Sunny北加さま。ありがとうございました.最近突然の腹痛で,大きな腫瘍が見つかりすぐに、とってください.と、お願いして開腹手術し、1ヵ月半。あまりにも唐突な状況に、なにをどうしたら良いのか、悪いのか?2週間くらいの期間で、薬物療法、高リスクの再発等々受け入れ難いのです.抗がん剤を受け入れることに抵抗感がありますし、切った所もまだもう少し治って、腹筋力ももどってからとか、、もしも再発してからでも遅くないんじゃないかとかグズグズなのです。ごめんなさいませね。こんな投稿で。
悦子さん、GISTと言われると癌でもなし、ガンであるようで心配しますね。私の場合はもう20年ほど前でGISTの定義も出来ていない時でした。食道GISTですが、摘出7年後に再発しその後もう10年以上グリベック服用にてラッキーにこの一年CTでもMRIでも見届けられなくなりました。悦子さんの場合、腫瘍のサイズ、そして病理結果から悪性度が高いからグリベック服用を勧められたのでしょう。この判断は多分下のガイドライン:2. GIST 治療マニュアル (1)外科治療http://jsco-cpg.jp/item/03/algo.html#gist_algo_2で判断されたのでしょう。ここに術後補助化学療養eと書かれているのが ”イマチニブアジュバンド治療” と呼ばれるものです。この e に「Z9001 研究並びにSSG][研究において3 年までの術後イマチニブ投与の安全性が確認されている。 SSG][研究においては3 年の術後イマチニブ投与によりprimary endpointのrelapse-free survival とともに,secondary endpoint である全生存率の改善が示唆された。(エビデンスレベルU、推奨度B)」と書かれています。英語部分は無視して、大切なのは「全生存率の改善が示唆された」でしょう。GISTの悪性度は:GIST腫瘍内の増殖度が高い(10/50HPF以上)腫瘍径 (10cm以上)原発臓器、胃に比べ小腸原発との順番で判断されています。リスク分類の種類と予後予測因子http://www.gist.jp/shindan/0301.htmlに詳しく書かれています。「再発してからでも遅くないんじゃないか」の件ですが、私は結果的にそうなったのですが、私の場合、再手術が殆ど不可能なのでグリベックに頼り、ラッキーに良い結果になっています。耐性もでず持続的にグリベックが効果がでる患者さんは7−8人に一人だと読んでいます。GIST腫瘍の変異ゲノムにも相当関連があるようですが、その機序などはまだ明解されていないと思います。ガイドラインの「4. GIST 治療マニュアル (3)再発治療」も参考にして下さい。
私の兄は中リスクでしたが、3年前でも術後直ぐからのグリベック服用を勧められました。その後、服用による再発予防の効果が認められるという結果が出たそうで術後直ぐでないがとグリベックの服用を勧められました。ですので、今は再発を待たずいつからでもいつでもグリベック服用をしたほうがいいのだと思います。蛇足ながら投稿しました。
悦子さんの投稿を読んで、15年前の自分のうろたえていた状況を思い出しました。私も、職場で腹痛で倒れ、病院で即手術・・・訳も分からず・・・その時は病名さえ告げられず・・・2年後、肝臓転移で手術もできないといわれましたが、幸いにもグリベックが功を奏し、14年、家事や好きな事もしながら、生き延びております。グリベックは合えば、よく効く薬です。悪性度が大きいなら飲んだ方がいいと思いますが・・ただ量については、さじ加減が大切と思います。担当の先生とよく相談なさり、gistersnetで調べてみてください。各地での勉強会もありますよ。