【放射線科】について、GISTとは関係ないことでも、不安なところや、知りたいこと、また、わからないことがありましたら、どうぞご質問ください。できる限り回答したいと思います。
放射線科は、正直言ってよく分からない、分かりにくい領域なので、専門的な回答をいただける方がいるのは心強いです。経過観察には放射線はつきもの。今後ともよろしくおねがいします。
経過観察の度に微量とはいえ被爆するのかと思うと、不安を感じていました。相談室開設、どうもありがとうございます。どうかよろしくお願いします。
YA様 おはようございます。●『微量とはいえ被爆するのかと思うと、不安を感じていました。』 まず、『ひばく』ですが、『被爆』は原子爆弾などによる被爆を言います。ここでの医療用の放射線ひばくは、『被曝』と書きます。似ていますが漢字は異なることから解説しましょう。 放射線被曝、確かに不安なことですね。特に日本国は過去歴史上世界に2個の原子爆弾が投下され、その2個ともわが国に被弾しています。被爆に被曝、言葉でも現実でも大変恐ろしい事実を日本人は知っています。なので放射線管理技術も世界でも有数の厳しい管理の下で使用されています。原子力発電所がときに問題視されるのは、わずかの故障、事故で大騒ぎになりますが、これは放射線、放射能がからむからで、一般社会において、いろんな工場もなにがしろ日々問題が発生していますが、公表されていないだけなのです。 放射線には、医療用に]線、γ線が用いられ、他にβ線、α線、紫外線、宇宙線、荷電粒子線、・・・・・などがあります。皆さんの生活の中にも、電子レンジ、携帯電話、テレビ、モニターなどからも放射線は放出しています。夏、日焼けも紫外線による皮膚異常を呈しているわけで、日焼けをして黒くなるのを喜ぶのはどうかと・・・ 安心してください。医療用放射線はそんなに気にすることはないですよ。私自身、透視撮影、アンギオ造影(血管造影)など、毎日放射線と仕事していますが、大丈夫なんですから!!患者様はそのとき限りですからね!!微量ですよ!!実際、そんなに怖いものだったら、私はきっと放射線科を出ているでしょう。
さくら様 こんにちは。 こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。私なりに、『皆様の放射線のハテナ?!』をできるだけ回答できるよう努めます。
私も最近GISTの疑いでひと月で2箇所の病院を巡り、検査漬けの日々でした。1ヶ月の間に超音波内視鏡2回、胸腹部X−P、腹部CT造影など、放射線被曝量が気になっていました。来週は、PET-CTも受けます。Dr.に言われるままに検査を受けていますが、ちょっと不安です。
被爆と被曝。文字の違いだけでもすごく安心しました。どうもありがとうございます。以前、気胸等でレントゲン撮影を繰り返したため、40歳でGISTになったのではないかと憂慮していました。放射線科GYさまの理路整然とした文章はすんなり脳裏に沁み込み、感謝の想いでいっぱいです。これからもどうかよろしくお願いします。
makoo 様 PET−CT のある大規模病院におかかりですね。まずは、正解でしょう。 GIST の疑いでの検査開始から診断まではどなたも幾多の検査を通過してきています。うちの母は、それらに加え腹部血管造影(肋間動脈、腹控動脈、腎動脈、上腸間膜動脈、下腸間膜動脈)もこなしております。CT造影はもう十数回経験をしています。 主治医も場合によっては研究的に余分な検査を求めることがあるかもしれませんが、患者様には医師から進められる医療を断る権利も、治療方法を選択する権利も持っています。しかし、診断までに必要な最低限の検査もあることを知っておかなければなりません。makoo 様の場合は、まだ初期段階にあります。超音波検査やMRI検査は放射線を使いませんから放射線被曝を受けることはありませんので、安心してください。ほとんど無害と考えられています。細かく言えばいまだ研究段階でしょう。今週の検査はPET−CTはγ線検査ですが、人体に著しい影響を見出すことはありませんが、検査後は尿に放射性物質(放射性同位元素)が蓄積しますから、水分(特にポカリスエットか、アクエリアス)を十分に摂り、排尿回数を多くしてください。尿には放射性同位元素を含むのでしっかり流してください!! 頑張って、前向きに進みましょう!!
YA様 いつもコメント有難うございます。 『気胸等でレントゲン撮影を繰り返したため、40歳でGISTになったのではないかと憂慮していました。』 それは、放射線生物学的に書くと、非確率的影響であって、放射線によって障害が発生するかどうかは、閾値(しきいち)がどこにあるかです。たとえば、私はみなさんより放射線に当たる量は多いですが、子供2人とも正常出産。しかも、嫁さんも放射線科に11年勤務していました。これと比較して、何にも放射線と関係なくても異常出産して問題の発生は防げません。基本的に被曝は、遺伝的に考えない(子供を出産しない)のであれば特に影響は少ないので、あまり気にしないほうが良いかと考えられます。 GISTと放射線の関係は、否定してもよいかと思いますが・・・・・ 40歳発症、うちの母は当時37歳発症で胃全摘、脾臓全摘、肝臓部分切除を私が小学校の頃に手術しました。それから、現在は69歳となりました。GISTの余命宣告も医師は本当のところ、わからないのが現状です。非確率的影響を胴考えるかは、今後の放射線生物学の課題となりましょう。
放射線科GYさまこちらこそいつも大変お世話になり、どうもありがとうございます。GISTと放射線の関係は否定してもよいとのこと、嬉しいお言葉でした。お母様、37歳で発症とのこと。ほんとに過酷な治療を受けられたことに胸が痛みます。その頑張りに脱帽です。私も発症年齢が近いので、とてもお母様が他人とは思えません。三重の離島から、いつもお母様を応援しています。
YA様 私は、三重の出島在住。YA様、『YA』で出身地離島がわかりました!私の先祖もT島出身で、先代の名も『YA・・SHI・・』です!直線距離25Km以内ですね!!ひょっとしたら、お会いしているかもしれません。 どうか、今後ともよろしくお願いします。
放射線科GYさま放射線科GYさまが三重県出身とは、本当に驚きました。ひとつ違うのはYAは私の名前のひと文字をローマ字化したもので、出身地名ではないということ。約二年前に、鳥羽の離島の風習を書いたエッセイを、某カメラマンとコラボで出版しているので、もしかしたらご存知かも知れません。この掲示板で初めてお返事を下さった放射線科GYさまのおかげでたくさんの出逢いに恵まれました。ありがとうございます。お母さまのお健やかな日々がいつまでも続きますよう、祈っております。
放射線科GYさまいつも、あたしが弱気になっていたら元気ずけてくれていたGIST長男さまですよね?お母様〜三重県出身ですか、あたしも三重県です。お母様37歳でGISTになったんですね。主人より10歳も若いです。32年も闘ってみえたんですね。これを聞いて、あたしも希望が見えてきました。弱音を聞いてもらった時はもう主人は、今すぐにでもダメなんだと、落ち込んでいたんです。その時、あきらめてはいけない家族が諦めてどうするんですかと、言われ我にかえりました。あれから、ずっとその言葉を忘れず闘っています。まだまだ、戦いははじまったばかりです。いろいろと経験教えて下さい。スーテントの副作用と闘っています。休薬の二週間に好きな物を食べに行ってるんです
まい様 こんにちは。『GISTの長男』→『放射線科GY』に名称変更しました。どうぞよろしくお願いします。【Mixi】消化管間質腫瘍(GIST) というコミュニティーから、私の実名(本名)と、私の自己紹介並びに正体を知ることができます。 さて、『休薬の二週間に好きな物を食べに行ってるんです』ですが、うちの母もこの思考を最優先しています。好きなものを好きなように、好きなだけ無制限にさせています。なにしろ、『30年胃がありませんので、痩せ細っていますが、生きる気力は他のどなたにも負けません!!支援する家族の前向き姿勢もどこの家族にも負けません。家族で闘って30年ですから。』と、言う気持ちがないと、この砦は越えられません。母が、30年前私が小学4年生頃にGIST(胃粘膜下腫瘍)で手術しなければ私たち姉弟が医療職に就くことは恐らくなかったでしょうね。 GIST,病気と闘い、諦めるときは人生に幕を閉じたその時だけです。いずれ、私も訪れる日が来ます。が、その日までは決して努力を惜しんではなりません!!頑張って!!
●服用前からある坐骨神経痛がひどくなっているのですが、薬の副作用による神経障害が出ているのでしょうか? 【服用前】からあるのであれば、単純にGISTと切り離して考えるのもポイントです。整形外科受診をされてみてはいかがでしょうか? たいてい場合、腰椎椎間板症が多いです。この場合、神経障害が朝起きたすぐ、足のしびれ、だるさ、全身倦怠感などが自覚症状として現れます。坐骨神経痛は、病名ではなく症状の状態をいいます。 ご参考に!!
【放射線科相談室】 日ごろ、皆様方には大変お世話になっております。私も、管理人様をはじめ、たくさんの情報とご意見をいただき、日々勉強になっておりますこと、深く感謝申し上げます。 ときどき、放射線に関する不安やわからないことなどがあれば、当院の放射線科と共に解明してゆこうと思います。また、当院整形外科(消化器内科でなくてすいません!そのうち、同僚の消化器内科専門をメンバーに取り込みたいと思っています!)との連携と共に発展をしてみたいと考えております。 どうぞ、ご遠慮なくご質問ください。出来るかぎり回答いたしたく思いますが、難題はご回答までに時間がかかる場合もございます。ご了承くださいませ。
放射線科GY様 始めまして、私は、53歳の男でGISTでは無いのですが、ご相談させて下さい。平成20年4月に腎臓癌になり、左の腎臓を全摘いたしました。平成21年の8月の定期検診にて、恥骨に転移が認められ、ネクサバールを処方されましたが体に合わず、スーテントに切り替えて、3クールのなかばになります。今月の15日の、CT,MRの検査で、恥骨の癌は、液状になっていて、壊死している可能性が高いが、癌が小さくなつているわけでわないので、足などの影響を考えると手術はできないので、放射腺治療を行いましょうという主治医の判断でした。私の不安は、腎臓原発の癌は、放射腺に耐性が有ると聞いたことと、一度放射腺をかけると、又次に放射腺をかけたり、手術もできないと言われたことです。主治医の判断に従うつもりですが、不安がのこります。アドバイスをお願い致します。
ごろちゃん様 はじめまして。私も本名、ごろうです。 さて、早速ですが、放射線の感受性から説明しましょう。■全身被曝と局所被曝 全身が放射線被曝することを「全身被曝」、人体の一部が放射線被曝することを「局所被曝」と呼んでいます。 人体を構成している組織・臓器には、放射線被曝による影響を非常に受けやすい組織・臓器、影響を非常に受けにくい組織・臓器、あるいはその中間くらいの影響を受ける組織・臓器と、いろいろあります。専門家は放射線被曝による影響の受けやすさを「放射線感受性」といい、影響を受けやすいことを放射線感受性が高い、影響を受けにくいことを放射線感受性が低い、と表現しています。 一般的にいえば、細胞分裂を行って新しい細胞を次つぎにつくり出している組織・臓器、たとえば血液をつくっている造血臓器や、卵子や精子をつくっている生殖腺などが、放射線感受性の高い組織・臓器であるといえます。これに対して、筋肉、骨、神経組織などのように、細胞分裂をほとんど行わない組織・臓器は、放射線感受性が低いと考えられています。全身被曝の場合には、放射線感受性の高い組織・臓器を含めて全身が放射線によって被曝するため、局所被曝の場合より放射線による影響が大きいといえます。 宇宙線に起因する航空機乗務員の放射線被曝を、放射線被曝の形式によって整理すると、体外被曝、慢性被曝、全身被曝であるということができます。■組織・臓器の放射線感受性 放射線感受性 組織・臓器 非常に高い リンパ組織造血組織(骨髄、胸腺、脾臓)生殖腺(卵巣、精巣)、粘膜 比較的高い 唾液腺、毛のう、汗腺、皮脂腺 中程度 肺、腎臓、副腎、肝臓、膵臓、甲状腺 低い 筋肉、軟骨、骨、神経組織 B放射線障害の分類 放射線被曝によって生じる影響のうち、医療上の治療の対象になる影響を「放射線障害」といいます。 放射線障害は医学的な観点から「身体的影響」と「遺伝的影響」に分類することができます。身体的影響とは放射線被曝した本人に現れる障害のことであり、遺伝的影響とは放射線被曝した人の子孫に現れる障害のことです。 放射線被曝してからのち症状が現れるまでの期間を「潜伏期」といいますが、潜伏期の長さによって、身体的影響は「早期障害」と「晩発性障害」に分類することができます。早期障害は放射線被曝ののち数週間以内に症状が現れる放射線障害のことであり、また晩発性障害は放射線被曝ののち数週間を超えてから症状が現れる放射線障害のことです。早期障害には皮膚障害、脱毛、白血球の減少などの造血臓器の障害、生殖腺の障害(不妊)などがあり、晩発性障害にはガン、白内障(目の水晶体が白濁することによって生じる視力障害)、胎児の障害、寿命短縮などがあります。 一方、放射線障害は放射線防護の立場からは「非確率的影響」と「確率的影響」に分類することができます。非確率的影響は、最近では「確定的影響」と呼ばれることもあります。
ごろちゃん様【足などの影響を考えると手術はできないので、放射線治療を行いましょうという主治医の判断でした。私の不安は、腎臓原発の癌は、放射線に耐性が有ると聞いたことと、一度放射線をかけると、又次に放射線をかけたり、手術もできないと言われたことです。主治医の判断に従うつもりですが、不安がのこります。】 恥骨転移のがんに放射線治療が有効でない?とは思いませんが、全身のどこか他に転移はありませんか? 放射線の耐性を考える前に、腎臓は中程度の感受性を持っています。手術が出来ない理由を正確に聞くことです。一部を積極的に治療しても他に何か問題があれば手術はしません。特に大動脈に癒着している場合は、不能です。 今も横にいる整形外科医と相談しましたが、骨転移しても手術は可能だと言っています。ただ、ごろちゃん様の画像を見せていただいたわけでありませんので正確な診断はできません。 ことに、どのような病院で受診治療をされているかですが、病院のレベルによって治療は大きく変わります。
放射線科GY様お世話になります。今月の15日のCT、MRの検査で、恥骨以外の所には、転移していないとの医師からの説明でした。病院は、県内でも大きな病院です。PET検査でも、恥骨以外の所には、転移していないとのことでした。アドバイスをいただいた様に手術ができない理由を正確にききます。そして、又ご相談させてください。宜しくおねがいいたします。本当に有難う御座います。
ごろちゃん様 おはようございます。 『PET検査』放射性同位元素(ラジオアイソトープ;RI)を用いた検査でホット(放射性同位元素の標識集積箇所)な部分が無ければ転移はなさそうですね。Ga(ガリウム),99mTc(準安定状態テクネシウム)を用いたシンチ検査はされていますか?がんの診断には有効な検査です。 恥骨周囲には高度な放射線感受性の高い男性の生殖腺があり放射線治療が難しい場合があります。恥骨と隣接して膀胱がありますが、膀胱も泌尿器科が手術を行っておりますので、手術不能という、正確な理由を追究されることと思います。また、足、下肢の神経は感受性が低く恥骨周辺には分布したいないので問題はなさそうですが、そけい部や股関節あたりにはリンパが集中しているためある意味、放射線治療が難しいかもしれません。股関節の手術は、整形外科が毎週のごとく実施しています。 放射線治療の成績は、人によってまちまちでして、良く効く方もあれば、耐性?と表現して効き難い方もおられます。体質に合うか合わないか、は、やってみないとわかんないことも多々とあります。 県内でも大きい病院・・・・・・ 私の母は、県下最大の市立病院の消化器科と外科で余命4ヶ月の宣告を受け、手術も不能、強引にすれば術中死は確実!と言われました。どうするにも方法はありません。死を待つだけ、と。 が、わが家族は、納得がいかず『愛知県がんセンター』のセカンドオピニオン外来で、この診断が一転くつがえされ、消化器内科が手術対象だ!消化器外科に紹介されて、即手術可能となりそれから現在、生存6年目を迎えております。(いろいろな問題は次々起こりますが・・・)医師のレベルは病院によっては大きく大きく異なります。ですので、ひとつの病院の医師に限らずに他の医師の意見もお聞きになられることです。本当に今の主治医だけで判断してもいいんですか? 自分の人生ですから、積極的に進むことです。早速、今日、いや、明日にでもお出かけください。時間がものを言うと思います。 頑張って!頑張って!まだ、間に合う!! ごろちゃん様が私の家族ならば、私は、ごろちゃん様をすぐにセカンドオピニオンに今日おつれします。ここくらいの意気込みが欲しいですね!食事する時間があるのならば、必ず行けるはず。写真画像から、診療情報提供書など、患者が希望すれば病院は用意してくれます。
放射線科GY様ご心配、貴重なアドバイスありがとうございます。さっそくセカンドオピニオンにいきたいとおもいます。今回は、シンチ検査は受けていません。有難うございます。感謝です。
GISTから食道がんになってしまいました。がんセンターでの治療、放射線治療(ライナック高エネルギー放射線照射)と、化学療法(抗がん剤)を併用して治療に望みました。 狭窄した食道は、25回の照射によって広がり、良好な結果が得られたものの、体力が奪われたのが強烈に打撃を受けました。 その後は、緩和ケアとなり今に至っていますが、予想外の悪展開に落胆しています。