The Life Rafter Group のe-mailにグリーベックの抗がん効果発見者の記事が出ていました。それはGail Mansfield (Tim's wife)さんからの物でOregonのPortland Tribune紙に最近かかれた記事で、クリックすると英語で読めます。
http://www.portlandtribune.com/archview.cgi?id=31991
http://www.portlandtribune.com/archview.cgi?id=31964
私はグリーベックはスイスの薬会社ノバチスがCML白血病を治すターゲッテド抗がん薬として開発されたと読んでいました。実はグリーベックは1980年代にノバチス社の化学者が開発したのですが1998年にDr. DrukerがCML白血病に効くと発見するまでST1571と名ずけられ棚上の一化学物だったと書かれています。Dr. Drukerは癌研究医でHarvard大学から1993年にOregon Health Science University, OHSU大学に移り、ノバチス社に白血病抗がん薬の有効性を説き、製品として市売を求めたようです。一年に5000人程度の患者が相手の小市場にの投資はノバチス社は得策でないと全然動かなかった様です。Dr. Drukerは癌研究医、また癌臨床医としての特別な熱意で説得し五年後にノバチス社のCML白血病抗がん薬としての市売に成功しました。他に:
• Dr. Drukerはノバチス社からの謝礼、報酬はゼロ。
• 現在ノバチス社のグリーベック薬の年収は20億ドル、約2.2兆円とのこと。(どうしてこの薬はこんなに高価なのか? 弱い者苛めの大金儲け!と思いますが。Sutent, またAmgenの新薬の競争相手が出てからの値下げ効果を期待しているのですがーー。)
• この発見でDr. Drukerは一躍有名になり、研究予算が拡大、OHSU大学で新しい化学生物実験室で新薬開発に邁進する。
• Dr. Drukerの現在の年俸は12万5000弗。(医師としては高額ではないと思う。)Howard Hughes Instituteが彼の研究費の全てを出している。
• Dr. Drukerは「グリーベックはターゲッテド抗がん剤の最初の薬だった。将来は殆どの癌は治療出来、管理出来、または治すことが出来るだろう」と。
ご存知だと思いますが、ヘルシンキ大学での臨床結果でグリーベックはGIST腫瘍抑制に異常的な効果があると判ったのは2001年です。