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[12713] 救急車で病院で緊急手術後外来てまGISTと診断されました ブタのしっぽ - 2024/11/21(木) 20:35 - MAIL

こんばんは こちらのホームページに初めて掲載させて頂きます。
9月14日に腸閉塞てま救急車で緊急搬送され、通院中の病院で緊急手術を行いました。約1ヶ月の入院した後傷口も治らないまま初めての外来でGistの疑いと診断されました。悪性と良性の中間など
わからないことを告げられ私達家族は寝耳に水でどうすればいいかわからない状況でした。その後主治医からグリベックを服用した方がいいですねと言われ調べたら副作用がキツい上薬科代も高額なのでどうしようかと…しかし当院がGistに関して患者の数や実績に乏しく不安に感じた私達は帰宅後ネットで検索しGistに詳しいJOHO大阪病院の西田先生の存在を知りとりあえずそのような方はメールを送ってくださいとの事だったので送りました。すると返信がありいちどセカンドオピニオンを受けたらどうでしょうかとおっしゃり通院中の病院から経由で受ける事が出来ました。
11月半ばに来院し紹介状 画像付きで見てもらうと、先生からGistの可能性もあるが病理検査がGistとは違う病気の可能性がある
ので病理検査をもう一度詳しくやった方がいい しかもグリベックの事も聞いたらこの病理検査では内容が乏しくどのGistかわからないのにグリベックが効かないかもしれない ちゃんと結果が出るまで飲まない方がいいと言われ通院中の病院に検査を促すよう配慮してくれました。
Gistなら原発は小腸で腫瘍は10pくらいで開腹手術しました。
不安のまま今月19日外来ですが、西田先生は薬の加減もあるから一度遺伝子検査もした方がいいど言われたのですが
病院が再度病理検査に応じてくれるのか、例え遺伝子検査しても時間がかかった上乏しい結果が出るのではないかと不信感さえ抱きます。
どうすればいいのか迷ってます。
例えGistで薬となってもこの病院では不安ですので、後先も少し考え直してる所です。
遅れましたが…Gistと診断されたのは娘で只今24歳です
自分がどの病気かわからないまま不安を抱えて会社に行ってる姿を見て辛いです。
ちなみに昨日JOHO大阪病院でセミナーを受けさせて頂きありがとうございました。大変先生のお話など色々と理解でき励みになりました。

[12714] 追加でメールします ブタのしっぽ - 2024/11/21(木) 20:36 - MAIL

もしこのまま再検査
遺伝子検査等で 遅れて
Gistなら転移して手遅れにならないかと
心配してます。

[12715] Wild Type、野生型GISTの可能性が高いと思います。 Sunny北加 - 2024/11/21(木) 20:37 -

ブタのしっぽさん、

私も最初の掲示板ポストは他の人のスレッドに横割りしました。再発後の2005年です。まだ南カリフォルニアにいたのでSunnySoCalのニックネームを使っていました。同名の人が見つかり、Sunny南加に変え、2013年に北カリフォルニアの家に戻ったので今はSunny北加です。

娘さんの緊急手術、大変でしたね。でも仕事にもどられたと読み安堵しました。

私は長いGIST歴の一患者で、医療関係者ではありませんが、貯めた情報をネットで確認しました。少しでもお助けになれれば最高です。

娘さんの病理リポートの詳細がわからないので素人の憶測ですが、西田先生の反応は、私は娘さんはお若いので、もしもGISTであればWild Type GISTの可能性が高いからではないかと思っています。

下は私の記憶確認とGoogle AIに尋ね、それらのGoogle翻訳を多少編集したものです。
Google AIが参照したリポートサイトは省きました。

「Wild Type、野生型GIST は若い患者、特に女性に最も多く見られ、診断時の平均年齢は 20 代前半であることが多い。高齢者にも発生する可能性があるが大部分の症例は若い女性に見らる。」
「Wild Type GIST患者は 20 歳以降に診断され、KIT、PDGFRa、BRAFまたは NF-1 に変異がない。」
「一般的なGIST の診断時の平均年齢は 60〜65 歳です。ただし、GIST はどの年齢でも発生する可能性があり、若い成人患者の一般的 GIST の発生率は 全体の10% 未満です。」
「Wild Type GISTの有糸分裂率は一般的に低く、ほとんどの腫瘍では 50 HPF(高倍率視野、400倍 )あたり 5 個以下の有糸分裂率を示す。」
「Wild Type GIST の主な治療は手術でイマチニブ、スニチニブ、レゴラフェニブなどの標的療法は効果が良くない。」
「(一般的に)50 歳未満のGIST患者の予後は良好で、疾患特異的生存率 (DSS) も良好です。」

しっぽさんの 術後期間が長いので遺伝子検査の信頼度は? との質問ですが、大丈夫でしょう。私の場合、手術8年後に治療医に知っておいた方が良いだろうと言われ、大学病院からパラフィンブロックを取り寄せ、遺伝子解析をしてもらいました。C-kit、Exon11変異では再発度最悪の変異でしたが、グリベック/イマチニブが良く効く変異で再発したGISTは10年間400r服用でMRIでもCTでも視えなくなりました。

Wild Typeの定義はGIST病理、治療の進歩で変化しています。Wild Typeは野生型と翻訳されていますが、変異のない原型のゲノム配列を意味します。近年になり発生率の低い変異が見届けられてたのがSDH(Succinate dehydrogenase)コハク酸脱水素酵素 欠損型GISTです。上記の統計などにはこのSDH欠失GISTはWild Type GISTに入れられていたと解釈できるでしょう。SDH欠失テストはゲノム解析ではなく染色テストでわかります。すなわち腫瘍組織の特別薬剤への色反応のテストですから、高価ではないと思います。(注:SDH欠失テストが陽性とでなく、C-kit、PDGFRAなどのゲノム解析が陰性であれば、これは現在のWild Type GISTの定義内のGISTになるでしょう。)

これら情報から、私の一患者、素人の意見は、娘さんの腫瘍がGISTであれば、Wild Type GISTの可能性が90%近くの可能性があると思います。Wild Type GISTだとアジュヴァントイマチニブ服用も無意味になります。小腸原発、腫瘍径10pだと再発率の高いものと判断されますが、大きな因子である有糸分裂率(Mitotic rate)が分かりません。これが5/50HPF以上だと活発性の高いとみられ、悪性度、再発の可能性も高くなるでしょう。

医師と良く相談し、しっかりとゲノム解析をしてもらってください。

ちなみに西田先生らの著書、監修による
「患者と家族にもよくわかるGIST(消化管間質腫瘍)ガイドブック」
がアマゾン日本で\4850で購入できます。確認しました。私が大阪のGIST患者さんのお世話になり入手した初版の値段の殆ど倍になっていますが、貴重な情報源だと思います。

[12716] 診断の確定 Sumito - 2024/11/21(木) 21:19 - MAIL HOME

ブタのしっぽさん
管理人のSumitoこと、NPO法人GISTERSの西舘です。

このところ管理が行き届かず、スレッドが乱雑になったままにしてしまい、申し訳ありませんでした。
今更ですが、少し整理させていただきました。

日程的にすでに外来が終わっていると思いますが、その後、主治医とどのようなお話になったのか、よろしければお知らせいただけますか?
直接メールでも構いません。

私個人の意見ですが、やはり病理検査、遺伝子検査によって診断を確定させることが重要だと思います。病理検査について、遺伝子検査についても何かしらアドバイスできると思いますので、少し落ち着かれてからでもよいので、ぜひ一度ご連絡ください。

[12717] アドバイス感謝します。 ブタのしっぽ - 2024/11/22(金) 17:21 - MAIL

Sunny北加さん 西館管理人さん

お気遣いとご配慮そして色々と教えて頂きありがとうございました。
前回お伝えした内容では情報が少なかったので、まずは手術を実施した病院の病理検査の結果ですが…
先発発生臓器 小腸(悪性と記載)
病理初見
小腸から胃の漿膜下に突出するように10.5pの腫瘍
組織学的は所々の出血 浮腫 壊死領域を伴って紡錘形が
増生錯綜し腫瘍の頭部が小腸粘膜筋板に接してる
☆核分裂像50倍視野1〜2個
口側 肛門側断端陰性 大網側-播種巣不明
☆免疫組織学的腫瘍はDOG-1陽性 c-kit一部陽性 C D34-S-100-desmin陰性 ki-67陽性率7%
c-kit一部のみ陽性CD34陰性ながら DOG-1がびまん性陽性
G ISTを考えリスクは小腸10p超で高リスク

セカンドオピニオン 西田先生からの診療情報提供書の内容
腸閉塞で発症 約10p回腸G ISTを切除(腫瘍破裂 腹膜播種 肝転移共なし)
とし手術は緊急手術としては適切な処置です。
病理所見を拝見すると、Spindle cell typeの腫瘍で D OG1は陽性ですが、kit-弱陽性でCD34陰性です。
先生はG ISTがガイドライン上はG IST以外の可能性があり
G ISTなら高リスクとなりアジュバンド治療を勧める そこで
kit遺伝子エクソン9と11の変異の有無を調べる
尚G ISTでkitに変異なら10p、Mitosis-1〜2/50HPF=高リスクG IST ヒートマップで全体リスク40%なのでアジュバンド治療(約3年)です。
現在通院中の病院 セカンドオピニオン前の外来では、ガイドラインに沿ってG ISTの可能性 グリベックを予防の為に服用する 悪性と良性の中間と言われ(手術の跡は治りが悪いです)
このままでは希少がんと、病院の実績 患者の数が少なすぎるのかと適切な診察が出来ないのか不安になりまして、西田先生にセカンドオピニオンを依頼しました。
先生はもう一度詳しく調べ直した方がいい 遺伝子検査
上記の内容に加えて兵庫県医科大学附属病院の廣田先生に病理検査の依頼(通院中の病院が可能なら)。
薬は詳しく調べてG ISTとわかった時点で予防の為に服用がいい。
主治医の病院は何かはわからないけど転移等を起こしたら具合が悪いので服用してくださいとのことでした。
上と下ではかなり意味が違うような気がします。
西田先生は何気に(あくまで推測ですが…)ワイルドタイプのG ISTの可能性も示唆した感じの様に見受けられます。
主治医の病院には妻と娘が西田先生の返書を持って病理検査の再度依頼と今不安な胸の内を訴え早期に発見し治療が円滑に進む様に切望しますとお願いしました。
主治医は何かはっきりわからないと言われ上の方に相談します 
後日連絡します とで終わりました。
今は色々な方の情報がありG ISTの知識と現在置かれている状況が少し見えて来ましたが、病院の対応が不安でどう行動を起こせばいいか
初めてのことなので難しいです。


Sunny 北加さんが言われた
西田先生のガイドブック購入しました。

[12719] 廣田先生に病理検査の依頼は素晴らしい Sunny北加 - 2024/11/23(土) 09:07 -

ブタのしっぽさん、

詳しい返信、ありがとうございます。

返信を読み、多分日本、第一線のGIST治療医のセコンド オピニオンを得られた事、よかったですね。私も再発した直後、藁をつかむ心情で2004年に西田先生に日本語でメールし、非常に丁寧な英文の返事をいただきました。セコンドオピニオンや病気のガイドブックなどで納得できるまで治療情報を追求することは、まだ治療法が発展途上である時点ですから、非常に重要だと体験しています。

娘さんの腫瘍病理リポートを読み、一患者としてホットしたのは「核分裂像50倍視野1〜2個」です。これは通常1〜2/50HPFと報告され、400倍の視野50か所に見つかった分裂進行中の細胞数を示します。分裂進行中の細胞数が50か所で1−2個だと、「Wild Type GISTの有糸分裂率は一般的に低い」に合致すると思います。有糸分裂率は腫瘍の活発性を示しますから、ゆっくりと大きくなったものだと思います。

西田先生による「廣田先生に病理検査の依頼」は素晴らしいですね。廣田先生は日本一のGIST病理医だと私は思っています。彼らの1998年のリポート[Gain-of-function mutations of c-kit in human gastrointestinal stromal tumors] 「ヒト消化管間質腫瘍におけるc-kitの機能獲得変異」によりGISTの原因はICC (Interstitial Cells of Cajal, Cajal 間質細胞) のKITの変異から発生する可能性があるとにより、当時のSTI-571なる試験薬、今のグリベック/イマチニブが効くとわかりGIST治療に大革命をおこしました。殆どのGIST関係論文には必ずと言えるほどこの廣田先生の論文が参照されています。

廣田先生によるリポート
Differential diagnosis of gastrointestinal stromal tumor by histopathology and immunohistochemistry
「組織病理学および免疫組織化学によるGISTの鑑別診断」
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6002266/#:~:text=Immunohistochemically%2C%20CD34%20is%20positive%20for,GISTs%20are%20negative%20for%20CD34
は2018年のリポートですから、アップトゥデイト、最新情報でしょう。
このリポートのFigure 1とFigure 2をスクロールしてみてください。
これらにKITと他の染色テスト結果によりGISTか他の稀な腫瘍かとの診断法が示されています。
病理リポートによるC-Kit一部のみ陽性が決め手かもわかりませんが、私にはどれだけ陽性だったかの具体性がわかりません。

調べたらC-KitはGISTになるICC, Cajal 間質細胞のみに発現するものでなく、Google AIはこの様に答えました:C-kit細胞は主に骨髄、皮膚、消化管、生殖腺(精巣と卵巣)、中枢神経系に存在し、腸壁の造血幹細胞、肥満細胞、メラノサイト、生殖細胞、カハール間質細胞(ICC)などの細胞で顕著に発現している。

またリポートの両者の図の左下にIn difficult cases, C-Kit gene analysis. 難しいケースはC-Kitのゲノム解析をすべきだと書かれています。

もしも治療医が渋ったたら、患者として、もう一押しと、廣田先生の貴重さを治療医に説得できる文献の一つと治療医にこのリポート コッピーを見せられたら?

廣田先生のグループによるゲノム解析で娘さんの腫瘍は解明されるでしょう。ちょっとの押しで動かせると、おおいに頑張ってください。

[12720] 返事ありがとうございました。 ブタのしっぽ - 2024/11/23(土) 20:31 - MAIL

Sunny 北加さん  こんばんは
いつもお忙しい中アドバイス、お返事ありがとうございました。

私達も核分裂像50倍視野1〜2個は西田先生やインターネットで調べて転移の可能性 悪性の程度の状態等を考えていましたがSunnyさんに言って頂いたおかげで少し安心した次第です。
主治医と病院にはなるべく当たり障りの無い様に
遺伝子検査と、病理検査を詳しく調べて欲しいと促していくつもりです。
また、進展があれば掲示板でお伝えしますが
もし転院になる展開の可能性があるのならアドバイスを頂けたらと思っております。同時にこの事が円滑になる様にいけば幸いかと思います。
娘も何の病気かなぁと不安になっていますので早く解析してもらって治療が進むようにしたいです。
ただ私達が住んでいる奈良県の医療は他府県にくらべたらかなり遅れをとっているのでGISTに関する情報が乏しいのが現状です。




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