はじめまして、アドバイスお願いしたいのですが。昨年末、妻が胃の不快感を訴え個人病院で内視鏡検査をしたところ、約1センチの粘膜下腫瘍が見つかりました。場所は胃体部、やや下のほうだとか。紹介状を渡され、総合病院で超音波内視鏡を用いての再検査となりました。そこでの医者は「GISTを疑ってるんでしょ?GISTではないですよ、胃迷膵ですよ」と笑って答えました。1センチという大きさと医師の技量の問題?から「うちでは生検をやるのは難しい、たぶん上手くいかないでしょう、今は何もせず様子見でいいから。1年後に再検査ですね」とも言われました。この掲示板を読んでいくと、この総合病院の医師の判断は正しいとも思えるのですが・・・。生検をやっていない、超音波内視鏡とエコー?だけで「胃迷膵です」と言い切る医師にやや不信感を持っています。生検をやらねば確定診断が降りない、しかしもしGISTだった場合の播種?のリスク。ジレンマに陥っています。あの有名な金平医師のHPを見ると切ってしまったほうがいい、とありますし。定期的な検査だけで様子見のほうがいいのか、いっそのこと切ってしまったほうがいいのか。とりあえず来月再検査してきます。駄文すみません。
“胃迷膵”の言葉が判らないので検索してみました。http://chubu.yomiuri.co.jp/kenko/iryoqa/iryoqa0606_1.htmこれまた他の文献を読み医師の判断は妥当だと思いますが。2cm以下の粘膜下腫瘍は定期的検査で様子を見るのがガイドラインだと記憶しています。私は一GIST患者ですが、ただこのサイトの最後の節:“最近では、超音波内視鏡で、直接粘膜下腫瘍組織を採取して組織検査をすることも可能になってきました。その上で、迷膵と診断されたならば、特に手術の必要性はないと思います。” にちょっとひっかかります。前にもポストしましたが、これは良性仮定、または確認のBiopsy‐組織採取-生検です。もしも悪性だったら? 日本のGISTガイドラインにもまだ生検と書かれていますが、アメリカのガイドラインには二,三年ほど前から1ページを費やし注意書きが付き、特定の条件を満たさないかぎりBiopsyは勧められないとはっきりと書かれています。もし悪性のGISTであれば播種の可能性があるからです。それに生検、Fine needle aspiration (FNA) biopsy で採取できる組織が微量で、また採取場所により腫瘍全体を示さず正確な診断が出きない可能性も高いようです。私も2004年に生検を三度やり最初の二度は失敗でした。三度目は再発したGISTのグリベック適性を確認する為と別病院でしてもらいました。弱いc-kit陽性確認だけに終わりました。詳細が書かれていませんが、この点でも主治医の言葉は正しいと思います。ガイドライン通り、定期的検査で様子を見るのが妥当だと思います。2cm以上になれば適切なマージンをとった摘出手術になるでしょう。心配せず大丈夫だと毎日を有意義に過ごす努力をお勧めします。
Sunny南加様、アドバイス有難うございます。すぐに返事できなくてすみません。超音波内視鏡検査のときは、やはり大きさが1センチということと、医師のレベルの問題で、失敗のリスクを恐れた?生検担当医師が「今回はちょっとやりたくない」とのことで取りやめとなりました。結果的にそれが良かったのですね。尻込みした医師と、胃迷膵と断定した医師は異なるのですが(断定した人は消化器科の偉い部長さんだとか)、妻が言うには診断のときに若い医師がぞろぞろ集まってきたがみんな黙っていた、部長さんだけが「迷入膵でいいですね?これでいいですね?」と周囲に念押ししてたとか。消化器部長さんが偉い人なので、若い医師達が本音というか、異論を挟めずに黙ってしまったのかな、なんて邪推してしまったりと過敏になってしまっているようです。アドバイスを読んでほっと一息つきました。有難うございました。
中年さん、すこしでもお役に立てればなりよりです。消化器部長さんが診断したら、だれも異論は出せないでしょうね、特に患者の前では。下の青数字をクリックして下さい。>>865スレッド[4194] 胃粘膜下腫瘍の生検に関する質問 くまママ - 2009/07/26の下で詳しく書きました。またそのずっと下のポストでGIST研究会のサイト‘胃粘膜下腫瘍(SMT)の治療方針’ガイドラインも見られます。http://www.gist.jp/guideline/01.htmlも見られます。
いつもお世話になっております。 一昨年の秋、胃粘膜下腫瘍2pの検査の一環として、一泊入院をして針生検(EUS-FNAB)を受けました。この胃粘膜下腫瘍はもう何年も前から1pの状態で変化がなく、年に一度の内視鏡も怠りがちになっていたところ、突然吐血(マロリーワイス症候群と言われました)、その時に2pになっているのが発覚したものです。 各種検査の結果、なるべく早く切除したほうが良いということで手術を受けたのですが、術後の食事をなかなか受け付けず吐いてばかりだったためか、主治医から良性だったから安心するように、とお話がありました。でも診断書に書かれた病名は「GIST」。その後の経過観察の時に、良性ではなかったのでは?と尋ねると、低リスクに訂正されました。 私が気にしているのは一ヶ月弱の検査中に、2pから3pに腫瘍が増大したのですが、それが急速な成長にあてはまるのかどうか、ということです。鬱病で通院しているせいもあって、主治医の先生はかなり楽観的なことしか話して下さいませんが、術前の夫を交えた説明ではかなり珍しい「肉腫」と言われ、再発時には切除可能なら外科手術、無理ならグリベッグという薬で腫瘍をコントロールしていくと言われました。 今まで半年に一度の経過観察を続けてきましたが、今回、思い切って一年後にして欲しいとお願いしたところ、忘れず自分で予約をとるのならという条件でOKが出たのですが、本当に低リスクだったのか気にしています。 退院時の面談で今後の再発の可能性を問うと「それはまだ分からない」と言われました。そのことと、針生検を受けていること、術前の説明でかなり詳しく再発後の治療法まで(その時には良性の腫瘍では通常は白く写らないという言葉と共に、白く腫瘍が浮き出たフイルムを見せられています)示されたことで不安を感じています。 現在は術前より14`体重減ですが、元気に過ごしています。 経過観察を一年後にして欲しいと主治医にお願いしたのは、OKが出たらもうさほど心配はいらないということだと自分を納得させたかったからです。けど、やはり時折心細くなってしまうんですよね。 そろそろ大丈夫だと思っていいのでしょうか。
YAさん、はじめまして、Sunny南加です。GIST暦15年ほどの一患者です。YAさん、摘出した腫瘍の病理結果貰っていますか?GISTは統計的に顕微鏡下の腫瘍の細胞分裂数腫瘍径原発位置そして最近数年に腫瘍組織の突然変異したゲノムで悪性度が推測されています。また重要なのはしっかりマージンをとった摘出手術か、また腫瘍を潰さず播種をしなかったか(完全切除)、それとも不完全だったかにも大いに関係があると思います。http://www.gist.jp/pdf/4-2.pdfに詳しく書かれています。GIST 診療アルゴリズムhttp://www.jsco-cpg.jp/item/03/algo.html#gist_algo_2も見てください。一ヶ月弱に、2pから 3pの腫瘍増大は、私のGIST体験、また読んだリポートによると案外活発なGISTと感じますが。摘出当事の腫瘍径3cm位と胃原発ですから予後は案外統計的、また比較的に良いでしょう。しかし1年置きの経過観察 ―― ううーん 私だったら半年置きにしてもらいますが。 上記のガイドラインによると超低リスク、または低リスクで経過観察が6ヶ月から一年ごとのCTフォローとなっています。過信は後戻りが出来ません。定期的に調べてもらい、その間は悩まず一日一日を有意義にハッピーに生きるだと思いますが。
YAさん、こんにちは。私もSunny南加さんと同じ意見です。個人的には再発が中〜高リスクなら3ヶ月間隔、低リスクでも3年くらいは6ヶ月間隔でのフォローが必要ではないかと考えます。ただ、主治医も迷われたようですが、1年間隔を許可されたと言うことは、それだけしっかりとマージンをとった処置をされて、他の臓器への転移も疑われない状態だとも考えられます。あれこれと考えてしまいますが、もう一度だけ半年後に予約を入れて、その際に主治医の考えも聞いたうえで、1年間隔が妥当かどうかなど不安に感じることを全て話し、説明を受けると良いと思います。心配を抱えながら1年待つより、しっかり説明を受けて、さっぱりとした気分で毎日を楽しんでください。
Sunny南加さん、早速のご返信をどうもありがとうございました。理路整然とした文章、親身になって下さっている姿勢に、胸でつかえていたものがすとんと落ちたように感じています。病理結果は頂けませんでしたが、経過観察時に質問して、以下のデータを得ることは出来ました。腫瘍はCーkit(+)、腫瘍径は30o×20数o、位地は胃体部で、湾曲していない方のほぼ真ん中辺りでした。肝心の細胞分裂数は初めは「さほど多くないよ」と言われ、重ねて尋ねると「ほとんどなし」に変わり、しつこいかもと思いながらも「個数を教えて下さい」とお願いしたところ「ひとつもなし」と言われました。鬱病で通院中ということで先生なりに気を遣って下さっているのも分かるのですが、このやりとりで聞いた細胞分裂数に不審を感じ、実際は低リスクではないのではという不安が生じてしまったようにも思います。鬱病のほうは服薬でよくコントロール出来ており、外科の主治医にも大変よくしていただいて感謝しているのですが。摘出した腫瘍は夫が見せて貰ったのですが完全切除に間違いないと思います。ソーセージのような形で、固いものらしく主治医が指でころんころん転がして見せてくれたそうです。尚、術前の説明通り腫瘍の周囲は幅5oから1p位ずつきちんとマージンを取ってくれてあったそうです。経過観察での診察時、偶然カルテの腫瘍をふたつに切断した写真が見えたのですが、内部は全体に血液が固まっているだけで、内容物が不均一ということもなく、血流が豊富ということばにも当てはまらなかったように思います。私が少し神経質になり過ぎていたのかも知れません。しっかり経過観察は受けて、あまり気にし過ぎないようにしますね。今、気が付いたのですが、迷う中年さん、横レスになってしまい、申し訳ありませんでした。
上記、返信を書きかけで用事に立ち、戻ってきて書き上げ、送信したところで、Sumitoさんのご返信に気が付きました。そうですよね。もう一度、前回の検査から半年後にあたる秋に予約を入れて、主治医の先生に相談してみようと思います。いろいろ考え込んでいた時は内面的に苦しかったけれど、思い切ってこの掲示板に吐き出させていただいて気持ちがほんとに楽になりました。どうもありがとうございました。Sumitoさんには以前もこの掲示板で励まして頂いて力を貰っています。掲示板の管理はとても大変だと思いますが、心から感謝しています。暑さ厳しい折、どうかご自愛下さい。