二週間ほど前にJim HugheさんからInfinity 製薬会社のIPI-504 Phase IIIのGIST治験が突然、中止されたと報告がありました。　私も強い関心を持ちIPI-504につき数回ポストしましたが、この薬はHSP-90（Hot Shock Protein-90）たんぱく質の働きを抑制してGIST細胞の増殖を止め、殺す新戦略薬でGIST治療医らも随分期待していました。この治験はグリーベック、スーテント等に失敗した46人の重篤なGIST患者対象のテストで、治験課題そのものが難しかったのかな-と思っています。ある患者の一人は“私の腫瘍は安定化してるのにどうしたらよいの？”とポストがあり、LRG理事長がInfinity 製薬会社社長を説得し、効果のあった患者への薬の供給続行を求めると返事がありました。
この件につきInfinity 製薬会社のリポートが下で見られます。
http://investor.ipi.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=377328

４月27日のJerry CallさんのポストによるとHSP-90のGIST新治療戦略は諦められた訳ではなく、STA9090と名ずけられた、新しい、非常に強力なHsp90抑制剤が治験前のテストをされていると報告されていました。

ともかく、新薬開発、治験は随分と時間と費用がかかります。

Sunnyさん、こんにちは。

IPI-504はC-Kitを活性化させるたんぱくHSP-90を阻害する薬です。投与方法は点滴で、生食と一緒に400mg/�uを30分かけて投与します。
これを週に2回×2週、その後1週休薬という3週1サイクルです。ＳＤを含む病勢コントロール率は70％ということで期待されていました。

ＧＩＳＴに対しては安全性の点で問題があったようですが、非小細胞肺癌では順調に成果が得られているようです。

HSP-90阻害剤は他社でも研究開発が進んでいますが、日本でも治験が行われることを願います。