●過去記事検索
(キーワードを記入してください。)
 

GIST患者のための情報ページ
 
GISTERS.netのご案内 

その他の情報
 
   
 
 
[3099] 教えてください まや - 2008/10/10(金) 22:52 -

 母がイマチニブを服用して一週間。ずっと吐き気に苦しんでいました。母は「つわりを経験してないから分からんけど、つわりみたいや」と言っていました。
 一週間後の検診で、吐き止めを処方され、「吐き止めが手元にあるだけで安心や」と言っています。
 ここで疑問があるのですが・・・。
                      @イマニチブは一日4錠を一回服用しますが、朝食後に服用すると吐き気に耐えて一日が終わる気がします。では夜 夕食後に服用すれば、布団に横になれますし、眠ってしまえば、楽な朝が迎えられる気がします。
担当医は「なるほどな〜夜に飲んでもかまへんよ」と軽く言いますが、担当医の指示に従うのは勿論ですが、みなさんはどう思われますか?

Aイマニチブを服用し続けると、白血球が減り また 他の臓器に影響は無いのか心配です。どの位 服用すると白血球が減り、体調が悪くなってしまうのでしょうか?

勉強不足で申し訳ないですが、教えてください。
お願い致します。

[3100] 服薬はいつでも さくら - 2008/10/11(土) 08:58 -

 朝でも、夜でも、いつ服薬しても大丈夫です。
ただ、出来るだけ毎日同じ時間帯で、飲み忘れのないように気をつけてください。
服薬時間は人によって様々ですが、朝食後の人が多いかな?
ちなみに私の家族は仕事の昼食後に服薬してます。
たくさん食べた後の方が、吐気は軽いようです。
夕食は時間がまちまちになりやすいので、避けてます。

 同じ時間帯に服薬するのは、血中濃度を保つためです。(薬の効果を良くするため)
簡単にいえば、血液内の薬が薄まる、濃くなるなどの変化を起こさず、一定に保つこと。

 白血球の現象はよく見られることですが、減少しすぎると感染しやすくなります。白血球の一番の役割は感染防御。ふつうの風邪(アデノウィルス等)や外傷等でも重篤になりやすくなります。白血病などで白血球がひどく減少したひとが、無菌テントに入っているのは、そういうことからです。これは極端な例ですので、さほど気にする必要はないでしょう。主治医がチェックしてますから大丈夫。個人差がかなりあるので「どの位」というのは回答できません。減少しない人もあります。減少しても、感染しなければ問題なし。ただ、空気中に色々病原体が飛んでますから、何にも感染しないのは難しいですね。

[3101] 僕は、夜です。 とっく - 2008/10/11(土) 10:02 -

僕は、夕食後に飲んでいます。朝食後に飲むのが普通とのことで、朝食後に飲んでいたのですが、吐き気(軽いものですが)が気になり寝る前に変えました。主治医に聞いてですが。

[3102] 他の臓器への影響 ターク - 2008/10/11(土) 12:05 -

さくらさんの書いているとおり、毎日なるべく同じ時間に飲むことが重要です。朝食は比較的決まった時間に食べる人が多いので朝食後が一般的ですね。私も朝食後8時前後に服用していますが、仕事の関係などから早いときは7時前、遅いときは10時近くに服用することが時々あります。

グリベックは肝臓で代謝され、服用後16〜18時間で血液中の濃度が半分になる(半減期)といわれています。臨床では400mg1日1回投与でも400mg2回投与でもその効果に差がなかったことから、副作用の影響を考慮して400mg1日1回投与となっています。余談ですがグレープフルーツにはグリベックを代謝するチトクロームP450−3A4という酵素の働きを抑制する物質が含まれているため、グリベックと一緒にとってはいけないことになっています。

また、グリベックは分子標的薬の一種で、GISTや慢性骨髄性白血病、フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の原因となる遺伝子の異常によって生じた遺伝子産物にのみ作用するように設計されています。他の臓器への明確な影響は臨床試験や市販後調査からは報告されていないようです。

[3103] 殆どのグリベック副作用は他臓器への影響症状では SunnySoCal - 2008/10/13(月) 09:02 -

タークさんの「3457」のポストの最後の章の一部、“グリベックは分子標的薬の一種で、ーーー他の臓器への明確な影響は臨床試験や市販後調査からは報告されていないようです” は誤解を招くのではないでしょうか?

グリベックの他の臓器への明確な影響、特に悪影響のあるものはノヴァテイス社のhttp://www.novartis.co.jp/product/gli/os/os_gli0802.pdf 文献に副作用として嫌と思うほど羅列されています。これらは他の臓器への影響が原因での症状でしょうが、グリベックがどの様にこれらの臓器に影響をおよぼすかそのメキャニズムの詳細は報告されていません。グリベックは遺伝子異常化した KIT チロセンキナーセ(tyrosene kinase タイロシン カイネスと発音)と呼ばれるエンザイムに付着し、GIST細胞外から細胞内へ細胞分裂しろとの信号伝達経路を妨ぎ、がん細胞の増殖を防いでいると読んでいます。ウィキペデイアhttp://en.wikipedia.org/wiki/Tyrosine_kinase によると人間体内に32種類のタイロシン カイネス(細胞質タンパク質)があると書かれています。 また数年前に紹介した2005年のリポート
http://www.moffitt.org/CCJRoot/v12n1/pdf/44.pdf に“KIT is not specific for GIST and is expressed in hematopoietic stem cells, mast cells, germ cells, melanocytic cells, and the ICCs.”−“KITはGIST特有なものでなく、血液生成幹細胞、マスト細胞、生殖細胞、メラニン細胞とカハール消化管間質(ICCs)で現れます”と明記されています。グリベックはこれら正常KITタイロシン カイネスの正常な働きを妨害するか、またそれが副作用の原因なのか、少なくとも私はまだ読んでいません。

私はグリベック服用四年になりますが、Dyspepsia(胃腸の不快感)、赤血球、白血球等の減小、不規則な便通、皮膚の弱化、不眠などの副作用に耐えています。胃腸の不快感にはアンタイプロトン剤(Nexium)でほとんど良くなりますが、私は飴をなめると良くなります。またオレンジジュースも良い効果があります。胃酸剤、Tumsも大変効果があります。赤血球は標準数値よりちょっと少ないですが倦怠感もなく、医師も問題視していません。皮膚弱化にはヴァイタミンA, B, E 入りの保湿クリームを医師の指示で入浴後全身ぬって半年になりますが、あんがい良くなりました。不眠はAmbienとLunestaを最小限量服用していましたが、最近自分でテストしLunesta 1.5mgだけで耐えられるようになりました。なお味覚異常は二年ほど前からカフェインを断って随分良くなりました。不規則な通じは最初の下痢から随分進歩ですが外出するとフベンです。(逆に一年前の訪日の際は便秘で苦労しました!)

[3104] やまさん、参考にして下さい。 SunnySoCal - 2008/10/14(火) 01:56 -

やまさん、お母さんのイマチニブ服用よく見てやってください。
読んだリポートまた私の経験からお答えします。
[3458]で書きましたが、イマチニブは胃腸の不快感をおこす副作用があります。私もその一人です。これは個人差が大きいようです。
1.イマチニブの服用時間は毎日一定時間に一番量の多い食事あとが最適のようです。胃を刺激するスパイシーな物は避け、必ず200cc以上の水と服用してください。私も朝食、夕食後とためしましたが、夕食後の方が副作用が楽でした。一年以上前にCarolyn Blasdelさんのリポートを紹介しましたが、服用後は少なくとも二時間ほど上半身を立てていることを勧められています。またお茶、コーヒーなどは一時間ほどさけた方がよいようです。私はカフェインを絶って苦味の多い味覚が殆ど正常になりました。 また夕食後服用すると血清内の高濃度な時期が睡眠時間におこり副作用が楽になるのではないでしょうか。 LRGメンバーの殆どは夕食後に服用しているようです。
服用時間は±1時間以内であればそれほど神経質になることはないのでは。グリベック錠100mg 添付文書が
http://www.novartis.co.jp/product/gli/pi/pi_glitab02.html#06 で見られます。【薬物動態】の血中濃度グラフを見てください。血中濃度は服用後に急上昇し3−4時間後に最高濃度に達し、その後緩やかに減退します。翌日の服用時間は薬の半減時間(T1/2)以後で血中濃度の変化は緩いですから、±1時間の服用時差は全体の平均血中濃度に強い影響はないと思います。
2.[3458]で書きましたが、イマチニブの効果の一つはGIST細胞の壁の外から中に位置するKIT タイロセン カイネスに付着し、GIST細胞内への増殖信号伝達を妨げ腫瘍の増殖を防ぎます。(GIST病の原因はこのKITたんぱく質の遺伝子の突然変異で細胞外からの増殖信号受信なしで細胞内に増殖しろと信号伝達をし続けるからです。グリベックはKITたんぱく質に付着し、この信号伝達を無効にする事で腫瘍増殖を止めると読んでいます。)しかし http://www.moffitt.org/CCJRoot/v12n1/pdf/44.pdf に書かれているように “KITはGIST特有なものでなく、血液生成幹細胞、マスト細胞、生殖細胞、メラニン細胞とカハール消化管間質(ICCs)にも現れます”。 このうちの血液生成幹細胞は骨髄内で血を作る細胞です。イマチニブはこの骨髄内のKITタイロシン カイネスの正常な働きを多少妨害するのでしょう。しかしKITタイロシン カイネスだけが増殖信号の伝達経路でなく他の複数の経路があるようです。しかし伝達経路の一つが塞がれると赤血球、白血球などの減少につながるのでしょう。しかし体(細胞)の仕組みは複雑で、まだ全て解明していません。一経路がふさがると他の経路がカヴァーするようです。(これはGIST腫瘍細胞増殖にも同じ事が言え、それでグリベック=イマチニブが数年たつと効かなくなるとの説もあります。)
グリベックの副作用は個人差が非常に大です。個人差、健康状態、年齢、性に関係があるようです。私は3ケ月おきの血液検査結果をExcelに入力し医師に提出しています。私の白血球は6.09x10E3/uLから服用後4.08に急減しました。6ケ月後に最低3.52に下がり、それ以後徐々に上昇し四年後、最近は4.60に復活しました。でも全て標準値粋内です。赤血球は急減しませんでしたが、未だちょっと標準値粋以下です。しかし倦怠感もなく、ほとんど普通の生活をしています。
白血球減少は さくらさん の返答のように、体の病菌対抗性が弱くなります。ですから、傷をしないように。外出後は必ず手を洗い、うがいすること。インフルエンザの注射も勧められています。
やまさん、永くなりましたが、参考にして下さい。

[3115] 他の臓器への影響(補足) ターク - 2008/10/19(日) 11:38 -

他臓器への影響についての書き込みが誤解を招くという指摘をいただきました。確かに記載内容が不十分で誤解を招いた可能性がありますので補足します。
私が申し上げたかったことを正確に書きますと、他臓器へ重篤な悪影響を与えるようなグリベックによる明確な因果関係とされる有害事象は私が読んだ医師向けの「GISTの診断と治療実践マニュアル(GIST研究会)」や「GIST診療ガイドライン(日本癌治療学会、日本胃癌学会、GIST研究会)」には記載がなかったということです。臓器に与える有害事象が全くないというつもりで書いたわけではありませんが、そのように誤解を与えたのであれば言葉足らずで申し訳ありませんでした。分子標的薬といえども人体にとっては異物であることには変わりはなく、多くの副作用を含む有害事象の報告があることは十分承知しています。

私は小腸GISTでグリベックを3年以上服用している患者で、医者でも薬剤師でもありませんので、専門の文献を詳細に読んでいるわけでもなく、読んでもすべては理解できないと思います。
この掲示板はGIST患者の情報交換の場だと認識していました。GISTに関する知識についてもいろいろなレベルの方が掲示板に書き込んでいると思っていましたので知っている範囲で簡潔にコメントさせていただきました。それがかえって誤解を与えるような表現と言われれば確かにそうかもしれません。




このレスは↑上記の投稿への返信になります。内容が異なる場合はブラウザのバックにて戻ってください

投 稿 欄
お名前(必須)
題名(必須)
内容(必須)
メール
URL
削除キー(推奨) 項目の保存
Number
Pass
管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板