[1946]([1913]の下)でポストしたDr. Michael Heinrichのリポートの私の解釈“GIST病の始まりはKIT (またはPDGFRA) mutation-突然変異が原因で腫瘍が出来、それを放置すると腫瘍の増殖に応じて遺伝子の他の部分に二次的突然変異を招きGIST病が悪性化する”がグリベックの耐性の大半を説明しているのではと考えます。この標的抗がん剤を服用し初期KITを抑制しないと、腫瘍細胞の増殖数に応じてクローニングのエラーの頻度が高くなり、新しい突然変異がおこり、薬効果がなくなるのが耐性の大半であろうと考えています。[3113]([3112]の下)で紹介した阪大の西田俊郎氏の言葉「現在、アジュバントの期間を1年と3年に設定し比較するEORTC62024試験が行われているが、最終的な全生存率の結果がでるのは10年位先になってしまうという」によると、治験で実証されるのは私には遅すぎるかも。しかし耐性の一番大きい因子はグリベックを服用し始めた当時のGIST腫瘍の大きさと分裂数も含めた悪性度ではないかと考えています。