Sumitoさん、奥さんの早い体力回復を願っています。Sumitoさんのおっしゃる通りグリーベックに戻り、増量再服用の過去のポスト等を見直してみました。
下は2007年2月に[1689]でポストした物の一部です。
「グリベック耐性経験者がスーテントでも耐性が出た患者さんはグリベックに戻 り800mgに増やして安定を得ている人が多いようです。耐性理由の大半はKITの二次的な突然変異ですが、Dr. C. Antonescuの2005年のレポートにDr. Van Oosterom等は治療中に血清中の薬の濃度の低下のデータを見つけたと報告されています。ですから服用量を増やし抗がん効果を得ようと、此方では 800mg服用の患者が多い様です。」
最近のLRGのメールでもスーテント不成功の多くの患者がグリーベックに戻り、一日800mgに増やし、腫瘍の安定化を得ていると記憶しています。サンタモニカで昼食を一緒にしたマイク グレンさんも最近のメール3/29/2009に「グリーベック600mgを呑んで29ヶ月で耐性が出た。その後スーテントを6ヶ月呑んだが、それも不成功に終わり、ニトロニブを又6、7ヶ月呑んだが駄目だった。手術をしてPETを撮ったが縮小していない。今はグリーベック800mgを呑んでいる。他の対キナセ剤を呑んだ患者がグリーベック増量して効くと聞かされている。….」
「グリベック血漿中濃度が臨床効果と相関する」[3191]でポストしましたが、個人差があるが、服用期間が長くなるにしたがい、グリーベック薬が標的腫瘍細胞内に届く量が減ると読んでいます。統計的に血漿中濃度を1,110ng/mL以上に維持すれば、薬効果が好い。それで最近になってLRGでは血漿中濃度検査が多いに勧められています。