国際標準的に受け入れられている細胞分裂数はX/50HPFとの単位で報告されます。Xは分裂進行中の細胞の数を示します。HPFはHigh Power Fieldsの略で ’高倍率’ ですが、400倍です。病理科医は細胞分裂が一番多い所を選び、400倍にして隣接する視野50ケ所でみつかる分裂進行中の細胞を確認し数えて報告します。ですから5/50HPFだと50ケ所の視野で見つかった分裂進行中の細胞が5個だったーになります。この数値はGISTでは中リスクと高リスクの堺の数値です。細胞分裂数はGISTの悪性度を示唆する一番重要な因子指針です。5/50HPF以上になると悪性の可能性が高くなります。他の因子は腫瘍形と原発臓器と言われています。小腸原発の予後は良くないと言われている原因はExon9の遺伝子変異の可能性が小腸では他の臓器に比べ統計的に高いのが原因だとヨーロッパの大きな治験で報告されています。