母が先日GISTとのことで手術をしました。
結果5cmの腫瘍を取り除きましたが短期間に腫瘍が大きくなっていることから高悪性リスクと予想されます。（病理の結果はまだです）

また、担当医から母は腎臓が悪いためにグリベックは使用できないという話をされ
他に使用できる薬がないか色々調べていましたらhttp://ganshien.umin.jp/research/spotlight/kobarahideki/03.html
のページを偶然見つけました。

当方こういう専門的なものを見るのがまだ慣れていないため正確に理解できない所もあり
どなたかご教授頂きたいのですが

ここに書かれている
カンデサルタンという薬とテルミサルタンという薬はグリベック以外にもGISTの治療に期待できるというこで良いでしょうか？

乱文申し訳ありませんが何卒宜しくお願い致します。

laboさん、

参照された文献を素読みしました。これは開発途中時の試験皿内の非公式的な実験報告で、まだまだ頼れる結果ではないと思います。カンデサルタンとテルミサルタンのGIST幹細胞抑制効果のグラフが示されていますが、抑制効果がでる薬の濃度が指摘されていませんから不完全です。またこの実験はGIST-T1細胞株一種類の反応でけです。GISTには多種多様な株がありますから、これは非常に初期な実験効果でしょう。もしもこれら薬にGIST腫瘍抑制効果があると解っても試験皿からマウス、そして人体対象の治験をしなくてはならず、最低５年はかかるでしょう。

知らないのでイマチニブ（＝グリーベック）腎機能障害と検索しました。日本語では的確な文献は見つかりませんでしたが、英文で権威のある文献（Journal of Clinical Oncology) が見つかりました。
Phase I and Pharmacokinetic Study of Imatinib Mesylate in Patients With Advanced Malignancies and Varying Degrees of Renal Dysfunction: A Study by the National Cancer Institute Organ Dysfunction Working Group
題名は「高度な悪性腫瘍と様々な腎機能障害持つ患者でのフェーズIとメシル酸イマチニブの薬物動態研究：国立癌研究所臓器機能不全ワーキンググループ

これは下をクリックすると出てきます。
http://jco.ascopubs.org/content/26/4/570.abstract?ijkey=85b20a8f7935e663d69060c9f22781b1fef5914a&keytype2=tf_ipsecsha

このレポートの結論は：
毎日800 mgまたは600 mgまでのイマチニブ服用増加は軽度(800 mg)及び中度(600 mg)の腎機能障害をもつ患者に問題なく耐えられた。

他に、下が見つかりましたが、これは上の文献を参照していました。
Imatinib for Patients With Liver or Kidney Dysfunction: No Need to Modify the Dose
http://jco.ascopubs.org/content/26/4/521.full
「肝臓や腎臓機能障害を有する患者に対するイマチニブ：服用量を変更する必要はない」

laboさんのお母さんの担当医はGISTそしてグリベックに経験の深い医師でしょうか？

私はGIST歴2０年を超えるシニアーの一患者です。GISTは中々強かな腫瘍です。GISTそしてその治療に詳しい医師に診てもらうことが非常に、非常に重要だと思います。上の文献をプリントし、医師に見せてください。多分グリベック服用初期は200mgほでで始まり、比較的に頻繁な薬の血中濃度の検出にて腎臓の影響をたしかめられるでしょう。

laboさん、上記の文献によるとよほどお母さんの腎臓が悪くないかぎりグリベック服用は大丈夫だと思います。頑張ってください。

「カンデサルタンとテルミサルタンのGIST幹細胞抑制効果のグラフが示されていますが、」　を

「カンデサルタンとテルミサルタンのGIST細胞抑制効果のグラフが示されていますが、」と直します。

失礼しました。

Sunny北加さん
色々とありがとうございます。

『GISTそしてその治療に詳しい医師に診てもらうこと』
医師には不信感もあり
本当に今回そのことを強く感じました！
母の腎臓は中高度の障害ですが希望を持ってセカンドオピニオンに行ってきたいと思います！

ありがとうございます！