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[8613] BLU-285の「顕著なGIST抗腫瘍活動性」特にPDGFRαに Sunny北加 - 2016/12/25(日) 09:10 -

この12月初めに第28回EORTC-NCI-AACR ミュンヘンで開催された分子標的がん治療に関するシンポジウムでBLU-285薬は進行した、特にPDGFRαの変異のGISTに非常に効果が高いと発表されました。まだ第I相治験ですが、これだけ顕著に効果があるGIST治療薬が、特にPDGFRαに, 出てきたと希望を持ちたいと思います。原文は下で読めます。

Results from 3 ground-breaking studies show early benefit to patients
「3つの画期的な研究結果は(GIST) 患者に早期の恩恵」
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-11/eeco-rft112916.php

BLU-285薬に関した一部を翻訳しました。

オレゴン州保健科学大学 OHSUのMichael Heinrich教授(MD)は次のように語った。
「第I相治験で推奨量確立を目的で服用量を増やしているが、BLU-285は顕著な抗腫瘍活性を示し、 CTおよびMRIスキャンでは、15人の評価可能なPDGFRα患者のうち14人、そして評価可能なKIT患者13人のうち5人が腫瘍縮小したことが示された。血液内を循環している変異したPDGFRα DNAが10分の1以下に減少していることが腫瘍縮小画像イメージング確認前に解った。この治療は患者さんによく耐えられ、27人の患者はこの治験治療を続けているが、9人は病気進行して治療中止した。」

Dhingra博士は次のように述べている:「この研究のデータは、PDGFRα および KIT変異を有するGIST(活性化ループのExon17, 18突然変異を含む)が、強力で選択性の高いチロシンキナーゼ阻害剤であるBLU-285に感受性があることを示している。初期的な非常に低服用量でも臨床効果があり、進行した疾患を有する患者にも活発であった。液体生検は、治療開始から2週間以内に循環腫瘍DNA(ctDNA)が大きく減少していた。」

コメント:
1. 治験第I相はどれだけの服用量に患者さんが耐えられるかの確認が第一目的です。最少量でも効果があり、特にPDGFRαのGIST患者さん100%に腫瘍の縮小効果が確認されたので、第II相に進むのは時間の問題でしょう。

2. 効果結果の表によるとKIT変異のGIST患者さんのこの薬の治療効果率(DCR)は54%ですが、彼らは多くのTKI治療薬に耐性がでた重篤な患者さんであることを考慮しなければならないと思います。GSIのMarina さんによるとキット変異の腫瘍には1日、135r以上服用しないと効果が出ないと観察されています。

3. レゴラフェニブ治験でも使われましたが、この治験でもLiquid Biopsy、液体生検がCT, MRIに並行して行われています。驚いたのはGIST腫瘍のDNAカケラを示すctDNA(circulating tumor DNA)は服用と同時に急降下しゼロになっていることです。

4. 副作用、または薬の毒性にて治験をやめた患者さんは、少なくとも現在の時点ではゼロです。

2017年には第一相の治験加入者を増やすとの事です。

このプレゼンテーションのスライド二枚を添付したのをG.net(仮)にポストし、一般公開しました。下をクリックして見られます。
http://gist.sns-park.com/?a=page_o_diary&target_c_diary_id=545




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