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[4647] また説明不足がありました トシロウ - 2010/07/12(月) 15:12 - MAIL

 説明不足がありました。
1 GISTの手術件数
 年間15〜20件は、K大病院での手術件数です。

2 SMTの治療方針について、対応が異なる大学がいくつか見られます。
@ 福島県立医科大学では、少なくとも2008年までは、EUSーFNABによるGIST診断確定後においても、内部エコーが不均一などの悪性所見が見られない場合は、3pの大きさになるまでは、経過観察している(いた?)ようです。(現在はわかりません。)

A 順天堂大学のホームページでも 「3p以上のものが切除の対象」となっています。

B 2008.11の北海道新聞の医療欄に、恵祐会札幌病院消化器内科穂刈格講師の記事があります。
「2〜5pは超音波内視鏡検査での精密検査を行い、悪性を示唆する所見がないか確認します。」 「悪性が疑われたり、経過観察中に急速な増大が見られたときは胃の局所切除を行います。」
 同病院の消化器内科のホームページでは、
「2〜5pで増大傾向のある場合は治療を行います。増大傾向が確認できない場合も他の臨床試験を参考にして治療の有無を決定します。」

C 名古屋大学第二外科
 「4pを超えると悪性の比率が高くなり切除します。」「2〜4pは特に事情がなければ原則的に切除します。しかし、しばらくの間大きさに変化がないか経過観察する余裕はあると考えます。」

D 虎ノ門病院消化器外科
 「経過観察も大切な鑑別診断のための方法です。悪性の疑いの段階で手術を勧められる場合も多く、必要な理由をよく納得してから受けてください。」

E 東北大学病院 肝胆膵外科・胃腸外科
 「2〜5pの場合は、切除範囲が少なく、手術による臓器機能喪失が抑えられる場合には手術が勧められますが、患者さんの医師が最も尊重されます。5p以上の場合はリスクが高いと判断されますので、原則として手術をお勧めしています。」

 これらのことから 2〜5pの大きさのSMTについては、一律切除ではない大学や病院も多いようです。

3 東京大学病院 胃食道・乳腺内分泌外科に関して
 2005年6月に行われた日本消化器外科学会で、上西紀夫教授(現在は公立昭和大学病院長で、各種学会の理事を務めています)は、
「一般的には、大きさが5pを超えると、肝転移や腹膜転移を生じやすいとされ、切除の適応としている。」

 これに関連して、日本外科学会雑誌(2006年 第106巻 臨時増刊号)に東大消化器外科の論文があります。
 「胃GIMTでは腫瘍径5pが切除の適応とされてきた。当科にて1973年から2004年9月の間に切除した100例・・・KIT・CD34いずれか陽性のGISTは83例であった。腫瘍径は0.5〜28p(平均6.3p)で転移再発は5例。転移再発5例中4例は8p以上であったが、1例は4pであった。」→ 東大病院では、30年間で胃GIST83例中転移再発は5例ということです。(切除後の観察期間はわかりません。)
 「イマチニブの導入以降、転移再発例でも良好な経過が得られており死亡例を経験していない。」

以上です。 

[4652] 早い摘出手術 Sunny南加 - 2010/07/13(火) 02:24 -

トシロウさん、よく調べられているじゃないですか。

英語の “procrastinate”と“fear” が当たると思います。最初は“ぐずぐずする, 行動を引き延ばす、フンギリが出来ない”でしょうか。後者は勿論“恐怖。

私も例外ではありませんでした。食道の開胸手術は非常に複雑、困難で一年以上手術を拒み、その後当時先端技術だった胸腔鏡手術のできるロスアンジェルス地域ではたった一人の大学助教授、外科医を紹介してもらいました。私の腫瘍も手術まえは良性と診断されていましたが、染色テストでGISTと病理結果がでました。幸いに顕微鏡下で腫瘍細胞分裂は見つからなかったとの事でした。

GISTガイドラインに書かれているように2cm以上に大きくなれば摘出が有一の治療方です。転移していれば複雑になります。待って小さくなる可能性はゼロに近いでしょう。よほど悪性でないかぎり、また腫瘍をつぶし播種しないかぎり、十分なマージンをとった摘出手術で全快の可能性が随分高いと読んでいます。

私の意見ですが、しなければならない手術を延期して得るものは皆無だと思います。マージンをとる- 腫瘍の周りの正常な臓器を摘出しなければならないですから1cmの腫瘍拡大は倍、それ以上の組織摘出になります。

最近はグリベック、スーテント、そして未だ認可されていない抗キナセ薬が出ていますが、副作用に随分個人差がありますが、高齢者は副作用が強くでると統計的に出ています。経済的な負担も小額ではありません。

早く信用できるGIST摘出経験のある外科医を探すのが重要だと思います。

[4657] ご指摘のとおりです。 トシロウ - 2010/07/13(火) 14:45 - MAIL

 まさにSunny南加さんのご指摘のとおり、現在の心理状態は、”フンギリができない”と”恐怖=不安”です。

 最初の3年間の経過観察では、さほど気にもかけていなかったのですが、昨年7月に「GISTの疑いあり」で急に不安になり、情報を収集するようになりました。この掲示板に出会ったのもそのときです。無知とはこわいものです。

 当時は切除が第一優先との思いから外科の先生への紹介状をお願いしたのですが、K大病院のKY教授との話し合いで、「では切りましょう」ということになると思ったのですが、
「どうしても切りたいのなら切りますが、M先生の指示に従ってもいいのではないですか」ということで、経過観察することにしました。

 K大病院には、今年はじめにお亡くなりになりましたが、GISTガイドライン作成の委員長を務めたKT教授(包括医療センター長)や胃癌、GIST手術の第一人者であったO講師(S医科大学教授になりましたが、やはり3年前にお亡くなりになりました)がいた病院で、GIST治療の実績は豊富であり、現在でもGIST治療には積極的に取り組んでいます。(いるはずです。)
 また、KY教授は50才前後ですが、外科医学界をリードしていく先生です。

 M先生、KY先生ともに信頼できるのですが・・・

 Sunny南加さんのおっしゃるとおり、待って小さくなる可能性はなく、急速に大きくなることへの不安もあり、精神衛生上よくありません。

 ”悪い芽は小さいうちに摘み取ることが肝要”との思いから、

 サードオピニオン(?)として、GIST研究会の先生ではありませんが、金平永二先生の話を聞きたく予約をとりました。
(前癌研有明病院消化器外科診療部長で現在、東大病院胃食道・乳腺内分泌外科の瀬戸泰之教授の話も聞きたいとも思ったのですが・・・)

また、ご教示いただくことがあると思いますが、そのときはよろしくお願いいたします。
 

[4694] 金平先生と話をしてきました トシロウ - 2010/07/23(金) 15:05 - MAIL

 金平先生はとても温厚な先生で、よく話を聞いていただきました。

 内容は以下のとおりです。 

1 経過観察と摘出手術について
 ガイドラインでは、2〜5pで悪性所見が見られない場合は経過観察してもよいということになっており、5pを超えるまでは様子をみてもよいという医者がいますが、

 2pを超えるものについては、絶対適応に近いニュアンスで手術を勧めています。

 その理由として
@ 腫瘍が小さくなることはなく、経過観察をしている間に歳をとり、心臓や腎臓の機能が低下し、手術に悪影響を及ぼすなど、手術に際してのリスクが高くなります。

A あなたの腫瘍は胃の小湾部にあり、ここには迷走神経(自律神経)が走っており、傷つけると胃の機能が低下します。数ミリでも大きくなると胃の機能を温存させるための手術がそれだけ難しくなります。

・私ならば年内に手術をしてもらいます。

2 増殖について
 GISTの増殖の仕方は不規則です。増殖→休止→増殖といったことやある期間長径だけが大きくなる、短径だけが大きくなることはあります。また、腫瘍の一部だけが大きくなることもあります。

3 計測誤差について
 EUSの画像写真は特定の断面を撮影したものであり、切り方や呼吸、息遣い、胃の状態等によって数ミリの誤差が生じます。
 3センチの大きさでは3ミリの誤差は生じます。

 以上です。

 なお、「K大病院のK先生とは歳が同じで、よくお会いし話をします。M先生はお名前は存じ上げていますが、会ったことはありません。」ということでした。

 来週にもM先生と話しをしたいと考えています。


 




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