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[4362] グリベック、スーテントのエクソン9、11のGIST抗癌効果、試験管内の実証 Sunny南加 - 2010/01/28(木) 13:48 -

先日偶然に見つかった2009年ASCO学会のSuzzanne Georgeのスライドプレゼンテーションを聞きました。
題は: Targeting Targeted Therapies in GIST: The emerging role of therapeutic drug monitoring of tyrosine kinase inhibitors in GIST
狙い撃ちするGIST標的療法: GISTのチロシン・キナーゼ阻害剤治療管理の新しい役割

その主なメッセージの一つは エクソン9のGISTであればグリーベック400mgでは足りなく、800mg服用が効果的である です。
これは治療データーで明らかにされていますが、非常に興味深かったのはこれを試験管内の反応で実証する二つのスライドでした。

最初のスライドはエクソン11のGIST細胞の生存能力が減退するグリーベック、スーテントの薬濃度が両者あまり変わらず、15nM,10nM以上でないと影響がないとグラフに出ています。

おなじ実験で、エクソン9GIST細胞の生存能力が減退するスーテント濃度はエクソン11と殆ど差はない。
しかしエクソン9のGIST細胞の生存能力を減退させるグリーベックの薬濃度はエクソン11の倍の25nMでないと効果がないと実験グラフに出されています。 (nM = nano mole. 薬濃度)

この実験グラフが示す一つは薬濃度がある一定の敷居値以上に上がらないとGIST細胞の生存能力に影響がないことです。すなわち一日、100、200、300mg服用では効果がほとんど無いことを証明しています。

スライドプレゼンテーションを止め、画面を撮影しました。この掲示版では写真をポストできないので、G.netにポストしました。参考にして下さい。

[4363] 転移性GISTにおける薬物血漿濃度テストの役割 Sumito - 2010/01/28(木) 21:13 - MAIL HOME

Sunny南加さん、いつもありがとうございます。

このビデオはGSIのサイト内
http://www.gistsupport.org/videos/drug-plasma-level-testing-in-gist.html
「The Role of Drug Plasma Level Testing in Metastatic GIST」
として紹介されています。ご指摘の部分はビデオの1/3ほど進んだところで登場します。
Sunny南加さんの画像は、後ほど私のホームページ内に取り込んでご紹介したいと思います。
(Sunny南加さん、よろしいでしょうか?)

血漿濃度テストが話題に上る事が多くなりましたが、昨年の春にノバルティスを訪問した際、ノバルティスの方で血漿濃度テストを実施してもらえないか?あるいは業者・施設等を紹介していただけないかと訊ねましたが、現段階では一般の患者さんへの紹介は無理との返事でした。
その後11月のサルコーマセミナーで、偶然岡山県の川崎医科大学付属病院でこのテストの準備が進んでいることを知りましたが、現在はまだ準備が整わず、院外からの依頼については全てに対応する事は難しく、しばらくお待ちいただきたいとの事でした。また、G.netメンバーSさんからの情報では、熊本大学薬剤部で、院内の患者さんに対するテストを実施しているとの事です。日本ではまだまだ少ない血漿濃度テストの実施施設ですが、エクソン変異箇所によって適正服用量が変わってくることが国内でも広く認識されないことには、普及させることも難しいと思われます。

皆さんのお近くで実施している施設・病院がありましたら、ぜひお知らせ下さい。現在は準備中で公表は控えたいという事でも構いません。その場合、個別に問い合わせさせていただきます。よろしくお願いいたします。

[4365] コッピーライトの法的な問題の可能性? Sunny南加 - 2010/01/29(金) 14:58 -

Sumitoさん、ごぶさたしています。
紹介されたサイトはDr. S. Georgeが患者さん教育のプレゼンテーションで、判りやすいですね。
こちらのGIST医師らはよく患者教育に時間を提供されています。
さて私が撮った画像ですが、私的な問題は全然ありませんが、ホームページ内に取り込んでのASCO, Dr. Jonathan Fletcher研究室等のコッピーライトの法的な問題の可能性の知識は皆無です。

なお、
>>4655 でポストしましたが、私も血漿濃度テストを受けました。採血時間が早すぎましたが、私の推定Cmin血漿濃度は好い臨床効果が得られる1110ng/mLにいたらない810から910 ng/mLでした。 Dr. GeorgeがQ&Aで答えていましたが、血中濃度と臨床効果の相関関係はそれほどしっかりした物でなく、一番信頼できるのはCTでの腫瘍径の縮小または安定化だとのことです。




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