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[1291] IPI-504 Phase Iの治験経過のリポート SunnySoCal - 2006/11/18(土) 14:06 -

AACR-NCI-EORTC会議でこの11月始めにInfinity Pharmaceuticals会社の新薬IPI-504 Phase Iの治験経過の結果が発表されました。GleevecやSutentの耐性が出た重篤GIST患者に良報の可能性が高くなりました。まだ課題もあり認可薬となるまで時間がかかりそうですが。

IPI-504は新抗癌薬で去年末に [743] 新GIST治療法また新薬開発の良報 で報告しました。その中で“Dr. BauerはまとめとしてIPI-504はGleevec耐性GISTの新治療戦略薬で―GleevecやSutentのようにKITプロテインに付着し直接抑制するのではな く、HSP90を抑制して間接的にKIT陽性GISTを治療する薬で原型また突然変異し活性化した全てのKITプロテインを抑制しGISTに打ち勝てる 薬だと考えている。”と書きました。詳細は  http://bbs4.sekkaku.net/bbs/?id=gist&mode=res&log=251  を読んで下さい。

Infinity Pharmaceuticals会社のプレスリリースの有意義な一部の翻訳を試みました。原文は  http://investor.ipi.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=217490  で見られます。

この度のIPI-504オプンラベルの服用量段階的拡大のPhase Iの治験はGeorge Demetri MDの指導下でDana-Farber 癌研究所で行われています(進行形)。現在20人のGIST患者に服用量90〜400mg/m2に及ぶIPI-504が投与されました。IPI-504は、1、4、8および11日に投与(注射)され10日間薬休の21日間のサイクルで治療した。ほぼすべての治験患者は、二つのGIST治療承認薬Gleevec かSutent、又は両薬の大量治療がされた耐性経験者です。

Demetri博士は「今度の抵抗性、進行性を示した重篤なGIST患者対象のIPI-504 Phase I臨床試験のデータの結果に非常に励まされています。それは前に承認された治療法(キナーゼ抑制剤GleevecとSutent)で見られた臨床データを思い出させます。キナーゼ抑制剤は劇的な効果がありました、しかし、時間とともに、腫瘍がこれらの治療に抵抗するようになるのが解りました。IPI-504は抵抗性を示し始めた腫瘍にも可能性がある重要な新しいメカニズムがあります。外に重要なのはIPI-504の可能性テストに抵抗性を示す数ある他のガン等の内でGISTが最初に選ばれたことです。」

IPI-504は患者に良く耐えられ、広い投薬量レベルでテストされたが現時点で最大耐量はまだ確定されされていません。調査医はIPI-504の生物学的活動の結果をPET (Positron Emission Tomography)を使って観察しました。評価された17人の患者のうちの7人(41%) は、PETスキャンで腫瘍の代謝活動を示す18-fluorodeoxyglucoseの取り込み量が明らかに減少していました。(即ち、GIST細胞の増殖低下を示す。)  数人の患者さんには休薬中に腫瘍活動のリバウンドが観察されました。そして、次のIPI-504再投与と同時に腫瘍活動の減少が認められました。この腫瘍反応パターンは、IPI-504の生物学的活動の制御を顕示していると考えます。PET反応観察に加えて、15人評価された患者のうち6人 (40%) は、5サイクル以上のIPI-504治療を受けました。

[1296] IPI-504 NISHIDA - 2006/11/19(日) 23:49 - MAIL HOME

Sunnyさん、ご無沙汰しています。
今回のPhaseI の結果は大いに期待が持てますね。
これまでのKITなどのタンパク質を増殖させるキナーゼを抑制する方法とは違い、タンパク質そのものを安定させ、劣化を防ぐ物質Heat Shock Protein90 (HSP90)を抑制し、機能を止めることによって、GIST(変異KIT)そのものの増殖を止めるという、まったく新しいアプローチです。
また静脈注射によって投与されるので、個人的な調節も可能になるかもしれませんね。グリベック以降の手段として、スーテントなどのマルチキナーゼ抑制剤とともに、開発が待たれます。

[1297] IPI-504 SunnySoCal - 2006/11/20(月) 03:39 -

Nishidaさん返信ありがとう。
IPI-504につき新しい抗癌薬戦法だとほど一年前に http://bbs4.sekkaku.net/bbs/?id=gist&mode=res&log=251
書き込みました。

重篤なGIST患者対象のIPI-504 臨床試験Phase 1は今まだ進行中です。新薬開発、認可過程は時間がかかります。Phase 1は薬の服用量を段階的に拡大して患者が耐えられる最大薬量を断定するテスト過程ですが、まだ最大耐量が確定されされていません。そしてサンプルサイズは少ないですが、GleevecそしてSutentが効かなくなった重篤なGIST患者さんの40%以上が腫瘍縮小を見届けています。良く解釈すれば現在の摂取量で副作用も軽く、4割の重篤なGIST患者に良好果が出ていて、摂取量を増やせばなお効果が上がる可能性も高いと考えられます。

まだPhase II そしてPhase IIIの臨床試験が後に続き時間がかかります。しかしDr. Demetriが最後に言われた“その外に重要なのはIPI-504の可能性テストに抵抗性を示す数多くあるガン病の内でGISTが最初に選ばれたことです。”私も一GIST患者としてそれだけ早くFDA認可の可能性が早くなったと喜んでいます。

私の観察ですが、GIST病は病状の幅は広く、大風呂敷で始末できないものでまだまだ探求し、もっと正確なGIST細胞生態の実態確認の日が近ずくのを期待しています。腫瘍のKit プロテイン, PDGFR-α, Kit-wild type 等とジノタイピング(DNA突然変化部の判定)の先にまだまだ判明されてないものがある様に思います。腫瘍の特性に合わせて一番有効な投薬で治療、また完治できるようになればーーー。俺の命そこまでもつやろか? がんばるか。




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