去年の12月に最初の発病をしました。いくつか播腫もあったのですが、グリベックでなんとか、この10ヶ月間は再発を押さえてきたのですが、昨日、新たな固まりが見つかってしまいました。再発とのことです。これは、グリベック耐性が出てきたのでしょうか?グリベック耐性は、2年以上たってからだと思っていたので、もう再発ができてしまったことにショックを受けています。ご存知の方、よろしくお願いします。
コテツさん、”新たな固まりが見つかった”はCTでだと思いますが、5oから10oほどだったのでしょうか。CTで見つかる最小限の腫瘍径はこれほどだと読んでいます。CTで確認できなかった多分播種した5o以下のGIST腫瘍が大きくなったのだと思います。だと、グリベック効果の低い、または効果のないゲノム変異のGISTだったかもしれません。 コテツさんのGIST腫瘍細胞のゲノム変異検出をしてもらったでしょうか?
もう20mmぐらいの大きさです。初発から、たった9ヵ月で、グリベック耐性が大きくなってしまった事になります。
遺伝子検査は、初回はしていません。今回の再発の手術では、検査してもらいます。最初から、もう一度質問を整理しますと、グリベックを飲んでいる最中(10ヵ月目)に、新たに出来た腫瘍は、確実にグリベック耐性でしょうか?もしくは、グリベックを飲んでいる最中(10ヵ月目)に、新たに出来た腫瘍は、スーテントでなければ治りませんか?よろしくお願いいたします。
コテツさん、信頼できる論文によるとGIST細胞の分裂周期は60日から100日だそうです。この数値を使い、GIST腫瘍径の増殖を計算し、グラフにしました。これは下のG.netのポストURLで見られます。http://gist.sns-park.com/?m=pc&a=page_fh_img&file_number=3&year=2017&month=03&target_c_member_id=20&target_c_diary_id=685他のGIST患者さんの腫瘍径をプロットし、これらカーブ上に乗る事でこの計算は外れていないと確認しています。コテツさんはグリベック服用前にCTをとり、腫瘍が見つからなかったと仮定すると、多分もう5oから10oになっていたのでしょうか。10か月間に10oから20oに大きなったと仮定し、カーブに腫瘍径をのせると、でグリベック効果があるが、60日周期の活発性の高いGISTである可能性が高いと思います。コテツさんの摘出したGIST腫瘍の病理リポートに細胞分裂像数は高かったでしょうか? 5/5HPF以上だと再発可能性が非常に高くなります。コテツさんのGIST原発臓器は小腸か大腸でしょうか? 大きなヨーロッパの治験によると小腸、十二指腸原発のGISTのExon9の変異の頻度は26.9%、20.5%ですが、胃原発は3.2%です。Exon9変異のGISTはグリベック効果が低く、800r服用が欧米では常識になっています。グリベック耐性は統計的に2年で耐性がでるとの定説ですが、これは私は基本的に間違っていると思います。殆どのグリベック耐性はGIST腫瘍内にグリベックが効かない二次変異が原因だと読んでいます。2年内に二次変異が発生し、CTで確認できるサイズにまで増殖するには少なくとも4年かかります。もしコテツさん最近のGISTがグリベック耐性のものであれば、これは服用数年まえから既存の耐性のあるゲノム変異が原因でしょう。もしもコテツさんのGISTがExon9であればグリベック800r服用も選択肢のひとつでしょう。もう一つの選択肢はスーテントでしょう。スーテントは比較的にExon9のGISTに効果があると記憶していますが、副作用が大変だと読んでいます。主治医と良く相談してください。
「アジュバント イマチニブの無再発率もゲノム変異が大いに関与する。」http://gist.sns-park.com/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=716
今回の手術で遺伝子検査してもらう予定ですが、エクソン9かも知れませんね…グリベックが他の腫瘍には効いていたので、ショックです。正直、スーテントは怖いです。普通の生活が送れない気がして…。
コテツさん、「グリベックが他の腫瘍には効いていた」との事ですが、だと増大した腫瘍はグリベック耐性の二次変異の可能性が高いと思います。と同時に古い腫瘍は、特に小腸原発でないかぎりExon9の可能性は低いと思います。