今日ついたLife Raft GroupのNewsletter四月号版にJerry Callさんからこの一月のGI ASCO 2010学会で発表された 治験Z9001 Imatinib(グリベック) アジュヴァンド治療治験結果のアップデートがありました。
http://www.liferaftgroup.org/gist_news/component/zine/article/345-updates-from-gi-asco-2010
それによると 腫瘍摘出手術後二年間GIST再発なしの統計は:
低リスク腫瘍(45%)
Imatinib 98% Placebo 98% (p=0.92)
中リスク腫瘍(24%)
Imatinib 98% Placebo 76% (p=0.05)
高リスク腫瘍(31%)
Imatinib 77% Placebo 41% (p<0.0001)
Placeboは偽薬です。
これらから読み取れる結論は「摘出された腫瘍、その環境が低リスクであればグリベックの術後服用は効果が見届けられないが 中、特に高リスクになるに従いグリベック アジュヴァンド治療による腫瘍再発防止効果が顕著に高くなる」‐でしょう。
GIST悪性度は Mittenen Criteriaによると書かれていますがGIST Educational Book
http://www.gist.jp/pdf/4-2.pdf
に類似するでしょう。 p数字は統計的有意性を示し、数値が小さいほど信頼度が高い。
>>920 [4549] 完全切除後のGIST再発の予測 − 1 Sunny南加 - 2009/11/09
も参考にしてください。これはアジュヴァント治療なしの統計です。
参照したDr. DeMatteo 等によるリポートの Figure 1 – 4 と比べて下さい。