。-------- 壱弐 - 2003年02月21日 (金) 11時52分 - HOME

『あそこが縮んでしまった男』


 あそこが縮んだままふくらまなくなった男、ゾロ。
 そんなゾロのあそこをふくらませるため、サンジはあの手この手色んな手で試してみたが、いくらやってもゾロのあそこは縮んだままだった。

「くそ……すまねェ、ゾロ」
「謝るな、テメェのせいじゃねェ……」
「だけど俺がもっと……俺にもっとテクがありゃぁ……」
「いや、充分だ……」
「ゾロ……」


 ゾロは許してくれたが、サンジは己を許せなかった。
 ゾロのあそこをふくらませなかった自分。

(今の俺のテクじゃゾロはふくらまねェ……くっそぉ……)

 悔しさにサンジは泣いた。
 だが、そんな時、昔ジジイから聞いた手技を思い出した。

(そうだ……幻と言われたあの”除夜の鐘突き”を会得すりゃぁ……)

「俺、ゾロのために……イッて来る」
「イッてくる?」
「ああ、お前をふくらませるためのテクを手に入れに……修行の旅に出るっ、あでぃおす、あみーご、ゾロー!」
 ゾロのためにも、サンジは幻のテクを会得しようといきなり旅に出た。

「まちやがれー、テメェ一人でイク気かー!!」
 ゾロの声も虚しく、サンジは一人イッてしまった。
「……ちきしょう」
 ふくらまないあそこを見つめ、ゾロは一人悲壮感に打ちひしがれた。
 自分はどうすればいいのか……それに迷いながら。





 サンジが幻の技を追い求め、それを身に付けるべく悪戦苦闘している頃、ゾロはゾロで置いてけぼりを食らったショックから立ち直り、己のあそこを鍛えに鍛えていた。
 そしてついに……

 大岩目掛け、ゾロの身体が舞う。
 斬!
 再びゾロが大地に降り立つと、飛び越えたはずの岩がゾロの背後で真っ二つに割れた。

 ゾロは岩をも砕く、鉄のように硬いあそこを手に入れた。
 ゾロは『アイアンマラー』の技をマスターした。

 だが、それでもふくらむことはない。

「やっぱり……俺はテメェがいねーとダメなのか……サンジ」



「ゾーーーローーーー!!」
 いつの間にか荒れ果てた大地に立っていたゾロの元、黄金の髪を靡かせてサンジがかけって来る。
「サンジっ!」
 感動の再会。ゾロは走って来るサンジに向かって手を広げ、サンジはその広げられた腕の中へと飛び込んだ。
 ひしいいいっと熱く抱擁を交わす。
 今まで離れていた時、距離を埋めるように抱き合い、互いの存在を確かめ合う。
「ゾロゾロゾロ〜〜」
「サンジサンジサンジっ!」
「ゾロ、お前のために……幻のテクを身につけて来たぜっ」
 サンジは修行により、幻のテクを会得した。
 一秒間に108回擦る事が出来ると言う幻のテク。
 そのテクを身に付けたサンジは『ゴールデンフィンガー』の称号を得ていた。本当にいつの間にか。

「さあ、俺のゴールデンフィンガーでテメェをふくらませてやるぜ」
 久し振りのゾロの顔が嬉しく、涙混じりな声で言ってサンジは笑った。
「ああ、頼むぜっ」
 そんなサンジの笑顔に愛しさこみ上げ、ゾロも涙を堪えながら笑顔で頷く。


 互いを想う心によって互いが得たその力。
 その力を使って、これよりアイアンマラーvsゴールデンフィンガーの一戦が始まる。

 その勝負に勝利したのは……



※ゾロの幸せを願い、愛を込めて某Yさんと話合いました。



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