転移性及び切除不能なGISTの方には少し嬉しいニュースかもしれません。すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、「IDRX-42」という新薬について、日本でも今年から治験が始まっているそうです。まだ第1相の治験段階のため、治験の条件や数も限定的で実用化されるかは未知数であり、実用化されるにしてもまだまだ長い道のりがあると思いますが、私自身、いわゆるWild typeのGIST患者で、肝転移後の遺伝子検査の結果、既存薬がほぼすべて使えない状況なので、こういったニュースは希望が見いだせます。(一部抜粋)IDRX-42 は、KIT の酵素機能を高い選択性で強力に阻害するようデザインされた薬です。IDRX-42 の特性を評価した結果、KIT 酵素の変異体に対する顕著な阻害作用と抗がん活性が認められています。これらのデータから、IDRX-42 は、転移性および/または切除不能な GIST 患者さんにとって意義のある臨床的ベネフィットをもたらし、新たな治療選択肢となることが期待されています。file:///C:/Users/user/Downloads/First-in-human%20Study%20of%20IDRX-42.pdf
にゃおはさん、GIST新薬候補の治験情報ありがとうございます。Clinical Trial. govに登録されていました。First-in-human Study of IDRX-42 in Participants With Metastatic and/or Unresectable Gastrointestinal Stromal Tumorshttps://clinicaltrials.gov/study/NCT05489237?cond=GIST&term=IDRX-42&rank=1転移性および/または切除不能なGIST患者を対象としたIDRX-42のヒト初臨床試験GSK社はロンドンに本社を置く英国の多国籍バイオ医薬品企業です。日本での治験病院は次の二か所が書かれていました。治験場所は郵便番号のみ、Google Mapで調べ、その中の病院を見つけましたが、確認はできていません。両者とも患者募集中です。Chiba, Japan, 277-8577 国立がん研究センター東病院(?)Recruiting Principal Investigator : Saori MishimaTokyo, Japan, 104-0045 国立がんセンター中央病院(?)Recruiting Principal Investigator : Hidekazu HiranoGSK Investigational SiteContact : US GSK Clinical Trials Call Center877-379-3718 GSKClinicalSupportHD@gsk.comContact : EU GSK Clinical Trials Call Centre+44 (0) 20 8990 4466 GSKClinicalSupportHD@gsk.com
にゃおはさん新薬の情報、有難うございます。IDRX-42に関しては、6月の「関西GIST患者と家族の会」の学習会でも講師の橋先生(阪大医学部)から紹介がありました。この薬の特徴や今後の期待は、会のホームページ(https://gist-kansai.jimdofree.com/)の学習会の記録のページの第11回G-Meeting、13,14ページに掲載されています。イマチニブに続く第2線薬を目指しているとのことでした。まだ第1相段階の治験のようですが、Sunny北加さん紹介の国立がん研究センター中央病院、東病院に加えて、橋先生所属の大阪大学医学部附属病院消化器外科でも実施されています。良い結果が出て、治験が進むことを願っています。https://s13d71dd63b1ea22d.jimcontent.com/download/version/1757214457/module/14452282089/name/First-in-human%20Study%20of%20IDRX-42.pdf