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[4437] 質問させて頂きます レッドスター - 2010/03/02(火) 03:46 -

初めまして。疑問に思う事があるので質問させて頂きます。


何かの文献で読んだのですが消化管にできる粘膜下腫瘍はGISTが多いが、食道に関しての粘膜下腫瘍は筋原性(平滑筋腫が最も多い)が大多数を占める。みたいな事を読みましたが本当なのでしょうか?

一方である報告によると近年、GISTの診断基準確立により免疫染色を行うと食道のGISTも決して少なくないと言うような事も書いてあったり、一体どちらが正しいのか良く分からないのですが…どうなんでしょうか?

インターネット等では前者をよく見かける気がするのですが、GIST診断基準確立している現在でも尚、食道粘膜下腫瘍は筋源性(平滑筋腫が最も多い)説が優位である、と認識すれば良いのでしょうか?


宜しくお願い致します。

[4443] 68個の食道粘膜下腫瘍の統計 Sunny南加 - 2010/03/03(水) 03:12 -

食道GISTの頻度が非常に低く、ある文献では全GISTの1%以下、あるものは5%以下だと書かれていますが、稀なので正確な統計が不可能が現実でしょう。英文検索して見つけました。下をクリックして80%位下で見つかります。
http://www.thedoctorsdoctor.com/diseases/esophagus_stromaltumors.htm
Am J Surg Pathol 2000 Feb;24(2):211-22 Abstract:
部分的に翻訳しました。
ヘルシンキ大学の軍病理学研究所とHaartman Instituteからの合計68個(一人は二個の腫瘍が見つかった)の粘膜質下腫瘍の統計が一番大きなスタデイです。
最近の免疫組織化学の評価基準によって分類し直した。そのうち17人がGISTs、48人が平滑筋腫(LMs)、および3人が平滑筋肉腫(LMSs)だった。
食道GISTsは男性12人、女性5人で、年齢中央値は63歳(49-75歳年間)。全ての腫瘍は食道の3分の1の下部原発で、最も一般的な苦情は嚥下困難だった。
相対的に、食道の平滑筋腫LMsは48人で、より若い人口(年齢の中央値、35歳)で起こりましたが、GISTグループの様に男性が67%だった。 すべてのLMsはほとんど痛みを感じず腫瘍関連の死亡率は0だった。 LMsはeosinophilic cytoplasm細胞質を見せ、デスミンとSMAに陽性で、CD117とCD34らに陰性をしめした。
すべて3人の平滑筋肉腫(LMSs)が、筋肉セルのマーカーに陽性、しかしCD117陰性の大きい高悪性度の腫瘍だった。3人すべてが肉腫で死亡した。
食道GISTsは、胃、腸のGISTsのように、C-kit陽性でエキソン11変異を示した。

[4448] Re:質問させていただきます Sumito - 2010/03/05(金) 02:40 - MAIL HOME

はじめまして、Sumitoと申します。

まず最初の文献は西田俊朗先生、廣田誠一先生著のGIST Educational Bookに書かれています。
現在はGIST研究会のウェブサイト
http://www.gist.jp/pdf/2-5.pdf
でも読むことができます。

この本は2003年に出版されましたが、その時点ですでに免疫染色によるKIT蛋白の検出が行われておりました。もちろん試薬や検索機器も進歩しているでしょうから、精度は増していると思われますが、両者の優位差が変わるほどではないのではないかと思います。

sunny南加さんの書かれている通り、食道GISTについての詳細な統計は、なかなか見つけられませんでした。
現行では食道粘膜下腫瘍は筋源性(平滑筋腫が最も多い)説が優位である、という事ではないかと思います。




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