何時も参考になる情報 ありがとうございます。
さて私は別の視点からのイマチニブ耐性を考えてみたいと思います。
結論から言うと初めからイマチニブが効かない変異の芽が潜在し、それが何かの切っ掛けでGISTとして成長し 、結果的に耐性がというのではなく、
GIST自身が生き延びる戦略としてイマチニブが効かない別の遺伝子変異を引き起こしたり、自らの栄養分のために血管を太くしたり、バイパスを造成したリ、あるいは免疫逃避機構(例えばPD-1/PD-L1)を構築したりでイマチニブという敵に対抗して耐性が現れるという仮説です。生体機械論に対して生気論?というようですが、<ハードウェアを動かす可能性のあるイントロン>もストレス等で壊れてGISTの要因になったのではなく、GISTの基細胞がストレス等による外因による部分的な生体細胞の危機を察知してイントロンを狂わせて増殖を引き起こし、結果GISTとして現れたということです。つまり生体全体としては合成の誤謬で生体内進化も完全でないわけですが。
10年以上イマチニブを飲み続けて再発せずにいたり、PR(縮小 )、SD(維持)を保ったりしたのに休薬
したら再発、拡大してしまい、イマチニブを再服用しても以前と違ってまったく効果がない事例は以下のような解釈を。
服用の間はイマニチブに体力を奪われて身動きできないGISTやその基細胞が上に述べたような新たに生き延びる戦略の準備をしており、それを休薬期間に実現してしまい、そのためイマニチブが効かなくなってしまった。
したがって耐性を避けるためには平凡な方法しか
ないように思えます。まず休薬せず飲み続けることやGISTに使命感を覚醒させないためにストレスのない生活を送ること。