グリベックはゲノム変異を起こしたGIST細胞の増殖を抑制、または死滅させます。しかしGISTの元祖なるGISTステムセルには無効です。(GISTステムセル存在はGIST治療に顕著なOHSUのDr. M. Heinrichに個人的に確認しました。) わたしはGISTステムセルがGIST腫瘍細胞に分化した時点でグリベックの「御用」を 信じ服用続行しています。その効果がでるのは400r以下でも大丈夫なのだろうと、2年間300rに減薬し、その後、再発なしを確認後に200rに減薬、この9ケ月間、MRIでもGISTの影は確認できませんでした。しかし200rでどうにか副作用も軽くなり、QOLを天秤にかけて、効果のある事を信じています。
正式には核分裂像数です。これは摘出したGIST腫瘍を薄く切り、顕微鏡下で分裂進行中のを数えての数値です。これは顕微鏡を400倍の視野にし、一番分裂進行中の進んだ50の視野の中で見つかる分裂進行中の核分裂像数を数えて数値を出します。それで5個みつかったら5/50HPFとの単位がつきます。HPFはHigh Power Fieldを意味し、実際は400倍です(=接眼レンズ10倍 X 対物レンズ40倍) 。 50か所の視野は多いので、10か所の核分裂像数が出される事があります。5/10HPFと書かれていたら、これは50/50HPFと同じと見られ、非常に増殖度の高い腫瘍になります。