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[1969] GISTの転移で しんママ - 2007/07/24(火) 21:29 - MAIL

私の主人は11年前に平滑筋肉腫との診断で胃の切除(たぶん2/3くらい)を受け、昨年の12月に右脇腹に違和感があり病院で診断した結果、肝臓と腹膜と第12番胸椎に腫瘍の転移がありました。GISTと病名がわかったのは11年前に切除された胃の現物が残っていて染色体の検査をして判断が付きました。
現在の治療としてグリペックを1日400mg飲み薬が効いています。
しかし胸椎には効きにくいということなので27日に胸椎の切除手術を受けることになりました。
今日、病院で手術の説明を聞きに行き大変な手術になるようなのですごく心配です。本人も少しでも身体の中にある腫瘍を取れるものは取りたいらしく、いろいろなリスクがあるかもしれない手術を覚悟のうえで今回受けます。

[1979] グリベック服用と手術 米米 - 2007/07/25(水) 15:03 -

しんママさん

再発、グリベック内服、外科手術とご主人共々、ご心配なことと思います。リスクに関しては昨年の西田さんのブログ( http://gist.at.webry.info/200606/article_1.html )の中から、ASCO2006での報告としてこの記事がありました。

「イマチニブ投与後の外科切除は効果の得られている段階で考慮すべき」

イマチニブと外科切除を組み合わせた大規模臨床試験は、今までに行われていない。そのため、イマチニブ投与後の手術適応については、明確な結論が得られていなかった。そこで、独ハイデルベルグ大学のPeter Hohenberger氏らは、少数例ではあるが検討を行った。結果として、「イマチニブ奏効中の外科切除は、考慮する価値がある」という。本演題は6月3日の口演で発表された。

 同氏らは、イマチニブ投与下に奏効が維持されているものと、そうでないものに各々外科切除を施行し、術後のイマチニブ投与継続を基本としたうえで無進行生存期間を求め、手術の効果がそれに反映されたか否かを考察した。

 本検討では、4つの試験群が設けられた。FDG-PET上にて集積が消失しているうちに外科切除を行った「奏功群」と、イマチニブの術前補助療法が考慮された「Neoadjuvant群」の2つでは、無進行生存期間が比較的良好であろうと想定された。一方、局所進行をみた後に外科切除が施行された「局所進行群」と、広範な転移・進行を認めた後に外科切除が施行された「PD群」の2つでは、無進行生存期間が比較的不良であろうと想定された。

 結果として、予測はほぼ的中していた。

 まず、奏効群の検討である。対象は、イマチニブ投与下にてCRもしくはPRの得られた44例。FDG-PETでは集積が消失していた。当群に対し、イマチニブ投与期間11カ月(中央値)で外科切除が施行された。術式の内訳はR0切除が72%、その他はR1またはR2切除であった。術後の無進行生存期間をみたところ、全例では11カ月(中央値)、R0切除例では16カ月(中央値)という結果が得られた。なお、一部症例では術後のイマチニブ投与が中止されていた。

 次にNeoadjuvant群である。対象はM0 stageで局所進行の14例。Neoadjuvanとしてのイマチニブ投与期間7カ月(中央値)で外科切除が施行された。R0切除が86%であった。術後の経過が観察された結果、1年間の無進行生存率は72%であった。なお、一部症例では術後のイマチニブ投与が中止されていた。

 局所進行群とPD群の結果は、以下の通りであった。

 これらには、イマチニブ投与下に進行した55例が含まれ、投与期間14カ月(中央値)で外科切除が行われた。局所進行群(13例)ではR0切除が85%、PD群(42例)ではR2切除が74%であった。追跡の結果、局所進行群の術後・無進行生存期間は8カ月(中央値)であった。一方、PD群の術後・無進行生存期間は3カ月(中央値)、術後・全生存期間は5.4カ月(中央値)であった。なお、局所進行例の一部では術後のイマチニブ投与が中止されていた。

 ちなみに、術後のイマチニブ投与継続例と中止例の間で、統計学的な比較は検討されていない。ただし、奏効・Neoadjuvant・局所進行の3群においてR0切除がなされた症例のうち、14例で術後のイマチニブ投与が中止され、そのうち8例で再発が認められていた。

 Hohenberger氏は、以上の結果をふまえ、「R0切除の対象となるイマチニブ奏効例では、術後1年以上の無進行生存期間が期待できるだろう。切除はイマチニブ効果の得られている段階が望ましく、術後のイマチニブ投与は継続すべきと考えられた。なお、PD例における切除の意義は疑わしい」と語った。

(水田 吉彦=医学ライター)

2006.6.05 日経メディカル・オンラインより

12番胸椎の状態がどうなのか分かりませんが、局所的に効きが弱い場合、それが増大してしまう前に切除してしまう事で予後が良好になる可能性大・・と読みました。
今回決断した手術は必ず功を奏すと思います。
頑張ってください!




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