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[11230] グリベック耐性 その年数について ヨッヘン - 2020/10/21(水) 22:48 -

小腸原発(4p弱)GISTで摘出オペをし、1年後に腹膜播種数カ所ありで、グリベック400r/日で服用しております。
転移発見時は最大で1p強でしたが、2年の服用ののち、6oまでになっております。

半年に1度のCTですが、その都度やはり『耐性が怖いな。』と感じてしまいます。

次のお薬に進まれて、現在頑張っていらっしゃる方もいらっしゃるなか、ほんとうに恐縮ですが、書かせて頂きました。

グリベック耐性は2〜3年がピークであり、それを過ぎると長く効く場合があると、GIST専門医から聞きました。

皆様のご意見や体験をお聞かせ頂ければ幸いでございます。

[11231] グリベック耐性 Sunny北加 - 2020/10/22(木) 09:21 -

ヨッヘンさん、

私はグリベック/イマチニブを16年間使用しています。切除7年後に再発した食道GISTは術前のサイズになりましたが、食道手術は複雑、危険なので2004年に私はグリベックに賭け、再発した腫瘍は最初は急速にそして後はゆっくりと縮小しました。グリベック服用10年後にCTでもMRIでもみつからなくなりました。幸いグリベック耐性は体験していません。

先日もオーストラリアの女性にも同じ課題でコメントしたのですが、「グリベック耐性は2〜3年がピーク」は古い文献の誤解だと強く思います。多分この情報はGIST研究会の
「イマチニブ耐性GISTに対するスニチニブ治療」の 
https://gist.jp/shindan/update2011/ud2011-0501
” 幹細胞因子受容体(KIT)を阻害するイマチニブ(グリベック®)が切除不能のGISTの標準治療となっているが、投与開始後2年以内にほぼ半数の患者さんに耐性が出現することが明らかになってきた1)。” の後部の「投与開始後2年以内にほぼ半数の患者さんに耐性が出現することが明らかになってきた。」が一人歩きしているのではないかなと思います。(またRESET試験の広報文でも同じような文章にチャレンジしその文章は変更されました。)このGIST研究会のサイトに参照された文献を何度も読み返しましたが、このように解釈できる文章はどこにも見つかりませんでした。参照されたリポートは1日400rと600r服用の効果を重篤なGIST患者さん対象の治験効果を発表したものです。このリポートでGIST研究会の「投与開始後2年以内にほぼ半数の患者さんに耐性が出現」に一番近い文章は:”The median time to progression was 24 months overall, 20 months in the 400 mg/d dose group, and 26 months in the 600 mg/d dose group (P = .3712, log-rank test; Fig 1).”
「無増悪期間の中央値は、全体で24か月、400 mg / d投与群で20か月、600 mg / d投与群で26か月でした(P = .3712、ログランク検定;図1)。」です。繰り返しますが、これは重篤なGIST患者さん50%のGISTがグリベック服用中に増大し始めた時間との統計的な情報です。もしかしたらGIST研究会のサイトはProgression, 進行 をResistance、耐性と誤解かなと思っています。

ヨッヘンさんの質問に一番的確な最近治験報告はPERSIST-5と呼ばれる5年間アジュヴァントイマチニブ治験報告です。これは私は最近Gisters.netにポストしました。
「アジュヴァントイマチニブ服用5年のPERSIST-5治験結果」
http://gist.sns-park.com/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=2762
「PERSIST-5 5年治験リポート情報につき私の患者視線の観察、解析そしてコメント」
http://gist.sns-park.com/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=2768
これらサイトは一時的にGisters.netに登録なしで見られるように設定しました。参考にして下さい。

この5年間のアジュヴァントイマチニブ治験参加者91人の中で服用中に耐性で再発したのはグリベックが全然効かないPDGFRA D842V変異の患者さん一人のみです。他に6人が再発していますが、全てがグリベック服用中止後7.4から23.1か月後に再発しています。ですから、イマチニブが効くGISTであればアジュヴァントイマチニブ服用中は再発がしていません。

私がヨッヘンさんだったら、もう腹膜に転移が確認されていますから、グリベック休薬は選択肢に入りません。質問ですが、6oの腹膜の腫瘍はCTで見つかったのでしょうか?内蔵内の1p未満の腫瘍はCTでは確認不可と読んでいますが、体表に近いので6oの腫瘍がCTで確認できるのでしょうか。

[11232] ご丁寧に感謝致します。 ヨッヘン - 2020/10/22(木) 09:37 -

頂いた資料他、じっくりと読ませて頂きます。

先んず、CTについてですが、造影剤を入れたCTで6oのものがしっかり確認できました。

医師から、「これより小さいものは点の様に映ったり、或は小さく存在するけれど、映し出されないものもある。」と説明を受けています。

耐性ができるメカニズムというか、引き金になる何かが特定できれば良いのですが、心配は尽きないものですね。




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