私の父(現在56歳)は、2007年7月に小腸原発のGISTの手術を行いました。その際、腹膜播種がみられ、グリベックの服用を開始しました。2009年8月、骨盤内でグリベックの耐性が見られ、再手術をしました。骨盤内の腫瘍は出血していて、目に見えるものは取り除いたといわれました。10月よりスーテントを服用し、昨日CT検査をしたら同じ骨盤内で再発していることがわかりました。スーテントは骨盤内の腫瘍には効いていなかったみたいです。皆さんにお伺いしたいのですが、その後の治療方針はどのようなものがあるのでしょうか。また、再手術のときの遺伝子検査で、『二次遺伝子変異はなし』ということだったのですが、どのような意味でしょうか。以上2店をお伺いしたいと思います。
エクソン11の変異によるGISTにはグリベックは効果的ですがスーテントはあまり効果を現さないそうです。エクソン9の変異であればグリベックは効きませんがスーテントは効果があるそうです。もし、エクソン11の変異であるならば、グリベックの増量(800mm)、もしくは400mmでの継続の多臓器への再発を抑える可能性があります。僕は肝臓に再発しましたが、摘出手術後、グリベックを継続しています。スーテントに行かなくて良かったと思います。僕はエクソン11の変異です。
それは原発が遺伝子変異を起こして(たとえばエクソン11の変異)発生したのに対して、今回の再発腫瘍がさらにそこから変異を起こしていたとするならばさらに手強い腫瘍となるという意味だととらえています。幸い、二次的変異はないということなので前述しましたがグリベックの継続も効果があると見られます。骨盤内の腫瘍の中にもグリベックで押さえられているものと、そうでないものがあったと考えられると思います。
ちさとさん こんにちは。マケルさんの書き込みと合わせてこちらもご覧下さい。http://www.gist.jp/bunken/08.htmlhttp://www.gi-cancer.net/gi/ronbun/2006/ronbun_060502.htmlGIST診療ガイドラインについてはこちらです。http://www.gist.jp/guideline/05.htmlグリベック、スーテントに耐性のGISTに対する新薬の治験も行われています。すでに行われている治験にすぐ参加するか、新たな治験を待ってグリベック増量で様子を見るか、など、今後の方向性を決めていかなければいけないと思いますが、昨年より国立がんセンター内に「肉腫診療グループ」が開設されていますしhttp://www.ncc.go.jp/jp/ncch/clinic/sarcoma.htmlSMTRCではキュアサルコーマボードというチーム診療も受けられるようになっています。http://smtrc.org/topics/images/20091208-4-1.pdfhttp://smtrc.org/topics/images/20091208-4-2.pdfこういったところへ主治医を通して相談してみてはいかがでしょうか?
マケルさん、sumitoさんありがとうございました。主治医と今後どのような治療方針を進めていくかという事を相談したいと思います。治療方針等決まりましたら、またこの掲示板にご報告させていてだきます。
ちさとさんのお父さんとは同じくらいの年回りですので人ごととは思えませんが、グリベック400mgが耐性、スーテント無効果とは苦しい状況です。グリベック600mgから開始し状況によって800mgに増量が考えられないでしょうか?厳しい状況ですが頑張ってあげて下さい。
皆さん御無沙汰しております。経過報告をさせていただきます。父は、2月中旬より治験への参加が決まりました。まだ詳しいことは説明を受けていないのでわかりませんが、とりあえず頑張ってみるそうです。後日また報告させていただきます。