先日、ジム ヒューズさんからLRGのメールに2008年EMSO学会でイタリアの S. Rossi医師らが発表されたマイクロGISTの PowerPointスライドが見つかったとメールがありました。40MBのファイルでダウンロードに時間が掛かりました。下の GIST Support International (Page3) にも要約されていました。http://www.gistsupport.org/media/newsletters/GSISummer2008.pdfこれは男112 女56 人、平均年齢70歳の患者の胃手術または解剖からの結果リポートです。その82%が他の病気をもっていました。1−10ミリのMicro GISTが予期していなかった高い頻度で偶然に見つけられている。 20−35%の頻度でMicro GIST (200,000-350,000 per million) が見つかっているが、Overt GIST、公然な GISTの頻度は12-14 per millionである。これらの極少な腫瘍は病理統計的な差はあるが本質的なGISTである。しかしこれらのMicro GISTがどうして退化し、本当のGISTに展開しないのか判っていない。更なる研究が必要だ。1−2cm の Micro GISTの病理的統計もでていますが、これらがMicro GISTの定義内に入っているのかはスライドでははっきり読み取れません。このスライド、要約を読み、2cm以下の粘膜下腫瘍の治療は「観察」だとの妥当性が納得できます。
Sunny南加 様 いつも、高度な学術的情報をありがとうございます。研究されていますね。いつも、最新情報の提供に興味があり、また勉強になり、深くお礼申し上げます。新規ニュースソースを楽しみにしております。 GIST、世界中で研究が進んでいますね。期待しています。 今後とも、よろしくお願いいたします。
医学書院「胃と腸」2008年2月号http://medicalfinder.jp/ejournal/top-05362180-43-2.htmlhttp://medicalfinder.jp/ejournal/1403101275.htmlからも真のGIST発生頻度として顕微鏡的GISTのことが書かれています。実はほとんど全ての胃には顕微鏡的GISTが多発している事が推測されますが、臨床GISTまで発達するためには、さらに別の遺伝子変化が必要で、c-kit遺伝子と他の遺伝子が多重して変化を起こす可能性は低いため、発見・切除されるGISTは稀であり、そのほとんどが単発なのではないかとあります。