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[2330] グリベックが耐性を起こすのか−について意見 SunnySoCal - 2007/10/24(水) 14:58 -

術後治療戦略にグリーベックや他の標的分子抗癌薬服用が二次耐性を起すと解釈されるている方が多いのではと書き込みました。私自身も一時心配し色々のリポートを漁りましたが、その様に確言するものは見つかりませんでした。

ガンは特殊の不正確な細胞分裂で無制限に増殖する機能を得た異常細胞発生が原因です。ガン化した細胞は遺伝的に不安定な(クローン細胞分裂が正確に出来ない)ので、無制限な細胞分裂量に比例して新しい異常細胞の発生可能性が急高すると考えます。新しく発生した異常細胞「二次的突然変異」はグリーベックの抗癌効果が低いか、無効化の可能性が高くなります。(グリーベック薬は案外単純な分子で異常化した特殊なチロシンキナセ‐tyrosine kinase蛋白質の凹部分に付着し細胞核心に「増殖On‐せよ」の信号伝達を「増殖Off‐するな」に切り替えるが、二次的突然変異した凹部分の変化で密接付着が弱化または不可能にすると読んでいます。)実際、特に大きい腫瘍内に複数の突然変異化した遺伝子の細胞(polyclonal GIST)を検出したとリポートされています。また一患者内に遺伝子の違う細胞のGISTs腫瘍(複数)を見つけたともリポートされています。そのようなGISTsはグリーベック薬効果が悪いとリポートされています。

結論は副作用に耐えられ、経済的に可能であれば手術後、適切な抗癌薬を服用しGIST腫瘍細胞の増殖を抑えることにより二次的突然変異を防ぎ、二次耐性の可能性を最小限に抑えることだと思います。「グリーベックを服用すれば耐性が起こる」は正解ではなく「適切な標的抗癌薬を服用し二次的突然変異したGIST細胞発生を未然におさえる」が正解ではないでしょうか。[2646]下の[2649] 延命し新治療法の恩恵の可能性を高める‐を読んでみて下さい。

医師、医学者は実験、治験で確証データがない限り意見は公式に発表し(出来)ません。しかし非常に稀なGIST病に関して、治療医(日本では外科医が多いと聞いています)は忙しく、不勉強で自分の知識内で判断し、非論理的なまた不適切な治療が患者の命を左右する可能性があるといえるのではないでしょうか。すなわち、このような治療医の意見が患者に実行される事が多いにあると思います。GISTは稀病なので医師の治療作戦を患者が把握でき、また補う知識を持ち友好的に医師と治療会話を可能にする、又は自己判断をすることが非常に重要だど思います。

私は医師でないので(また日本在住でないので)上記の意見を表現できると書き込みました。非論理的、また不正確な所があれば指摘して下さい。

10/26/07 特殊なチロシンキナセ ‐特殊を付着

[2344] 五年以上Gleevecを服用し腫瘍は安定 SunnySoCal - 2007/10/27(土) 14:00 -

数日前にThe Life Raft Groupの理事Norman Scherzerさんの奥さんアニタさんはGleevecを服用しはじめて7年2ヶ月以上になり、最初から毎日600mg 服用し、腫瘍は安定しているとポストがありました。1994年以後9回手術を繰り返し、二回の一般的なキモセラピー(化学治療)は効果なくアニタさんは最初のGleevec治験患者30人の一人だと書かれています。最近十人近くのGIST患者さんが五年以上Gleevecを服用し腫瘍は安定しているとポストされていました。

[2351] ということは・・・ かぼす - 2007/10/28(日) 21:39 -

初発後GISTを手術により取り除き、その後、グリベックを飲用せず、再発してしまっている場合には、二次的突然変異のGIST細胞を持っているか否かが今後を左右する恐れがあり、そのGIST細胞が活性化するか否かが、3〜5年を越えても症状が出ない場合には、継続して活性化しない恐れが高い、と考えるのですが如何でしょうか?ただ、再発までの期間、再発時の腫瘍数と大きさ、再発部位と、二次的突然変異を持つGIST細胞の存在に高い因果関係がありそうな気がします。1、2年を経過し、グリベックが効かなくなる方もおられることも考えると現在体内に存在するGIST腫瘍をもとに、二次的突然変異を持つ遺伝子が存在しないかを調べることができないものでしょうか?耐性と言われる状態が、いつ来るのかが分かれば、人生に対する接し方が変わってくると思います。個人的な考えです。

[2352] かぼすさんへ! 匿名で!! - 2007/10/28(日) 22:37 -

遺伝子の検査には、材料(腫瘍の一部)が必要ですので、体内にある腫瘍の遺伝子は調べる事は基本的には出来ないと思います。

生検組織診断(腫瘍組織の一部を針穿刺)で、遺伝子診断が出来るだけの量を、取れるか?
それと、耐性時期の予測の為に、危険を冒して、生検を受けるのも・・・

最初に手術した時の病理診断で、再発はある程度の予測は付くと思いますが。 薬の耐性は、個人差もあり、難しいと思います。 副作用にも個人差があるように。

グリベック自体も歴史が浅いので、まだ、データも少ないだろうし。。

[2354] ガン化した細胞は遺伝的に不安定 SunnySoCal - 2007/10/29(月) 02:45 -

かぼすさん、3〜5年経っても症状が出ない場合は、GIST細胞は活性化しない可能性が高いと考えられるでしょうが、今の医科学ではそう確言する事が出来ないでしょう。“ガン化した細胞は遺伝的に不安定だ(クローン細胞分裂が正確に出来ない)”に尽きると思います。少数の研究で十数人のGIST細胞のDNAを読み出し、突然変異したコードン(文字)をリポートされていますが、読み出したデータは複雑で細胞の活性化に連結するには難しいのでは、又情報が極小すぎます。非常にまれなGIST病、そして相当幅の広い病症を考えると相当の時間がかかると思います。現時点の最良戦略は適切な抗癌薬服用でGIST細胞増殖をさせないか最小限に抑えることです。増殖しなければ二次的突然変異は起こりません。一般的な癌治療であるキモセラピー(化学療法)も同じ戦略だと思います。この場合、体内の全ての急速な細胞増殖を一時停止します。それで毛がぬけ、非常につらいと聞いています。しかし多分GIST細胞の寿命が長く、GIST細胞は化学療法を生きぬけるのか、効果がありません。

匿名でさん、重要なのは初発GISTを摘出した組織の病理テストで出来る限りの組織情報を確保することだと思います。同時に将来に科学の発展にもとずき再病理テストが出来るように腫瘍組織を確保することだと思います。前にも書きましたがカリフォルニア州では法的に7年間の確保が義務ずけられています。私の場合再発が7+年後でしたが、腫瘍組織スライドを取寄せることができましたが、再染色テストは出来なかったと聞いています。その後の針穿刺(EUS-FNA)で生検組織診断しCD117に薄い陽性と出ました。その後グリーベック服用し三年以上になり腫瘍はCT Scan面積で1/3以上に縮小しています。ラッキーです。2007年NCCNガン治療ガイドラインは生検に慎重です。EUS-FNA生検を勧めています。

[2355] SunnySoCal さんへ! 匿名で!! - 2007/10/29(月) 13:38 -

いつも、詳細な情報&翻訳ありがとうございます。 やはり医学的な事は、翻訳ソフトではきびしい状態なので、助かります。

日本と、アメリカでは医療体制にかなりの違いがあります。
まず、日本では新薬の認可に時間が掛かり、国際標準薬になっている抗がん剤なども、使えない事が多いです。 腫瘍科やチーム医療も最近取り組み始めたばかりです。

GISTに対しても、承認されている(保険適応)は、c-kit陽性の場合だけで1日400mgまでです。
c-kit陰性では保険適用にはなりません。
GISTに対するグリベックの標的はc-kitだけではなく、血小板由来因子「PDGFRα」にも効果が期待出来るのに、c-kit陰性患者は月に30万円位を自己負担です。 アメリカとは違い皆保険制度は、誇れる所でしょうが。。

研究機関(大学病院やガンセンター)以外では遺伝子検査をするのは、まれなようです。
癌などと違い選択肢(抗がん剤の組み合わせや放射線治療)が無いので、グリベック耐性がでた時に、保険適用外ですが、グリベックの増量orスーテントどちらの方が効果的か調べる意味で、遺伝子検査をする事はあるみたいですが。
患者本人が希望すれば、民間会社で2万円位(検査項目より変わります)から検査出来るそうです。

>「グリーベックを服用すれば耐性が起こる」は正解ではなく
とありましたが、「薬の服用継続はいづれ耐性が起こる」が正解のような気がします。(グリベックに限らず)
耐性が分っていても、服用し続けなければ、いけない薬ですが。

日本では、カルテの保存期間は5年間が義務ですが、病理検査のブロックは、半永久保存の所が多いです。 ブロックにしなかった、材料(腫瘍の、残り)は、3〜4ヶ月で廃棄されます。
生検(ニードル穿刺)では、組織が小さ過ぎる為、免疫染色用にプレパラート(スライド)を作ったり、完璧な病理診断ができない場合があるそうです。
家も、術前の生検では「GIST」とは診断されず、良性腫瘍の診断でした。

日本の論文に、「GISTと診断された患者さんの17、18年前の手術の際の病理検査の検証(免疫染色)を追加したら、GISTであった。」という物もありました。 病理のブロックが保存されているから、過去の検証ができた、例ですね。

>治療医(日本では外科医が多いと聞いています)は忙しく、不勉強で自分の知識内で判断し、非論理的なまた不適切な治療が患者の命を左右する可能性があるといえるのではないでしょうか。すなわち、このような治療医の意見が患者に実行される事が多いにあると思います。GISTは稀病なので医師の治療作戦を患者が把握でき、また補う知識を持ち友好的に医師と治療会話を可能にする、又は自己判断をすることが非常に重要だど思います。

その通りですね! 普通の病院でも、勉強熱心な外科医も大勢いますが、不勉強や、自分のプライドだけで、他の医師の意見を聞こうともせず、不適切な治療が行われている事も事実です。
患者も自分の病気を学習する事が大切ですね。

これからも、新しい情報を教えて下さい。

[2360] 匿名さん、詳しい日本の医療情方ありがとう。 SunnySoCal - 2007/10/30(火) 01:21 -

匿名さん、詳しい日本の医療情方ありがとう。皆さんの書き込みを読み、外の治療情報が少しでも、一人でも、お助けになればと書き込んでいます。日本の医療社会保障は此方より一般化されているようですが、それと同時に厚生省官僚の半熟判断や緩慢処置が、理不尽な犠牲を患者に押し付けている事も少なくないのでようか。此方は、私も含めた、65歳以上は連邦政府のMedicareの恩恵で助かっていますが、それ以外の者は低収入者以外は法的な助けはありません。就職先により医療保険は大差があり、また最近保険代はCPI(消費者物価指数)以上に高騰しています。しかし欧米の標準化された医療情報を得て、自分の治療知識を広げ、また政治的な内圧を上げ、自分自身また将来の患者の為に変化を求める運動に繋がらないでしょうか?(舛添要一厚生労働相は行動的で期待できるようですが。コッピーを沢山の政治家、関係官僚に送り、だれか直訴してみては?治療医の連結も重要だと思います。此方では彼ら-治療医と患者-の固まりが見えますが、此方からでは日本のGIST治療医の同士的なものが見えません。)

少なくともGIST治療医は最新のNCCN GIST治療ガイドライン(又はそれに変わる権威あるもの)を読み、それに沿う治療を行なってほしいですね。多分多くのGIST治療医師はその存在を知らないか、把握していないのではと疑います。患者も自分の治療をガイドラインと参照比較して、医師に治療差について納得いくまで聞く事をお勧めします。

最近のインターネットを駆使して探せば情報は豊富です。この掲示板も非常に有意義な情報源だとおもいます。三年前に書きましたが、私も治療医(外科医)の軽い犠牲者です。インターネットで情報を得て彼に見切りをつけUCLA大学病院の癌科医に強く頼みGleevec服用に成功しました。この様な経験は案外率直に、医師の名前を伏せて、The LRGメールで届きます。GISTは稀な病気ですから、適切な新情報で自分の命を守るのが重要だと思います。




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