以前にもアドヴァイスいたただきました、父(81)が胃GIST(治療歴4年)で肝癌の患者家族です。 今月の検査で、昨年治療した肝臓がんが多発再発しました。(GIST肝転移か肝癌かの診断は難しかったようですが) 主治医からグリベックの服用を止め(現在は副作用のため休薬中)、肝臓がんに対してネクサバールを勧められています。 グリベックを勧められたときは、効果が高い薬ということでしたので即座に治療をお願いしましたが、今回は薬の効果、副作用や本人の体力などを考えてどうしたものか、本人ともども判断に迷っています。 (本人は今年始めに圧迫骨折で2ヶ月入院してから体力はかなり衰えました) 今後の治療等、アドバイスいただければ幸いです
みどるまん様 こんばんは。 81歳のお父様の治療ですが、高齢者の場合はどちらを優先すべきか、また、何を食い止めるかです。 この場合は、肝臓癌の治療に専念して心して切り替えることと思います。 年齢的に進行癌は、進行速度が遅いように思いますが、心配は消せません。 肝臓癌は、他臓器への転移や、播種を心配するものですが、多発再発の状況では、厳しいですねえ。GISTが安定状態であれば、肝臓癌を最優先して治療を受けてください。化学療法が第一選択となることだと思われます。 血液検査、CEA,CA−19−9、AFPなどの腫瘍マーカーはいかがな数値でしょうか? 主治医とよく、ご相談ください。
みどるまんさん、統計的にGIST治療のグリベックは二年ほどで耐性が出ます。理由は腫瘍組織に二次的な突然変異が起きて新種の腫瘍にはグリベックが効かなくなったからです。お父さんは4年もったので、それほど不安定な腫瘍でなかったのでしょうか。私はもう6年近く服用していますが、単体腫瘍は縮小し安定化しています。一般的にグリベック耐性が出て、GIST第二線の抗癌薬はスーテントです。スーテントはグリベックより幅の広いKIT抑制剤です。[4384] Jerry Call さんの 「KIT抑制剤のランキング」 Sunny南加 - 2009/09/23 >> 891にポストしました。上の右端の“>>891”をクリックするとポストが出てきます。Callさんは「Nexavar はエクソン11変異KITだったら私の第一選択でしょう。 これは二次的突然変異したGISTに最も良い効果があるようです。」 とコメントされています。Nexavarは特定の種類の腎臓ガンと肝臓癌に使用がFDAで認められています。http://www.nexavar-us.com/scripts/pages/en/index.php?WT.mc_id=NES100342によると:“NEXAVARは進行した手術で扱われることができない腎臓細胞癌またはRCCと呼ばれている特定の種類の腎臓ガン治療にまた制癌薬と肝臓癌(HCC)特定の種類に用いられている。”と書かれています。まだGISTへの効力はFDAに認定されていませんが、Jerry Callさんが書かれているようにアメリカではOff-labelとしてGIST患者さんが服用されているようです。もしもおとうさんの元の腫瘍ゲノムがエクソン11異変であれば、肝臓がんとGIST両方、一石二鳥の可能性もあるかも。肝臓と腹膜はGISTが一番転移しやすい臓器でもあります。 Nexavarは心臓、血管、皮膚関係の副作用があり気をつける必要があるようです。みどるまんさん、おとうさんに頑張ってもらって下さい。