こんにちは、以前gistの切除手術前に皆様にお世話になりました。今回は表題の件について相談で、再びこの掲示板にやって来ました。過去の経緯を箇条書きにします。・2017年12月の人間ドック時に腹部エコーで胃に腫瘤が見つかる。・2018年1月に造影ctで胃粘膜化腫瘍の疑いと診断・2018年3月腹腔鏡で切除手術(gist研究会会員の病院の医師)・病理検査の結果 2cm以下、細胞分裂5以下で超低リスクと判明・2019年4月フォローアップの定期検査で異常なし。・2020年コロナのため、定期検査受診せず。・2021年2月人間ドックでエコー検査で肝臓に腫瘤が見つかる。 血液検査など他の検査は正常で異常なし。・造影ctの結果(総合病院の肝臓の専門医です) 1肝臓原発がんではない。 2 肝臓転移がんではない。 3 典型的な肝臓血管腫ではない。 4 脂肪肝ではない。 5 gistの再発転移の可能性を否定できない。次のアクションをどうとるか考えてます。と言うのも、担当医師が肝臓専門医とのことですが、gistは事例が少ないため扱ったことがないのか、通常の癌の治療のような発言が複数あり、不安になりました。例)これがgist再発なら抗がん剤治療をしますとか、 全身転移のリスクもありますとか、グリベックなどをイメージして抗がん剤と発言するしたとは思えません。また、可能性ゼロではありませんが、gistはリンパ節への転移などは極めて稀なはずです。ここで、皆様にご相談ですが、・肝臓血管腫とgistの判別はできないものでしょうか?・超低リスクでも再発転移はするのですか?・gist肝臓転移の可能性が少しでもあるなら、埼玉南部及び都内で良い病院を教えてください。ちなみに、胃の切除をした病院は肝臓はやっていないそうです。よろしくお願いします。
ひこさん、ひこさんのポストを読み、私の2年半からの体験によく似ています。私のGISTは食道原発ですが、細胞分裂は確認できず、でも胸部内視鏡での摘出手術にてマージンなしでした。多分とり残しが7年後に術前と同じ大きさになり、リスクの高い再手術を拒みグリベックに賭け10年後にCTでもMRIでも確認できなくなりました。2年半前に肝臓に数個の1pほどの病変がCTで見つかり、私の治療医は転移可能性90%と診断、肝臓の針生検を薦められました。しかしもしもGISTであれば腹膜への播種と1pのターゲットの生検の正確性を疑問視し、当時名を上げ始めたLiquid Biopsyを嘆願し、その結果は空振り、何も見つからなかった。調べたらGISTも10p近く大きくならないと血液に流れるGIST細胞のカケラ数が極小にて検出不可と知りました。その3ケ月後のCTで肝臓病変の一つが大きくなり、同じS大の肝臓外科医に針生検のアポをとりました。この外科医はGISTにも精通していて、針生検でなくEovist Dynamic MRIを指示しました。(Eovist はMRI造影剤)これにて病変はGISTでなく血管シャントとCystsだと解りました。これは日本ではダイナミックMRI、多相MRIとかGd-EOB-DTPA MRIと呼ばれているようです。私の解釈は通常のMRIでは造影剤注入前とその後と二回造影しますが、ダイナミックMRIでは造影剤注入前、注入中、そしてその後と三回造影するので、多相MRIとも呼ばれているようです。下のスライドで説明されています。https://city-hosp.naka.hiroshima.jp/dl/cancer/211105_02.pdfこのスライドの一つにGd-EOB-DTPA MRIはどういう時に有効なのか?•AP shuntとHCCの鑑別 (AP shuntは 動脈門脈シャント、HCCはHepatocellular Carcinoma, 肝細胞癌)•高分化型HCCの検出•小病変の検出と書かれています。肝臓血管腫は良性と見ました。私のシャント、シストはこれに入るかもと思っています。ここに書かれているHCCは悪性の肝細胞癌でGISTも入るかもと思っていますが、確認していません。「肝血管腫の確定診断に最も信頼性の高い検査法は何か」http://www.radiology.jp/content/files/414.pdfを見つけました。これはガイドラインですが、このように締めくくられています。” 肝血管腫の一部には、動脈門脈短絡(APシャント)を示すもの、造影早期相から全体が強く濃染するもの、後期相で一部が点状に濃染するもの、後期相まであまり濃染しないものがあるが、このような非典型的所見への理解が進み15)、高い確信度をもって肝血管腫を診断することが可能になっている。さらに、造影多相CT検査では患者被曝が無視できず16)、特に健常者に偶発的に発見された血管腫の二次検査には、造影多相撮像にても被曝が生じないMRIが推奨される。”ここではダイナミックMRIでなく「造影多相撮像にても被曝が生じないMRI」が推奨される。と書かれています。その後に続く「肝血管腫の診断に腫瘍生検は必要か」も読んでください。”総じて、適切な穿刺ルートを選択すれば肝血管腫診断における経皮的生検や吸引細胞診は比較的安全に施行可能であり、診断に有用であると報告されている。しかし、その後の造影CTやMRIによる非侵襲的画像診断の台頭を反映してか、1997年を境に生検の有用性に関する報告はない。”これを読み私の素人の針生検の疑問視は結果的に正しかったと安堵しています。私はシスト、シャントがどうして急にできたのかと(治療医がしてくれないので)調べました。CTにて動脈硬化が報告されそれで心臓血管医を訪れ、最高量のスタッテイン剤を処方されました。調べたら日本人の最高服用量の倍です。その後減薬しましたが、時間的にこのスタッテイン剤服用開始時と肝臓被害が合致しました。またスタッテイン剤は特に高齢者にはシストを起こすと信用できるサイトで見つけました。その後、スタッテイン剤は極小量に変え、肝臓関係の血液バイオマーカーが普通に戻りつつあります。ひこさんは最近新薬を近年飲み始めましたか? もしもそうだったら、肝臓への障害を調べてください。
Sunny北加 さまありがとうございます。参考になりました。新しい薬などは飲みはじめていません。
ひこさん大変ご無沙汰しています。私もにわかには信じられませんが、ただ、超低リスクであったとしても再発リスクは0ではありませんので、GISTが転移したものが時間をかけて大きくなってきたという可能性は、非常に低いですが捨てきれません。>例)これがgist再発なら抗がん剤治療をしますとか、全身転移のリスクもありますとか、についてですが、GISTはリンパ節転移がなくとも血流に乗って転移しますので、仮に肝臓へ複数転移したGISTだった場合、他の場所への転移も考えなくてはならないというのは正論かと思います。(可能性、頻度としては低いと思いますが)抗がん剤という言葉が何を指したのか、実際には分かりませんが、分子標的薬もがん治療の中で一般的になってきましたので、化学療法と合わせて抗がん剤治療という言葉で括られて使われることが多いです。10年前は違和感がありましたが、最近はさほど気にならなくなりました。今のところ、GISTの転移なのか、血管腫などの他の腫瘤なのか、判断が難しいと思いますが、Sunnyさんの示された資料にもある通り、血管腫にも非典型的所見があるとの事ですので、超音波、MRIなども併せて慎重に検査していく必要があると思います。場合によっては腹腔鏡を使って肉眼で観察することもあるようです。GISTの肝転移を数多く見ておられる医師のセカンドも有効かもしれません。国がん東、中央病院なら間違いのないところかと思います。
ありがとうございます。
ひこさん はじめまして トシロウといいます。 さぞご不安のことと お察しいたします。 私は、昨日信濃町の慶応大学病院で10年2か月目の造影CT検査を行ってきました。胸部から腹部、骨盤部です。 2011年1月に胃GISTで手術を行ないました。大きさ2.5cm、核分裂像数3/50HPFでしたが、術中破裂のため、今もグリベックを服用しています。 検査結果は、「再発転移を疑う所見はありません。肝臓に肝血管腫が疑われます。」との内容でした。 肝血管腫については、GISTに罹患する以前から指摘され、腹部超音波検査では「肝腫瘤性病変」と診断され、造影CT検査で肝血管腫と確定しました。13年前です。 一般的には、造影剤を注入したCT撮影をすることによって病変名が確定するものと思います。 CT検査とその読影力、そしてGIST治療の実績と知識の豊富ながん専門病院、総合病院、大学病院で検査とGIST治療をお受けになられた方がよいものと思います。
こんにちは、コメントありがとうございます。造影CTの結果ですが、どうも「典型的な肝臓血管腫ではない」というのがポイントらしいです。Sunny 北加さまのコメントから、造影MRIなら、明確になる可能性もありそうです。
皆様お世話になります。この度、造影MRIを受けて、肝臓血管腫と診断されました。ありがとうございました。ところで、私は人間ドックで初めて、gistの疑いと言われてから、こちら掲示板で救われました。今後、gisters に関わることで皆様に恩返ししたいと思います。どのようにしたら、関われますか?
ひこさん、GISTの肝臓転移でなく、良性の肝臓血管腫でよかってですね。「肝血管腫」https://medley.life/diseases/54ed59df6ef458883585ce31/を参考と読んで下さい。”肝臓にできる良性の腫瘍。血管の組織の異常によりできる、血液が豊富に流れる腫瘍。基本的に治療は行わないでよい”と書かれています。全部読んでください。「皆様に恩返し」の件ですが、ひこさんのポストそのものが効果があった体験をシェアーするケースリポートです。