●過去記事検索
(キーワードを記入してください。)
 

GIST患者のための情報ページ
 
GISTERS.netのご案内 

その他の情報
 
   
 
 
[3903] 患者の権利 Sunny南加 - 2009/08/21(金) 02:02 -

くまママさん[4270]の“画像データが欲しいと話したら、「差し上げられません」ときっぱり拒否されました。”を読み、彼女の日本医師の言葉に驚き、ポストしました。

前にも書きましたが、米国では患者治療テストなどの情報は患者がコッピーを貰える権利があります。これらの情報は直接的、または間接的に患者が払って得た、患者の私有物で、医療機関や医師らが管理保管しているが、彼らの私有物ではありません。

私はCT Scan 後、診察のさいUCLA放射線科ライブラリーに立ち寄り、CTの画像CDを$15で購入しています。私のパソコンに挿入し、CT画像再生ができます。また診察の際、主治医(ガン内科医)からRadiologists – 放射線科医による画像解析リポートの結果を教えてもらい、血液検査の結果とリポートのコッピーを「貰えますか?」と無償で貰ってきます。数ヶ月前にした心臓エコーテストのCDもテスト半時間後に貰ってきました。(これは無料でした。)

アメリカでは治療テストなどの情報コッピーを得ることは患者の権利の一つとHIPPA(Health Insurance Portability and Accountability Act of 1996)で認められています。

日本の医師会も参加し世界医師会が作成した「患者の権利にかんするWMAリスボン宣言」が承認されています。これは下で読めます。
http://www.med.or.jp/wma/lisbon.html
このリスボン宣言にしたがっている多くの日本の医療機関のサイトも見つけました。しかし全て、治療テストなどの情報開示を約束していますが、具体的にコッピーが得られるとは書かれていません。

しかし、日本には患者の権利を認める法律がまだないと知りました。下は「患者の権利法をつくる会」のサイトです。
http://homepage.mac.com/kanjanokenriho/kenriho/kenriho/whathis.html

権利法要綱案は下で読めます。
http://homepage.mac.com/kanjanokenriho/kenriho/kenriho/draft.html#4

その中の 4 患者の権利各則 (f)(医療記録の閲覧謄写請求権) --には:
 “患者は、医療機関が有している自己の医療記録(カルテ等)を閲覧し、或いはその写しの交付を求めることができる。”
と書かれていますが、治療テストなどの結果コッピーも含められているか、解りかねます。

GISTの様に非常に稀でまだ病状、治療の未知部分が多く、また一般治療医の知識が浅いのが現実です。患者が自身の治療情報を医師と共有し、勉強し、質問し、相談し、最適、最善の治療選択が非常に重要だと思います。患者サポートグループ内での相談なども含めた自分を守る“勉強”を現在のインターネットが可能にしています。

[3907] 画像情報の持ち出し 放射線科GY - 2009/08/21(金) 11:36 -

 画像情報、いわゆる診療情報については、病院によってまちまちです。その医師の考え方でコピーまたは、原本の持ち出しが可能か、否かが決まります。

 んじゃ、どうすれば簡単に・・・・・
『セカンドオピニオンj』や、転院したい旨を担当医に告げれば、意外と簡単に手元にそれらの画像情報の全てが揃いますが、問題はその管理ですね。自宅に情報があっても、それを活用しなくては意味がありません。自分で眺めるのもいいかもしれませんが、紛失や破損、温度管理による画質後退など、管理体制が完全でない限りコピーをあえてもつ意味は無いかと考えます。原本写真はいつでも病院に申し出れば見ることが可能なはずです。写真をデジカメなどで撮るくらいならいいでしょう。

 私は、母のGISTのCT画像は、自分自身の研究のためにデジカメで保存しています。

[3909] 温度管理による画質後退―昔の話になるのでは? Sunny南加 - 2009/08/21(金) 14:38 -

ううーん。放射線科GYさんの指摘はフィルム画像の話でしょうが、もうデイジタル時代です。MRI,CT,エコー画像も、基礎データーベースは感知信号を高度演算処理されたトモグラフィー(Tomography)デイジタルデーターです。フィルム時代は、すくなくともアメリカではもう十数年前に終わりました。(でも要求があればフィルムに画像再生されているようですが、凄く高額になります。 でもご存知のように、フィルムは大きな短所があります。定着された映像のGamma correctionが出来なく、臓器により詳細が見えません。)
前回にもポストしましたが、こちらのRadiologists-放射線科は映像された臓器全てにリポートします。リポートに前立腺の多少肥大を指摘され、私はパソコンを持って泌尿器科医にCT画像を見せました。「あなたは何をしてますか?」と聞かれ「高速デイジタル回路開発をしていたエンジニアー引退者です。」 医師は「それでだー。」と私に画像説明をし始め 「大丈夫だ。」と診察が終わりましたが、BPHの薬を呑んでいます。
日本の医療情報管理体制には無知ですが、こちらカリフォルニア州では患者のデーター保管義務は7年です。私のGIST病歴は足掛け15年になります。ある意味では患者自身の病気情報を手元にとり、勉強するチャンスが得られます。情報なしでは、暗闇の中で医師に頼るほかに素手がありません。非常に稀なGIST病と戦うには重要で、他力本願だけではチョット。。。。

[3910] Sunny南加 様 放射線科GY - 2009/08/21(金) 19:09 -

Sunny南加 様

 はい、その通りです。現在ではデジタル画像の時代です。当院は、15年前からデジタルで、DVD画像保存ですからそのようなことは専門ですので良く知っています。
 しかしながら、当市の市立病院でも放射線科が出す写真画像はフィルム出しを採用しています。ある意味写真としてはシャウカステンで見るほうが見やすいと言う技師や医師が多いのも現状です。デジタルが全国に普及しているのはまだまだほんの少しですよ!学会でも良く話し合われています。日本の医療施行規則では、画像写真の保存期間は5年です。研究や、学会用いがいでは、5年後に廃棄されています。

 日本の医療診療点数は、最近改正されデジタルにすると高点数報酬となり、フィルム出しすると低点数報酬となる、いままでと逆の点数になりました。以後、順々にデジタル化するでしょう。

[3913] 早く脱フィルム Sunny南加 - 2009/08/22(土) 01:44 -

 放射線科GYさん、日本の実情情報ありがとう。日本だけでなく、特に個人医師の慣性、惰性は大きいんだろうな-と感じています。こちらの言葉に “Can’t teach a new trick to an old dog.” − 「老犬に新トリックを教えるのは無理。」 がありますが、それに似ているのではないでしょうか。
 
私等の、特に高速デジタル回路、システム開発は、最新の開発道具-すなわち高速コンピューターと最新設計ソフトを使わないと、競争に打ち勝つ製品ができません。 いわゆるASICs(Application Specific Integrated Circuits - 特定の用途向けに複数機能の回路を1つにまとめた集積回路の総称)開発は最新の開発道具なしでは不可能です。そして最新電子製品はASICsなしでは不可能です。私は引退して9年になりますが、現状はなおさら厳しいと思います。現在はASIC一個内に複数の汎用または特殊CPUが組み込まれていても不思議ではありません。 

 医学界ではその現実的な競争因子が欠け、慣性、惰性が日常になっているのではないでしょうか。 しかし、トバッチリを受けるのはいつも患者ですが、いや患者の命かも知れません。 独立医師になってからもハイテックについていき、患者を思う勉強、熱心さが進歩の早い今日の治療に非常に重要だと思いますが。

 放射線科GYさんは専門でしょうから、PCモニターとフイルム上で見られる画像の大差をご存知だと思います。素人の経験ですが、 フイルムは:
1.小さい映像の羅列でズームインできない。だから腫瘍径が正確に計れない。異常組織を見逃す。
2.前回、今回の映像をズームインして同画面上、比較出来ない。
3.各臓器に最適なガンマ補正(白黒漸次的移行の補正)がフイルムでは出来ないので、臓器特殊の異常組織を見逃す。
4.立体画像再生が出来ない。(最新機種のみ。)

 まだまだ沢山あると思います。たとえばフィルムはキズが付きやすい、保管管理問題、遅いアクセス、等等。それに、CD,DVDは小さく、フイルムより随分グリーンですね。フイルムに使われている銀は小量ではありません。UCLAでは大学病院内どこからでもCT等の治療情報はネットワーク化され医師が殆ど即時アクセスしています。早く脱フィルムになればよいですが。




このレスは↑上記の投稿への返信になります。内容が異なる場合はブラウザのバックにて戻ってください

投 稿 欄
お名前(必須)
題名(必須)
内容(必須)
メール
URL
削除キー(推奨) 項目の保存
Number
Pass
管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板