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[12470] もうすぐ5年 冬休み - 2024/03/02(土) 17:00 -

2019年7月に胃に8cmの摘出手術をし、5/16HPF(視野数25の顕微鏡。5mm2)を超えるとのことで高リスクとなり、グリベックを4服用しておりますが、副作用にもめげずに飲んできましたが、3年のエビデンスがありましたが、5年服用をさせてもらいましたが、先生よりもう飲まないでいいと言われてます。高リスクなので、どうするか悩んでおります。

[12471] 1年/3年Adjuvant Imatinib治験の貴重な10年以上のフォローアップ情報 と 減薬 Sunny北加 - 2024/03/05(火) 12:32 -

冬休みさん、

心配な課題ですね。

8pの腫瘍径と換算して15.6/50HPFの細胞分裂数が高リスク判断になった因子でしょうか。冬休みさんの腫瘍のゲノタイプは調べてもらったでしょうか?

「3年のエヴィデンス」とは1年対3年のアジュヴァントイマチニブの治験結果だと思いますが、フィンランドのDr. Heikki Joensuuらがその治験参加患者を10年ほどフォローし、その結果を解析し、再発の可能性を示唆する非常に貴重な情報を去年発表されています。

KIT and PDGFRA Mutations and Survival of Gastrointestinal Stromal Tumor Patients Treated with Adjuvant Imatinib in a Randomized Trial
「アジュバントイマチニブ ランダム化試験で治療されたGIST患者のKITおよびPDGFRA変異と生存」
https://aacrjournals.org/clincancerres/article/29/17/3313/728531/KIT-and-PDGFRA-Mutations-and-Survival-of

上のURLをクリックし、スクロールダウンしてFigure 2、3、4を見てください。
Figure 2はKIT エクソン 11 欠失またはインデル(Insertion and deletion, 挿入/欠失)変異を持つ患者の RFS、再発なしの生存率 のカプラン・マイヤー推定図です。 破線で1年間のアジュバントイマチニブ服用者、 実線はイマチニブの 3年投与の再発なしの生存率が示されています。治験開始から5年と10年後の再発なしの生存率の数値が示されています。注目すべきはAdjuvant Imatinib休薬一年後の高い再発率がキツイ崖で示されいる事です。これは休薬前に1pに近いが未満のGIST腫瘍がイマチニブの抑制がなくなり、大きくなったものがCT/MRIで確認できたからでしょう。ご存知でしょうが、奥深い臓器内のGIST腫瘍は1p以上にならないと現在の一般的なCT/MRIでは確認できません。その後、3年服用者でも10年後には53%(=100%-47%)の患者さんらが再発していることです。これらは休薬前に既存の極小のGIST腫瘍が2倍増を繰り返し増大したものでしょう。

Figure 3は同じ患者群のOS、Overall Survival, 生存率 のカプラン・マイヤー推定図です。 治験開始10年後の1年、3年間のアジュバントイマチニブの生存率は64%、86%です。

Figure 4はKIT エクソン 11 置換変異を持つ患者の OS、生存率のカプラン・マイヤー推定図です。5年生存率と10年生存率が表示されます。

冬休みさんは現在再発なしですから、KIT Exon 9のFigure 5には無関係だと思います。

この1年/3年Adjuvant Imatinib治験10年間フォローアップ カプラン・マイヤー推定グラフから読める事は:
1. イマチニブ服用中は殆ど再発がない。
2. 休薬一年後のテストでキツイ崖が示すように高い率で再発が起こっている。
3. 休薬年月が進むとともに無視できない勾配で再発が続発し、10年以上経っても安定化を示していない。

これらから私の意見ですが、アジュバントイマチニブ5年の休薬後の再発率、生存率も3年より多少良いが、同じ傾向の結果になると考えます。この理由はイマチニブが残留GIST細胞を撲滅できないと読んでいますが、これを肯定しているように感じます。これには色々の実験、そして説がありますが、ここでは省きました。

300r、200rへとの減薬もよいチョイスかもしれません。400rは重篤な大きな腫瘍をもったGIST患者さん対象に決められたものです。CT/MRIで確認できないTumor Loads, 対象GIST細胞量が少ない Adjuvant Imatinib ですから、減薬しても効果があると考えます。私のは7年後に再発を確認し、術前と同サイズまで増大した食道GISTを10年間の400rグリベックでCT/MRIで確認できなくなりました。それ以後、300r、200rと減薬し、もう10年近くなりますが再発確認はなしです。減薬にて副作用が随分軽くなり、QoLがよくなりました。私のはKIT Exon11, Codon557/558の欠失で、Exon11では再発率最悪のゲノタイプです。しかし、分裂中のGIST細胞がみつからない増殖率が低いGISTだったからが、グリベックが打ち勝てたのだと思っています。G.netでも減薬されている複数の人のポストを記憶しています。また中国発、韓国発の300rでGIST治療効果の確認のリポートを読みました。




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