12月１日に半年おきの診察に行ってきました。幸いに私の腫瘍は安定化し、この度は１−２ｍｍほどの変化で、映像測定エラー数値内のだと私から言いましたら、医師も心配ないとの返事でした。診察前に用意した質問の一つが「血中濃度テスト」です。主治医は勧めもしませんでしたが、拒否もせず、「君とアカデッミック的な討論してもよいが」 とチョッと皮肉を言われました。私は「アカデミックではなく、色々と自問論争できるが」 と前置きし、1. 自分のグリベック効果が良いのにこの新情報をどの様に使うか？ 2．もう五年以上もグリベックを服用しているが、耐性が心配だ。血中濃度を確認して腫瘍の縮小、安定化を伸ばしたい。3．もしかして、血中濃度が十分以上であれば薬減量で副作用を抑えたい。と言いました。主治医は「あなたの薬効果が大変よい。結果がどう出ようと、私は服用量を変えないだろう」 と釘をさされました。 それで、「費用はどれだけ かかるのですか？」 と聞いたら、「送れば、血中濃度テスト費は製薬会社が補う」 との事、「それだったら」 とその場で採血をしてもらいました。一昨日メールで催促し、その結果が今日届きました。“Good news and Bad news.”です。>>704で [3191] グリベック血漿中濃度が臨床効果と相関する SunnySoCal - 2008/06/22 でポストしましたが、グリベック最低血中濃度Cminを1110ng/mL以上に維持すると良い臨床的効果と相関するとリポートされています。主治医のナースから送られたメールによると調整された血中濃度は1347ng/mLで良効果範囲内の数値だとのGood Newsでした。その後、別の係人から送られた “CML/GIST Alliance Blood Test Result Report” 原本のコッピーによると、実質血中濃度は1070ng/mLとの “Bad News” でした。つづく
血中濃度検出テストには通常服用時の３時間前以内に採血しなければなりません。（このリポートによる。）私のは６時間前でした。ですから、最低血中濃度は実質血中濃度1070ng/mLより低い値のはずです。しかし調整された血中濃度は1347ng/mL。 えっ変？とリポート詳細をしらべたら、採血したナースの記入１字に大変な間違いが見つかりました。採血時間が11:54PM、真夜中。実際は正午前だったのです！ たった１字で１２時間の差！薬濃度変化は指数関数式で計算できます。Excelで計算し、薬の半減時間を15から20時間と挿入すると、最低血中濃度は810から910 ng/mL になります。 統計的な好臨床効果が得られる1110ng/mLの73％から82％です。がっかり。 私の肝臓の調子が良く、薬の代謝が速く、蓄積されないのかなと思っています。でも薬効果は良く、食道の単体腫瘍は安定化しCT画像面積で服用前の30％以下に縮小しています。まあ良いか。この週末に医師にメールを書き、このエラーを指摘し、自分の意見を出します。これでグリーベック減服用できなくなりました。しようがない、副作用緩和策に専念します。ここで言いたい事の一つ：医療関係者もミステークをします。原本のコッピーを貰い、詳細確認する事をおおいに お勧めます。
Sunnyさんこんばんわ。今日も貴重なレポートありがとうございます。興味深く読ませてもらいました。 看護師さんのミスはともかく，思いのほか血中濃度が低かったんですね。ちょっとびっくりしてます。 効果があるという数値以下でもSunnyさんの場合十分効果があると考えることができるかと思いますが，血中濃度が標準値あればもっと腫瘍に対して効果が出るとも考えられますね。 ちょっとこの辺は難しいですね。 日本で測定が始まったというニュースを聞いたばかりですが，実は十分な濃度が保たれていないなんてケースが多かったりするのかもしれませんね。 十分なデータが出てくると，以外に標準値が再検討されたりするのかも知れないしですね。 これからそのあたりのデータが出てくるでしょうから注意していたいと思います。 でも，Sunnyさんに減薬して副作用を緩和するという方向で結果が出なかったのは大変残念でした。副作用の緩和に頑張ってください。
